<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第9回 従業員満足度と顧客満足度が高い企業

1社目 キング通信工業株式会社/7名参加

 この日、1社目に訪問したのはセキュリティ情報機器の開発・販売をするキング通信工業です。安全で豊かな社会の実現に貢献したいという同社は、近年は介護用の見守りシステムの開発にも注力しているとのこと。参加者は、介護用センサー機器の見学、先輩社員との交流会などを体験しました。

キング通信工業を訪問

ツアー内容

社長挨拶と会社概要の説明
 当日は、茂木社長が参加者を出迎え、「当社はセキュリティに関するものを作っている会社です。セキュリティ機器のようなハードも、セキュリティ・サービスを提供するソフトも、両方とも自社の技術で作っているのはこの規模では珍しく、その意味では面白い会社だと思います。皆さんにはあまり馴染みのない会社だと思いますが、今日は当社の面白さを少しでも感じていただければと思います」と挨拶がありました。

 続いて、採用担当の恒任さんから、会社概要について説明がありました。
 それによると、同社の事業の一つは防犯カメラやセンサーのようなセキュリティ・システムの開発。この事業には1960年代から取り組んでおり、業界のパイオニアとして知られているとのこと。そしてもう一つは、介護用センサーの開発です。セキュリティ・システム事業を土台としながらも、近年は介護用センサー開発にも注力しており、2013年には経済産業省のロボット介護機器開発推進事業補助事業者に選定されました。同社と他の企業との大きな違いは、“ワンストップ・ソリューション”、つまり製品の企画・開発から導入後のメンテナンスまで、自社内でセキュリティにまつわる全ての工程に対応しているところ。それによって、お客様の声を直接聞き取りながら、その声を次の商品開発につなげていけるところが同社の強みであり、社員としてもやりがいを感じる部分だということです。

 説明の後には質疑応答があり、参加者からは「入社後の教育体制を教えてください」、「会社にはどのような方が多いですか?」といった質問がありました。最初の質問には恒任さんが、「入社後3ヶ月間は集合研修と各部門での職場研修を行います。会社のルールやビジネスマナー、各部門の仕事内容を学びます。その後正式配属され、各職場において先輩社員から仕事を教えてもらう形になります」と答えてくださいました。2つ目の質問には茂木社長が「真面目な人間が多い会社ですね。個人的には、もっともっと柔軟な発想をする人がいてもいいのかなと思っています」と答えてくださり、前半が終了しました。

  • 参加者を迎えてくださった茂木社長
  • 会社概要について説明を受ける参加者

介護用センサー機器の見学と社員との交流
 会社訪問の後半は、介護用センサー機器の見学です。まず事業開発課の吉村さんが、介護用センサーについて説明をしてくださいました。
 現状、介護用施設で使われている介護用センサーは、そのほとんどが“マット・センサー”と呼ばれるものだそうです。これはベッド横の床に敷くもので、要介護者がベッドを離れるとそれを感知し、介護士に知らせるという仕組みです。しかしこれには、ベッドから落ちてしまってから、または徘徊を始めるために立ち上がってからセンサーが作動するという課題がありました。要介護者の動きを察知できる監視カメラもありますが、プライバシーの問題から受け入れられないケースが多いのです。

 そこで同社が開発したのが介護用「見守りセンサー」です。これは赤外線による距離センサーで、以下のような特徴があります。
 ・複数の要介護者の動きを、起き上がり、はみ出し、離床と段階ごとに通知し、怪我を未然に防げる
 ・要介護者の様子はわかるが、プライバシー保護のためシルエット画像になっている
 ・ワイヤレス対応で、取り付けも簡単

 「これには、セキュリティで培った技術を応用しています。それでは、実際の見守りセンサーを見ていただきましょう」(吉村さん)
 要介護者の役をしてくれた社員の方がベッド上で動くたびに、タブレットに映し出される様子に、参加者は「反応が早い」と感心していました。
 最後は、同社の若手社員4名が参加者のグループに加わり、交流会を行いました。参加者からは「なぜキング通信工業に入社したのか」、「私は就職活動をしているが、やりたいことが見つからなくて困っている」といった率直な質問や悩みについての話があり、社員からは「実は警備の業界は右肩上がりで成長しています。当社の業績も成長を続けているのが魅力でした」、「自分自身もやりたいことがなかったけれど、会社に入ってから本当にやりたいことが見つかりました」といった回答をいただき、交流会は終始和やかな雰囲気で終了しました。

  • 介護用見守りセンサーを見学
  • 若手社員との交流会の様子

参加者の声

 参加者からは、「中小企業でも他社に負けない技術を持っているのがすごい」、「見守りセンサーがどういった課題に対して開発されたものか、よくわかった」という感想が聞かれました。

2社目 株式会社コムネットシステム/7名参加

 2社目に訪問したのは足立区のIT系企業、コムネットシステムです。システム開発、自社パッケージ販売およびICT(情報通信技術)コンサルティングなど幅広いサービスを提供している企業です。参加者は、若手社員との交流会、パソコンを分解して仕組みを知るグループワークなどを体験しました。

参加者を迎えてくれた山口社長

ツアー内容

事業紹介と社員との交流会
 ツアー一行がコムネットシステムを訪れると、山口社長が「若い方たちがこんなに来てくださると、緊張します」と言いながら笑顔で迎えてくださいました。
 山口社長は「当社は1977年に社会保険労務士の会社の給与計算部門から派生した会社です。ですから、最初はコンピュータを使って給与計算をしていました。平成5年に第二の創業としてITに取り組み、現在は学校のICT化を支援する仕事も進めていますし、学校の現場を知るために、用務員さんの仕事を請け負うことまでやっています」と幅広い業務内容について説明してくださいました。最近は、緊急連絡システムの構築や、スマートフォン用のアプリ制作も行い、ますますサービス領域を広げているとのことです。

 次に、同社の事業についてシステムソリューション事業部の篠崎部長が説明。システムソリューション事業部としては「技術者派遣」、「パッケージ・システム開発、販売」、「施設予約管理システム“リクウ”」、「受託開発」を行っているというお話がありました。足立区全域で使われている防災ナビ・アプリも、同社が開発したものだということです。
 続いて、若手社員との交流会が行われました。同社の若手社員3名が加わり、参加者と積極的にやり取りをしてくれました。入社の決め手や、社内の風通しについて、「理念に共感したことと、仕事量は多そうだけど自分でやることを決めて仕事ができそうだと思ったことです」「風通しは良いと思います。自分で思いついたことは、どんどん提案できるのが当社の良いところだと思います」と社員の方々が真摯に答えていただき、参加者も十分に話ができたと満足そうでした。

  • 事業について説明してくださった篠崎部長
  • 若手社員との交流会の様子

グループワークとまとめ
 参加者は2組に分かれ、パソコンを分解して仕組みを知るグループワークに参加しました。デスクトップのパソコンを分解する前に、必ず電源を抜いてから分解すること(スイッチがオフになっていても電気は通っている)、パソコンは静電気に弱い(できるだけ上着を脱ぎ、静電気の発生を防ぐ)、また、パソコンの内部は150℃〜200℃にも達するので電源を抜いた後でもすぐには触らないようにといった注意がありました。それから、目の前で篠崎部長がパソコンを分解してくれました。
 「パソコンって難しそうに思えますけど、パーツ構成で考えると単純です。電源、CPU、ハードディスク、CD-ROM、マザーボード、だいたいこれだけあればパソコンは動きます。よくパソコンを自作する人もいますよね」
 同社は事業としてパソコンを作るということはないのですが、お客さんの要望で専用の仕様にすることがあり、そのために同社の社員は必ずこのワークを受けるのだとか。参加者から「ノートパソコンと構造は同じ?」、「スマートフォンとは?」といった質問が出ました。基本的な構成は同じですが、小型化されているため、デスクトップ型のパソコンのように交換できるパーツはあまりないとのことです。

 最後に、舘山営業部長、田中顧問 からそれぞれ「僕は年間200人に面接する中で、会ってすぐにその人がどんな人かわかるようになりました。それは、顔です。造形ではなく、人相ですね。それと姿勢。これが大事です。就職活動の際に、気を付けてみてください」、「学生のうちに、ぜひたくさんの人と会ってたくさんの話をし、コミュニケーション能力を高めてください。IT企業といえど、必要な力はやっぱりコミュニケーション能力だからです」といった言葉をいただき、この日のツアーは終了しました。

  • パソコンを分解するワークの様子
  • 参加者にアドバイスをしてくださった舘山営業部長

参加者の声

 「若手社員の話を聞いて、IT企業なのに未経験で入社した人がいたことに驚いた。自分も頑張れるかもしれない」、「若手社員がのびのびと仕事をしている雰囲気が魅力的だった」という声が挙がっていました。

まとめ

 1社目のキング通信工業では高い技術力を駆使して、セキュリティ対策だけではなく、介護業界でもお客様の困ったに対応している事に対し、大手企業ではなく中小企業が活躍していることに皆驚いていました。
 2社目のコムネットシステムでは、専門知識が必要と思われがちなIT業界ですが、未経験の人も多く活躍していることや、実際にパソコンを分解して分かり易く解説を受けれたことにより、もともと抱いていた「ITは難しい」という印象を緩和することができたようでした。また、ITの技術よりもコミュニケーションが大切という言葉により、参加者も前向きにIT業界を捉えることができたようです。
 今回の参加者は幅広い年代の方が集まってくれました。職場見学などは初めてという方もいて初めは緊張してた様子でしたが、「このツアーでの訪問は面接ではない」ことを理解していただくと、それからは訪問先で積極的に質問が出るようになりました。今日のツアーをきっかけに、参加者が企業選びの視野を広げてくれればと思っています。

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