<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

文字サイズ

menu

TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第12回 ユーザー・顧客と共に夢を叶える企業特集

1社目 株式会社古田土経営/6名参加

 1社目は、江戸川区の古田土(こだと)経営を訪問しました。同社は、会計と人事労務のコンサルティングを通して「日本中の中小企業を元気にする」という理念を実現しようとしている企業です。参加者はここで、事務所内見学、経営戦略シミュレーションゲーム等を体験しました。

参加者を迎えてくれたウェルカムボード 参加者を迎えてくれたウェルカムボード

ツアー内容

社長の挨拶と事務所見学
 同社に到着すると、飯島社長が参加者を迎えてくださり、次のように挨拶しました。
 「当社は、223名の社員で(※取材時)2,200社のお客様を担当させていただいている会計事務所です。会計の仕事とは簡単に言うと税金の計算で、一般的にはどうしても相手のあら探しになってしまいがちです。私たちはあら探しではなくどうすればお客様に喜んでもらえるか、お客様の会社が利益を上げられるかを追求し、その結果、お客様が成長して当社も右肩上がりで成長しています。皆さんはこれから就職をする方々ですよね? ぜひ志を高く持ち、どこで働くのか、どういう生き方をするのかを、よく考えてみてください」

 続いては、事務所の見学。事務所の入り口にその日の来客に向けたウェルカムボードがずらりと並ぶ様子が壮観です。
「お客様が来社されることは事前に分かっていますから、少しでもお客様に喜んでもらいたいという気持ちを表しています」と説明してくれたのは、若手社員の木村さんです。
 古田土経営では、来客があるたびに所内の全社員が立ち上がって大きな声で「いらっしゃいませ」と挨拶します。電話中の社員も、電話をしながら立ち上がって礼をします。その様子に、参加者は驚いた様子。
 「当社の入り口には大きな鏡が設置してあり、社員は出社するとまずそこで身だしなみの確認をします。次に、足形のあるところまで進んで立ち止まり、そこから社内に向かって大きな声で挨拶をします。続いて、社長の席の前、同じく足形のあるところで大きな声で社長に挨拶をし、握手をします。社長は毎朝早く出社して、社員一人ひとりを迎えてくれます」(木村さん)

 同社が挨拶にこだわるのは、日本中の中小企業を元気にしようという会社の従業員は元気でなければならないという考えから。挨拶は部下から上司へとするのではなく、遅く来た者が早く来ている者へ挨拶をするというルールだそうです。また、事務所内にはその月の月間MVPが張り出されていました。月ごとに行動目標を定め、きちんと出来た人を投票で決めるということです。

  • 会社説明をしてくださった飯島社長会社説明をしてくださった飯島社長
  • 事務所内を見学する参加者事務所内を見学する参加者

経営戦略ゲーム体験と質疑応答
 続いて、参加者は経営戦略シミュレーションゲームを体験しました。これは、1976年に大手メーカーで開発されたボードゲームで、大手通信事業者を始め多くの企業で研修に使われているものです。ゲームは、商品を仕入れ、人を雇い、仕入れた商品を店頭に並べて売り、利益を出すというビジネスそのものといった内容で、経営感覚を身に付けるために用いられるのだとか。就職について考えている段階の参加者には少し難易度の高いゲームのため、ルールの丁寧な説明を受けて、ゲーム開始です。
 最初は恐る恐るという感じでゲームを始めた参加者も、その面白さに徐々に引き込まれ、最後は白熱して時間終了。人事担当の北田さんが期末処理の仕方(利益を多く出した人が勝ち)、経営の基本(売上、変動費と固定費、粗利益、経常利益についての考え方)、ゲームの勝負を決めるポイント(ライバルの動向を見る、流通を増やして市場を活性化させるなど)を教えてくださり、ゲーム体験は終了。

 最後は質疑応答です。挨拶の声の大きさに驚いた参加者から「営業的な側面の強い会社なのですか」という質問が上がり、北田さんは「営業を意識しているというよりは、我々は会社での活動を通じて人として成長することを目指しているので、掃除、挨拶、朝礼といったことを徹底して行うようにしているのです」と回答。その他の質問にも北田さんが丁寧に答えてくれて、1社目の訪問を終えました。

  • ゲームに熱中する参加者ゲームに熱中する参加者
  • 質疑応答の様子質疑応答の様子

参加者の声

 参加者からは、「経営の難しさがわかった」、「挨拶の声の大きさに驚いたが、社内教育が徹底しているのだと思った」という感想が聞かれました。

  • 振り返り会の様子振り返り会の様子

2社目 株式会社PIVOT/6名参加

 2社目に訪問したのは港区のPIVOTです。同社は、ウェブサイトやアプリ、システム開発を手掛ける企業。同社では、ゴールを決めて実現するための仮説を立てるワークショップや、若手社員との交流会等を体験しました。

訪問を記念して集合写真を撮影 訪問を記念して集合写真を撮影

ツアー内容

会社説明と社内見学
 冒頭、宮嵜社長が「皆さんは就職を前に、世の中には色々な仕事があることを学んでいるのだと思います。今日はPIVOTのことを知っていただき、もし面白そうだなと思ったら、ぜひ当社も会社選びの候補の一つに加えてください」と挨拶。続いて総務の福田さんが会社の説明をしてくださいました。
 「私たちは自社について、“最高のユーザー体験をデザインすることを使命としたシステム開発の会社”と言っています。具体的には、IT業界でウェブサイトやアプリ等を作っている会社で、ただ作るだけではなく、より便利に、より使いやすいものをと心掛けています」
 福田さんの説明によると、PIVOTのビジネス形態は、BtoBtoC(Business to Business to Consumer)、つまり消費者に直接サービスを提供するのではなく、消費者向けのサービスを検討している企業の依頼を受けて、消費者が使いやすいプロダクトを作っているとのこと。取引先は企業ですが、その先にいる消費者の“心を動かす体験”となるようなアプリやウェブサイトを作ることを大切にしているそうです。

 続いては、社内見学。社内は、席が固定されていないフリーアドレス制で、プロジェクト毎に集まって座ることが多いということです。見渡しが良く、お互いの顔が見えるように設計されていますが、集中して作業をしたい社員のために仕切りがある個人用ブースが複数用意されていました。会議室はラウンジのような作りで、その豪華さには参加者も驚いたようです。社内には2匹の犬(イタリアングレーハウンド)がいて、社員の心を和ませていました。また、社員の健康を気遣って、週3回、ケータリングで野菜スープが届けられるそうで、これを楽しみにしている社員も多いということでした。

  • 挨拶をする宮嵜社長挨拶をする宮嵜社長
  • 社内を見学する参加者社内を見学する参加者

ワークショップと社員との交流会
 「今より少し楽しい未来を目指す! UXデザイン はじめの一歩」と題したワークショップが行われました。UXとはUser Experience、ユーザー体験のことで、UXデザインとは「ユーザー体験をデザインする」という意味です。ここでは「はじめの一歩」というタイトルの通り、UXデザインをするための基本的な考え方を学ぶ内容となっています。
 このワークショップを主導してくれたのは、PR担当の大場さんです。大場さんの説明によると、UXデザインでは、仮説を立てて検証をし、検証結果を分析して、また仮説を立てるというサイクルをきちんと回す事が重要だそうです。ここではそのサイクルを簡略化して、①「状況」:自分の状況はどのようなものか、②「仮説」:そこから目指すべき姿になるためにはどのような手立てが良いのか、③「ゴール」:最終的にどのような状態になれば目指すべき姿になれたといえるのかを定義する、という3点を書き出します。テーマは「冬休みの計画を立てよう」という身近なもの。例えば、冬休みに旅行に行くという「ゴール」から、「状況」は旅費が必要だが先立つものがない、「仮説」旅費を作るために不要なものをフリーマーケット・アプリで売る、外食の回数を減らす、頑張って働く、といったことを書きます。参加者は、配布された用紙に思い思いの「状況」、「仮説」、「ゴール」を書き込みました。さらに、どんな「状況」で、どんな「行動」をしたら、どんな「結果」になったのかを書き込む「振り返りワーク」を行いました。
 「このように仮説を立てたり振り返りを行うことは、UXデザインのみならず、日常生活や、これからの就職活動にも必ず役に立ちます。用紙を持ち帰り、ぜひ日々の中で活用してみてください」と、大場さんからの挨拶でワークは終了しました。

 最後に、参加者が2つのグループに分かれ、そこに若手社員2名が加わって、交流会が行われました。参加者からは「仕事のやりがいは何ですか」、「ディレクターの役割はどのようなものですか」といった質問が上がり、若手社員は「やりがいは、仮説を立てて検証したものが実証できプロジェクトの成果に繋がった時などに感じます」、「ディレクターの役割はコスト、納期、品質など多岐に渡り、プロジェクト現場監督のような存在です」と答えてくれました。

  • ワークで熱心に書き込みをする参加者ワークで熱心に書き込みをする参加者
  • 和やかな雰囲気で行われた交流会和やかな雰囲気で行われた交流会

参加者の声

「社内を見学して、ストレスが少なく働きやすそうだと感じた」、「この会社の取り組みを聞いてIT業界も面白そうだなと興味がわいた」という声が挙がっていました。

  • 振り返りシートに書き込む参加者振り返りシートに書き込む参加者

まとめ

 1社目の訪問では、参加者がゲーム感覚で楽しみながら経営の考え方や流れを理解できたようです。
 2社目の訪問ではワークを通して、今後、参加者自身に課題ができた時に使える考え方を身に付ける機会となったと思います。
 経営やものの考え方についての学びが多い、実りのあるツアーになりました。

今年(平成30年度)実施企業一覧

CONTACT

東京都主催
「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

TEL03-3479-0293
(電話受付 平日 9時30分〜18時30分)
FAX03-5413-3020
Mail
東京都
Facebook Twitter
Facebook Twitter
江戸っ子1号プロジェクト 中小企業しごと魅力発信 取り組みレポート キャラクタープロフィール モノづくり、ものがたり TOKYO はたらくネット 東京しごとセンター 東京都産業労働局からのお知らせ 東京カイシャハッケンツアー 冊子バックナンバー
pagetop

CONTACT お問い合わせ

東京都主催「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館15階(アクセスヒューマネクスト内)

TEL:03-3479-0293 (電話受付 平日 9時30分〜18時30分)

FAX:03-5413-3020

※本事業の事務局は、東京都より㈱アクセスヒューマネクストに運営を委託しております。