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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

城南職業訓練校回

1社目 特定非営利活動法人シンフォニア/20名参加

 今回のトキョー・シゴト・ワゴンは、城南職業能力開発センター大田校とのコラボレーション。「福祉調理科」に通う20名の方が参加しました。「福祉調理科」では学校や病院、福祉施設等で提供される食事の調理を勉強しています。
 ツアーの1社目は、板橋区にある認可保育園「はぁもにぃ保育園」を運営する「特定非営利活動法人シンフォニア」を訪問しました。参加者はここで調理室の見学、栄養士の方々との交流会を行い、「食の現場」を体験しました。

山下理事長をはじめ、たくさんの方に迎えて頂けました 山下理事長をはじめ、たくさんの方に迎えて頂けました

ツアー内容

調理室の見学
 はぁもにぃ保育園に到着すると、施設長を務める山下理事長が参加者を迎えてくださいました。園内に入ると、そこはクリスマス一色!カラフルな飾りつけがされている中、園児たちはまさにクリスマス会の練習中。大きな声でクリスマスソングを歌っていて、参加者の皆さんも一生懸命歌う園児たちの姿を見て、心がほぐれた様子でした。

 ツアーはまず園内にある調理室の見学からスタート。
 同法人の大きな特徴の一つは、園児たちの食事は、栄養士・調理士が自ら調理していること。特に「和食」にこだわった食事を提供しており、そこには子供たちの「食育」への取組がありました。
 「園児と一緒に味噌を仕込んだり、梅干を漬けたりしています。自分たちが作ったものを食べることで、自分が食べるものへの興味を持ってもらいたいと思っています」と栄養士の吹谷さん。
 毎日の給食は和食中心の献立で、白米より栄養価の高い5分づき米を使用したり、出汁として使用した昆布やカツオ等も捨てずに粉細し、お味噌汁の中に入れる工夫も。
 また、配膳にもこだわりが光ります。アレルギーがある子どもの誤食を防ぐため、トレーの色を変える工夫の他、3~5歳の園児たちはバイキング方式で配膳を行います。
 バイキング方式は、自分が食べられるご飯の量を自ら調整できるため、自分の体と向き合うという意味で役立っているそう。
 このような取組により、園児たちが体に良いものを自分で選択できる味覚を育てているそうです。
 調理室では、約80人分の給食やおやつを4人で調理を行っています。

 参加者は持参した白衣を着て、5名1組で順番に見学をさせていただきました。
 限られたスペースのため無駄な動きがないよう動線が考えられており、調理器具等も綺麗に整理整頓されていました。見学時はちょうど調理中でしたが、雑然とした様子もなく着々と準備が進められていました。
 調理中は、衛生面に細心の注意を払いながら、限られた時間で必要な給食を作るのは大変そうですが、「チームワークがとても重要です。みんなで声を掛け合いながら、お互いをフォローしつつ毎日楽しく調理しています」と吹谷さん・松丸さんは笑顔で話してくれました。

  • 調理室内を丁寧にご説明してくれた松丸さん調理室内を丁寧にご説明してくれた松丸さん
  • 調理現場見学に興味津々の参加者調理現場見学に興味津々の参加者

栄養士の方との交流会
 続いて、保育園から場所を変え、交流会を行いました。
 参加者は10人2グループに分かれ、入社2年目の松丸さんと栄養士の吹谷さんに参加していただきました。
 日頃、食に関する勉強をしている参加者ならではの質問(材料の調達方法、献立の立て方について)から、働き方への質問など多岐にわたる内容となりました。
 松丸さんは「まだ2年目なので、献立を考えるのはとても大変。それでも自分なりに考えて先輩方の意見を聞きながら、良い献立がたてられるよう勉強中です」とのこと。
 吹谷さんはご自身もお子さんを育てるワーキングマザー。「家でもご飯作り、職場でもご飯作りでいやになりませんか?」という質問には、「家のご飯作りとは全く違います。園児が食べるものは、食べやすいように野菜の大きさを工夫したり、細かくして他の料理に混ぜたりと、野菜が苦手な子どもにも美味しく食事をしてもらえるよう工夫をしています。食べれなかった野菜がいつのまにか好きになっていた、ということがあると栄養士冥利につきますね」と嬉しそうに話してくれました。

 働き方にについても質問が集中しました。実働8時間のシフト制勤務を徹底しているため、基本的には残業がない。
 「チームワークを大切にし、効率よく仕事をしています。その結果自分の時間ができるので、献立をイメージしたり自分の勉強をしたりと余裕が持てます」と松丸さん。人間関係も良く働く環境はとても恵まれているとのこと、それがこの保育園で働くみなさんの活き活きとはつらつとした姿に現れていました。

  • 山下理事長による会社説明を聞く参加者山下理事長による会社説明を聞く参加者
  • 調理現場や働き方について様々な質問が飛び交った交流会調理現場や働き方について様々な質問が飛び交った交流会

参加者の声

 食の勉強をしている参加者は、まさに「食の現場」を見学できたことに満足した様子でした。園内で調理しているところを見学させていただけたことに、とても感謝していました。 また、働いている皆さんが楽しそうに笑顔で働いている様子がとても印象的だったようで、就職先としての保育園のイメージが大きく変わったようでした。

2社目 社会福祉法人 合掌苑/20名参加

 2社目に訪問したのは町田市にある社会福祉法人 合掌苑です。同法人は、町田市等で養護老人ホーム、有料老人ホームを運営しています。こちらでは、全ての施設の調理現場を統括している井出総料理長にお越しいただきし、食にまつわる講和をお聞きしました。その他、施設内見学と各職場で活躍する職員の方々との交流を行いました。

ツアー内容

法人概要説明と施設内見学
 まずはマネージャーの杉本さんより施設の概要をご説明いただきました。「私どもは町田市と横浜市で養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホームを運営しています。『住み慣れた環境で自分らしく暮らし続けたい』と願う方々のお気持ちを第一にしておりますので、在宅サービスも広く展開しています」
 同法人では、「関わる全ての人を幸せにする」をミッションとし、様々な施設を運営し、その方に合ったケアをしています。ホームヘルパーが24時間いつでもご自宅へ伺って生活介護をしたり、専門スタッフがご自宅に浴槽を持ち込んで、寝たきりの方の入浴のお手伝いをしたり、その他障がい者の方の支援も行っているなどケアの方法は様々です。利用者の方が安心して生活できるように、常に健康状態に配慮しながら接しているそうです。また、独り暮らしが不安という方には高齢者アパートの用意があります。こちらでは365日3食の配食サービスがあるので、施設に入らずとも安心して暮らすことができるとのこと。「お客様のこれまでの環境を大きく変えることなく、その方に合ったサービスを提供しています」(杉本さん)この様に多岐にわたる業務内容を聞いた参加者は、これまであまり具体的に知ることのなかった福祉業界をより具体的にイメージ出来たようです。

 次は建物を移動し、施設内見学(特別養護老人ホームとデイサービス)をしました。施設内でまず聞こえてきたのは、小学生の歌声でした。一生懸命歌う小学生の姿を、利用者の方は嬉しそうに聞いていました。今日の為に練習を重ねたのでしょう、最後にお礼の挨拶をする代表の子どもの言葉に利用者の方も感動されていました。こういった取組も、地域同士の触れ合いとして実施されているそうです。
 「こんにちは」と声をかけながら中に入ってみると、利用者の皆さんは楽しそうに自由に過ごしていらっしゃいました。テレビを見たり、数人でオセロをしたり、手芸にいそしんだり、おしゃべりをしたりと様々です。そういった時間に作ったのでしょうか、たくさんの作品が施設内のいたるところに飾られていました。
 また、当日は歯科医の方が利用者の方の検診にいらしていました。施設内を案内してくれた就労支援担当の石戸谷さんは、「定期的に来ていただいています。利用者の方の健康状態の確認や維持には口腔内の検診はとても大切なんです」
 このように様々なサービスを展開しているのには理由があるそうです。「デイサービスはサービスがきちんとしていないと、もう行きたくないと言われてしまいます。そうならないよう、また来たいと思ってもらえるような施設づくりを目指して、サービス向上にもチャレンジしています」と話してくれました。
 その他、食事用のエレベーターやスタッフの方が使用しているインカムなど、スタッフの方が働きやすい環境作りにも参加者の皆さんは注目していました。

  • 施設見学をする参加者施設見学をする参加者

総料理長の講和と各職場で活躍する職員との交流会
 施設内見学後は、再び移動して井出総料理長の講和です。『「食」を通してできること』をテーマに映写資料を見ながらお話を伺いました。井出総料理長は国内外の一流ホテルやレストランで活躍されていたシェフです。「食」には一段と力を入れている同施設ならではのエピソードが満載でした。井出総料理長は、特にイベント時に料理の腕を振るうとのことで、美しい料理の数々の写真を見せていただきました。利用者の方の誕生日には、本人だけではなく家族の皆さんにフルコースを振る舞うなど、家族の方へのサービスも大切にされているとのことです。

 最後は現場で働く3名の職員の方に参加いただき交流会を行いました。参加いただいたのは、管理栄養士の下向さん、生活相談員の佐藤さん、デイサービスの金山さんです。管理者としてマネジメント職も担っている金山さんは、それぞれの役割、仕事内容を分かりやすく説明してくれました。「様々な職種がありますが、それぞれが力を存分に発揮できるような快適な職場作りを心がけています。利用者の方に喜んでいただけるようチームワークを大事に全員一丸となって日々取り組んでいます」
 交流会は3名の方の仕事内容を中心に様々な質問が上がりました。「調理の具体的な業務は?」との質問には「調理、盛り付け、配膳を行っていますが、その他にも数量の管理や発注も行っています。栄養バランスを考えて日々の献立を決めています」と下向さん。
 佐藤さんのお仕事は、入居前の相談から、入居が決まって引っ越しするまでの調整や、その後快適に生活して頂くため、家族から本人の趣味や好み等情報を収集することです。「入居を検討されていたり、入居後の生活に不安を抱えている方はたくさんいらっしゃいます。少しでも不安を取り除けるよう、また、安心してご入居いただけるよう笑顔で丁寧な対応を心がけています。そのため、相談コーナーも明るい雰囲気にするようにしています」(佐藤さん)
 多く上がったのは「介護の仕事は大変ではありませんか?」という質問。これには金山さんが答えてくれました。「仕事はなんでも大変だと思っています。介護だから大変だと思ったことは一度もありません。他の職種は分かりませんが、働くということは辛いことも沢山あります。介護の仕事ももちろん辛いこともありますが、日々利用者の方々と心を通わせることができますし、自分の行動が相手に伝わり『ありがとう』と言われるとこともあります。仕事をしていてこんなに嬉しいことはありません」と笑顔で話してくれました。
 ともすれば大変な仕事とひとくくりにされがちな業務内容ですが、参加者の皆さんからは「実際聞いてみるとかなり印象が違って、人を楽しませることができる仕事だと思った」との感想も出ました。

  • 井出総料理長による講和
「食」を通してできること井出総料理長による講和 「食」を通してできること
  • 井出さんによる講和を熱心に聞き入る参加者井出さんによる講和を熱心に聞き入る参加者

参加者の声

 食の現場に携わる方々の話を伺って、「高齢者は子どもとは逆で食べれなくなるものが増えてくる。その状況に合わせて食材や調理方法を工夫をするのは大変だと思った」「衛生面に配慮した調理方法を採用しており、安心して利用者の方が食事ができるようにしていることが分かった。」等の感想が上がりました。また職員の方の「人を育てることが大切。育ってくれれば強力な仲間になってくれる」という言葉が印象に残ったようでした。実際の職場にお邪魔し、そこで明るく楽しそうに働くスタッフの方々の姿見て、印象が大きく変わったとの感想も多く上がりました。

まとめ

 1社目の「特定非営利活動法人シンフォニア」では、実際使用している調理室を見学したり、働く方たちの生の声を聞くことができ、参加者は初めて見る現場や、実際の労働環境・働き方などについて積極的に質問していました。
 2社目の「社会福祉法人 合掌苑」では施設内見学や料理長の講話や社員との交流を通じて、生活している方への想いや衛星面への配慮など働く際に注意していることを伺うことができました。
 保育園と老人ホームの両方を見学でき、それぞれの食へのこだわりの話が聞けたり、現場をみて気付くことが多かったと思います。実際に足を運んでみたからこそ、得られた情報がが多かった一日になったと思います。

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