<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

文字サイズ

menu

TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

城東職業能力開発センター連携回

1社目 株式会社サンプラント/11名参加

 参加者が最初に訪問したのは、空調設備や給排水などの建築設備の設計・施行および管理を行うサンプラント。今回は中央区にある本社を訪問し、社員の方々からお話を伺った後、座談会を行いました。

バスに乗り込む参加者 バスに乗り込む参加者

ツアー内容

事業内容の説明と社内見学
 ツアーは総務人事課の金子さんによる会社説明からスタート。まずは「建築設備業」という業界についてご説明いただきました。建築設備とは、冷暖房・換気・排水・電気などを制御する機器や配管の総称。建物を建てる際、これらの設備に関わる工事を統括管理するのが同社の仕事です。
 「当社は建築設備の中でも、特に空調や給排水設備の設計・施行及び管理を強みとしています。ゼネコンから仕事を請け負うこともあれば、施主(発注者)から直接請け負うこともあります。建物の柱や壁、窓などの“外側”を組み立てるのがゼネコンだとすれば、建物の空調設備や衛生設備などの“内側”を組み立てるのが我々の仕事です」

 続いて設備部の三浦さんから、施行管理職の仕事について具体的なお話を伺いました。
 「当社の仕事は、『建物に命を吹き込む』こと。建物にはそれぞれに求められる室温、湿度などの内部環境があります。建物だけを作っても、それは単なる箱でしかなく、建築設備がなければ建物として機能しないのです」
 工事の際、実際に作業を行うのは協力業者の方々。大きな施設になるほど工事内容は複雑になり、関わる人やものも増えていきます。そこで施行管理者は、関係者との打合せや協力業者への指示・指導を行い、人やものを管理・監督します。現場監督として、いかにスムーズに工程を進め、質の高い工事を行うかが腕の見せどころだそうです。
 「実際の設備工事は、ゼネコンと建築設備業者が一体となって行われます。ゼネコンが鉄筋を組んで壁や天井を作っていく途中で、我々は配管を通すための通路を用意しておきます。そして建物ができあがっていくのと同時進行で、機械を入れたり、配管をつないだりと作業を進めます。最後には塗装をして見栄えをよくし、試運転で問題がなければ完了です」
 続いて、図を使いながら具体的な仕事内容の流れを説明していただきました。配管材や空調機などのパーツを組み合わせて建物の中に組み込んでいく施行管理職の仕事は、意外にもプラモデル作りに近いイメージなのだそう。
 「こうした仕事はすぐにできるようになるものではないので、新人研修は1年間かけてじっくり行っています。まずは仕事に必要な知識を覚えて、成長度合いに合わせてひとつずつ経験を積みながら仕事を身に付けていきます。覚えることはたくさんありますが、分からない場合は先輩たちが教えてくれるので、未経験でも大丈夫です」

  • 建築設備の仕事について説明を受ける参加者建築設備の仕事について説明を受ける参加者
  • 業界全体についてのお話もしてくださった金子さん業界全体についてのお話もしてくださった金子さん

質疑応答と座談会
 次に、同社が実際に施工を手掛けた物件の実例を紹介していただきました。商業施設から研究機関、工場、駅など様々で、施設ごとに異なる条件や工夫が施されている点に参加者は興味津々でした。
 質疑応答では、参加者たちから率直な質問がありました。
 「施行管理者に求める人物像は?」という質問に金子さんは、「一度作った建物と同じ建物を再び作ることはありませんし、協力会社も毎回異なります。とにかく人と話す機会が多いので、人と話すことが好きな人だと良いです」
 他にも、他社との協力体制や社員の働き方についても質問が挙がりました。

 その後は本社オフィス内を見学。社員の皆さんが仕事をされている執務室内を案内していただきました。
 参加者は再び会議室に戻り、最後に先輩社員との座談会が行われました。参加していただいた社員は、管理部の原さんと三浦さん。2グループに分かれて、参加者からの「納期が遅れそうになったときはどうしていますか?」「施行管理で一番苦労したことは?」といった質問に丁寧に答えてくださいました。

  • 本社オフィスの中は広々としていて開放感がある本社オフィスの中は広々としていて開放感がある
  • 座談会に参加してくださった原さん座談会に参加してくださった原さん

参加者の声

 参加者からは、「施行管理という仕事について勉強できた。貴重な話が伺えたので、就職活動に役立てたい」「社員の方が実際に働いているオフィスが見学できたほか、細かい話まで聞けて、勉強になった」といった感想が聞かれ、施行管理という仕事の内容について理解が深まったようでした。

  • 座談会の様子座談会の様子

2社目 株式会社三企/11名参加

 次に訪れたのは、荒川区にある三企です。建設設備業の中で空調設備工事を中心に事業を展開しており、この分野で50年の実績を持つ企業です。ここでは会社説明を聞いた後、実際に工事を行った現場を見学して現場担当社員のお話を伺い、さらに先輩社員との座談会も行われました。

施設見学の様子 施設見学の様子

ツアー内容

会社説明と新事業「musubi」について
 「私たちの仕事はサービス業だと思っています。一緒に仕事をする人に楽しいと思ってもらうには、まず我々が楽しんでいなければいけない。いろいろな人と出会うからには、明るくなければいけない。サービスマンであることは、お客様にとっても、我々の生活を充実させるためにも大事なことです」と話すのは、丸山社長。
 そんな同社が目指しているのは、「世に必要とされる人材を育てる」ことだそうです。職人仕事もでき、営業もでき、現場管理もできる。社員一人ひとりができることの幅を広げることで、世に必要とされる人材になろうという考えです。その一環として15年前に始めたのが、IT化に向けた改革です。当時は今ほどパソコンが普及していなかったにも関わらず、職人を含む社員全員が各自1台のパソコンを持つようにしたそうです。
 また、会社全体としても「いろいろなことができる」ために動いています。
 「数年前に、『三企冷暖房サービス』から『三企』へ社名を変更しました。以前は冷暖房をメインとしていましたが、今は冷暖房に限らず幅広い設備を手掛けています。いろいろな仕事を受注できるのも、多様な仲間がいるおかげです」(丸山社長)

 続いて、新事業「musubi」について説明がありました。「musubi」は、粗品のおしぼりをコミュニケーションツールとして使うことで、受注の流れを変えるためのプロジェクトです。
 「建設業の仕事は、依頼がないと営業がしづらいという現状があります。空調設備は頻繁に工事や修理が発生するものではないので、一度発注があると次は10年後、20年後という可能性もあります。20年かけて回る観覧車のようなビジネスモデルなのです。そのビジネスモデルを脱却したいと考えました」
 お客様との出会いや継続のきっかけを作ることができれば、観覧車をもう少し速く回せるのではないか。そこで、お客様との接点を作り、コミュニケーションの時間を生み出すためにおしぼり「musubi」を開発。開けたときにふわっといい香りがし、丈夫なので洗ってくり返し使うことができる「musubi」の機能をお客様に説明することでコミュニケーションの時間を生み、普段会う機会の少ないお客様やエンドユーザーとの出会いももたらしていると言います。
 「これを我々は『粗品革命』と呼んでいます。新規事業としてオープンして1年半ほどになりますが、現在は荒川線でCMの放映も行っています。この事業ではファッション系の展示会にも出店し、満足度2位という高評価を得ました」

  • 本社内で会社説明と新事業について話を聞く参加者本社内で会社説明と新事業について話を聞く参加者
  • 建設業の仕事について話す丸山社長建設業の仕事について話す丸山社長

施設見学と座談会
 続いて参加者はバスで移動し、三企が設備工事を手掛けた施設「荒川山吹ふれあい館」に向かいました。実際に工事が行われた現場を回って室外機や配管を見ながら、丸山社長と現場担当の深山さんが現場での仕事について解説してくださいました。
 「行政の仕事は厳しくて大変なところもありますが、その分、管理能力が上がり、他の仕事に活かせるスキルが身に付きます。施設が変われば、仕事も進め方も、接する人も変わります。人やものをコーディネートしながら、完成に向けてミッションを進めていくことが管理の仕事です」(丸山社長)
 見学の途中、施設の館長のお話を聞くこともできました。
「館を閉館することなく、運営を続けながら工事を行うことになったので、安全に営業を行うための相談が不可欠でした。工事中は毎日深山さんとコミュニケーションをとりながら運営していました」
 丸山社長のお話にもあったように、コミュニケーションが必要とされる仕事のようです。

 続いて別室に移動し、工事現場の写真や実際の竣工図などを見ながら、施設の工事がどのように進んでいったかを深山さんに詳しく解説していただきました。普段なかなか聞くことができない貴重なお話に、参加者たちは真剣に聞き入っていました。
 最後は2グループに分かれて座談会を行いました。座談会には6名の社員が参加してくださり、参加者は「社員の皆さんはどんな資格を持っているんですか?」「入社後はどんな研修が行われるんですか?」など、積極的に質問をしていました。

  • 現場を案内してくださった深山さんと総務部の丸山さん現場を案内してくださった深山さんと総務部の丸山さん
  • 写真を見ながら工事の工程を解説写真を見ながら工事の工程を解説

参加者の声

「会社を見学したり、スライドで工事内容を紹介していただいたので、空調工事の流れが分かった。役所の仕事と民間の仕事の違いなども勉強できて、良い時間になった」「社員の皆さんがいろいろな資格を取っているという話を聞いて、自分もしっかり勉強して資格を取れるように頑張りたいと思った」など、実際の現場を見たり、専門的な話を聞いたことが印象に残っているようでした。

  • 座談会の様子座談会の様子

まとめ

 今回は、専門分野に関連する企業を訪問するツアーでした。企業の方のお話は、就職先を考える上で参考になったのではないかと思います。質疑応答や座談会の時間も具体的な質問が多く、自分の就職活動や社会人になった時の姿をイメージできる、良いツアーだったと思います。

今年(平成30年度)実施企業一覧

CONTACT

東京都主催
「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

TEL03-3479-0293
(電話受付 平日 9時30分〜18時30分)
FAX03-5413-3020
Mail
東京都
Facebook Twitter
Facebook Twitter
江戸っ子1号プロジェクト 中小企業しごと魅力発信 取り組みレポート キャラクタープロフィール モノづくり、ものがたり TOKYO はたらくネット 東京しごとセンター 東京都産業労働局からのお知らせ 東京カイシャハッケンツアー 冊子バックナンバー
pagetop

CONTACT お問い合わせ

東京都主催「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館15階(アクセスヒューマネクスト内)

TEL:03-3479-0293 (電話受付 平日 9時30分〜18時30分)

FAX:03-5413-3020

※本事業の事務局は、東京都より㈱アクセスヒューマネクストに運営を委託しております。