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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

インフラで地域活性化にも全力で取り組む企業特集

1社目 武陽ガス株式会社/6名参加

 福生市に本社を置き、都市ガスやLPガスの供給販売及び、ガス工事、ガス器具の販売・リフォーム、小売り電気事業などを手掛ける武陽ガス。この日は、都市ガスの供給拠点である「羽村供給センター」を訪問し、監視室の見学やガスホルダーに登ぼる体験、交流会などが行われました。

敷地には大きな2つのガスホルダーが並ぶ 敷地には大きな2つのガスホルダーが並ぶ

ツアー内容

会社概要の説明と監視室の見学
 武陽ガスは、東京の西多摩地区の4市2町(福生市、羽村市、武蔵村山市、あきる野市、瑞穂町、日の出町)で、約3万2,000件の住宅を始め、米軍の横田基地や大型ショッピングセンター、公共施設、病院、企業や工場などに都市ガスやLPガスを供給しています。2020年には設立80周年を迎える地域密着企業です。

 シゴトワゴンの一行が羽村供給センタ―に到着すると、まず会議室で総務部の小澤部長が、同社の概要や都市ガスの成り立ち、ガス業界の動向について、お話ししてくださいました。
 現在、ガス会社は全国的に200社くらいあるそうですが、そもそも都市ガスの会社ができたのは、戦後の復興期、高度経済成長に向けた時代だったそうです。
 当時、東京の都心部では大手ガス会社が事業を開始したものの、人口が少なく需要も低かった東京の西部ではガスの事業計画がありませんでした。しかし、「地域の発展にはガスが不可欠」と、地元の有志が出資して設立されたのが同社だといいます。
 小澤部長は「地域に根差した経緯でできた会社として、現在も自治体や商工会と連携し、地域経済の活性化や人口の増加に向けて取り組んでいます」と話します。

 そうした中、近年エネルギー業界ではエネルギーの自由化により、電気やガスの小売事業に様々な企業が乗り出しています。西多摩地区も例外ではありません。
 「ガスの導管網の維持管理をする「導管事業」は従来どおり当社のみ事業を行うことができるのですが、小売事業は当社に導管使用料を払えば、誰でもすることができるようになったため、この地域でも他社が参入してきています」(小澤部長)
 ですがガスの取扱いは非常に危険なため、何かあった時に24時間いつでもすぐ駆け付け、対応できる保安体制がお客様にとっては重要です。「地域のことをよく知っている地元企業が安心できる」とおっしゃるお客様も多く、地元に寄り添ってサービスを提供してきたこれまでの信頼関係が、同社にとっての強みであり、新規参入企業との差別化になっていると言います。
 一方で、武陽ガスでは2017年から電気の小売事業へ本格的に参入しています。
 「ガスの供給から、ガス器具の修理・販売・リフォーム、そして電気も全て1社で受け、『お客様に近い街のガス屋さん』的な存在としてサービスを提供していきたい」と小澤部長は今後の方向性を語りました。

 会社概要や業界のお話を聞いた後は、ガスの圧力や量、気温などを監視する「監視室」を見学させていただきました。監視室には複数のモニターが並び、24時間2人体制で監視しています。
 総務部の出嶌(でじま)さんのお話によると、ガスは海外から船を使って液体で運ばれ、気化する際に発生する高い圧力を使って、パイプを通じて港から羽村供給センターまで送られてくるそうです。
 「ガスを貯蔵する『ガスホルダー』に一旦貯めることで、送られてくるガスとお客様への供給のバランスを調整しています。適切な圧力に調整して供給するのですが、常に安定した圧力でガスを送ることが求められます」(出嶌さん)

  • 小澤部長が会社概要とガス業界について説明小澤部長が会社概要とガス業界について説明
  • ガスの圧力を24時間体制で監視する監視室内を見学ガスの圧力を24時間体制で監視する監視室内を見学

ガス管の切断体験とガスホルダーの見学、座談会
 続いて屋外でガス管の切断とガスホルダーに登る体験をさせていただきました。
 ガス管は、以前は鉄製でしたが、現在はポリエチレンの管(P管)を使用しており、腐食しないため半永久的に使用することができるそうです。また、柔軟性もあるため地震にも強いのが特徴です。
 実際に黄色のポリエチレン製のガス管を手にするととても軽く、力を少し加えただけで、しなります。大きなはさみを使ってガス管を切らせてもらうと、女性の参加者でも少し力を入れるだけで切断することができました。切断面の片側にふたを付け、ガス管のペン立てとして記念に手渡されると、「他では手に入らない」と参加者は大喜びでした。

 そして、いよいよガスホルダ―へ。落下防止の安全帯を装着し、階段を上っていくと、下から見た以上に高さを感じます。しかし、「怖い」と言っていた参加者たちも、羽村の街が遠くまで見渡せるてっぺんまで登ると「高い!」「すごい!」と一気にテンションアップ。天気の良い日には富士山も見えるそうで、この日もうっすらと富士山のシルエットを見ることができました。
 「この中には高い圧力のガスが入っています。社員も普段はあまり登ることはないんです」と案内してくださった社員の方が話してくれました。

 ガスホルダーの頂上からの景色を堪能した後は、会議室に戻り、若手社員たちとの交流会が行われました。監視室の案内をしていただいた出嶌さんと、営業部の田中さんの2名が参加すると、参加者からは、入社したきっかけや1日の業務内容、休日や研修内容まで次々と質問が投げ掛けられました。
 「この仕事のやりがいは?」という質問に出嶌さんは、「ガスの圧力がどれくらい下がるのか自分で計算して予測するのですが、的確に予測できた時はやりがいを感じます。また、お客様を訪問した際に、『ありがとう』と折り紙をもらったことがあり、その時は『この仕事をやっていて良かった』と思いました」と答えていました。
 また、「地元で働きたい」と武陽ガスに入社した田中さんは、「お客様対応をする上で気を付けていることは?」と聞かれると、「営業で心掛けているのは、マイナスな気持ちを顔に出さないようにすることです。元気がない時など、表情から相手にも伝わってしまうため、明るく接するように気を付けています」とお話ししてくれました。

 参加者は、まだまだ聞きたいことがたくさんあったようですが、終了時間を迎えると、最後に総務部の萩原さんから「これから就活が始まると思いますが、大事なのは、自分がどういう人間なのか、将来仕事を通じて何を果たしていきたいかを自己分析することだと思います」とアドバイスをいただきました。
 1時間半の訪問はあっという間でしたが、思い出に残る貴重な体験が盛りだくさんでした。社員の皆さんに最後まで笑顔で見送っていただき、武陽ガスを後にしました。

  • ポリエチレン製のガス管の切断を体験ポリエチレン製のガス管の切断を体験
  • 安全帯を付けてガスホルダーのてっぺんを見学安全帯を付けてガスホルダーのてっぺんを見学

参加者の声

 参加者からは、「監視室内やガスホルダーを見ることができて、とても面白かった。社員の方々の対応も親切で嬉しかった」「これまで中小企業と接する機会がなかったので、今日の体験は貴重なものだった」「社員の方から具体的なお話を聞いて、地元のとのつながりが強い企業であることを強く感じた」といった感想が出ていました。

  • 最後まで参加者の質問が止まらなった交流会最後まで参加者の質問が止まらなった交流会

2社目 ライフ・ワーク・バランスEXPO東京2019/17名参加

 午後は会社訪問ではなく、「ライフ・ワーク・バランスEXPO東京2019」に参加しました。これは、働き方改革やライフ・ワーク・バランスの先進企業が一堂に会して、具体的な取組事例の紹介や効果的な支援ツールを展示する総合展です。東京都が主催するイベントで、働き方改革やライフ・ワーク・バランスに関するセミナーも多数行われていました。ここで参加者は、イベント参加企業との交流会を体験し、展示会場を自由に見学できるフリータイムを過ごしました。

午後はライフ・ワーク・バランスEXPOに参加 午後はライフ・ワーク・バランスEXPOに参加

ツアー内容

イベント参加企業との交流会とフリータイム
 「ライフ・ワーク・バランスEXPO東京2019」の会場に到着した参加者は3グループに分かれ、午前中に別の企業を訪問していたグループと合わせて計4グループが、イベント参加企業と交流しました。会場の一角に設置されたセミナールームで、各グループに3社、計12社が15分ずつ自社の会社説明を行い、参加者からの質問に答えます。
 IT系企業のクリエイティブキャストの会社説明を受けた参加者は「転勤はありますか」「プログラミングと言われると、身構えてしまうのですが……」等と質問。それに対して、同社の代表は「基本的には現地採用で、転勤は本人の希望があれば検討します」「情報系の勉強をしたことがない女性社員もいます。入社後、3ヶ月間の研修プログラムを受けてもらうので心配ありません」と回答。少し緊張気味だった参加者も、優しい受け答えと回答の内容に、緊張がほぐれてきた様子。各グループで積極的に質問が飛び交い、一段落すると参加者は着席したまま、会社説明する企業が入れ替わる形式で、交流会が進みました。

 その後のフリータイムでは参加企業のブースやセミナーを自由に見学。中には、交流会で気になった企業のブースを訪問し、社内の雰囲気や社員の男女比率など、交流会の時間内では聞けなかった質問をする参加者もいました。また、遠隔地同士の会議をよりリアルに行うことができるバーチャル・リアリティの最新機器を体験する参加者もいて、皆が思い思いにフリータイムを満喫したようです。

  • 企業との交流会の様子企業との交流会の様子
  • VRを使った遠隔会議を体験VRを使った遠隔会議を体験

参加者の声

「様々な業種の企業の話を聞けて、とても勉強になった」「働き方改革が進んでいることがよくわかった」という声が挙がっていました。

  • この日のツアーの振り返り会の様子この日のツアーの振り返り会の様子

まとめ

 1社目の武陽ガスでは、生活に欠かせない「ガス」について様々な角度から知ることができました。ガスホルダーに登る体験は単純に楽しんでもらえましたし、企業利益を追求するだけではなく、地域に密着し地元への貢献にも力を入れている企業があるということを深く理解して頂けたと思います。
 午後の「ライフ・ワーク・バランスEXPO東京2019」では、今まで知らなかった様々な業種の企業が働き方改革に取り組んでいる姿を見て、企業選びのポイントにライフ・ワーク・バランスという新たな視点が加わったようです。

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