<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

大手企業と共存することで自社をより成長させている企業特集

1社目 大東印刷工業株式会社/21名参加

 最初に伺ったのは、昭和25年の創業以来、墨田区に工場を構える大東印刷工業です。ここでは会社の説明に加え、“伝える力”について学ぶワークショップ、工場見学等が行われました。

大型の機械で印刷物が次々と刷り上がる

ツアー内容

会社説明とワークショップ
 参加者を出迎えてくれたのは、第一営業部の中島さんです。「印刷は、東京の地場産業です。東京の製造業の中で、最も会社数と従業員数が多いのが印刷業で、東京とその周辺地域で日本の印刷物の約50%を作って消費しているのです」と印刷業界に関する知識から話し始め、参加者の関心を引きます。続けて、大東印刷工業の会社説明に移りました。
 「当社は、商業印刷を得意とする印刷会社です。商業印刷というのは、宣伝用のポスター、パンフレット、POPや、業務用のカタログ、会社案内などです。企画・デザインから印刷・製本・納品までの一貫体制を取っているのが特徴です」
 印刷業界全体は、とても厳しい状況にあるそうです。多くの印刷会社が飛び込み営業を増やす、価格を下げるといった方法を取る中で、大東印刷工業は「新入社員に飛び込み営業をさせない会社」を自負しています。展示会への出展を増やすことで新規顧客との接点を増やしているとのこと。また、ただ単に印刷をするだけではなく、顧客の課題を解決するための提案をすることで、他社との差別化を図っているということでした。
 会社説明に続いては、ワークショップの時間です。ワークには「紙で“伝える”を“伝わる”に変える方法を考えよう」というテーマが設けられています。内容は、新規オープンのうどん店を飲食店の情報サイトで評価1位にする方法を考えるというもの。参加者は3チームに分かれ、KJ法(参加者が自由なアイデアを付せんに書き込み、その後、付せんに書かれた内容ごとにグループ分けしていくことでアイデアをまとめていく方法)を使って考えをまとめ、発表します。
 最初のチームは「まず独自メニューを作り、それをyoutuberに食べてもらって知名度を上げて、最後に『うどんフェス』を開催する」という案を発表。次のグループは「まずyoutuberに大食いチャレンジをしてもらって知名度を上げ、それから店の制服などのビジュアルを良くし、マスコット・キャラやオリジナル・テーマ・ソングを作って盛り上げる」という案を、最後のグループは「まず独自メニューを作って、それからyoutubeやSNSで拡散し、お客様の意見を吸い上げるアンケートや窓口を作る」という案を発表しました。
 それに対して中島さんは、実際に同社があるうどん店の支援をした時の事例を紹介してワークを終了しました。

  • 会社説明を聞く参加者
  • ワークショップではKJ法によるアイデア出しに熱中

工場見学
 続いて、参加者は近接する2つの工場を見学しました。第一工場はデザインから印刷までを行う工場で、大型の印刷機が多数並ぶ様子に参加者は圧倒されたようです。
 第二工場は、印刷から製本までを行う工場です。ここでは、LED-UV装置という最新の設備も見学しました。この装置は、印刷した直後に紫外線を当てて瞬時に乾かすという新しい技術を使ったもの。参加者は実際に刷り上がったばかりの印刷物を触って、乾いていることを確認させてもらいました。
 また、抜き加工、折り加工、中綴じ、無線綴じといった様々な加工を社内で行うことができる点も、同社の特徴だということです。

  • 設備の異なる2つの工場を見学
  • 刷り上がったばかりの印刷物を触り、乾いていることを体感

参加者の声

 参加者からは、「ワークショップを体験して、自分の考えを他者にうまく伝える力が必要だと感じた」「企画や提案まで行うということで、印刷会社のイメージが変わった」という感想が聞かれました。

  • ワークショップで自分たちの案を発表

2社目 株式会社日本テクノ開発/21名参加

 午後から訪問した日本テクノ開発は、IT業界でソフトウェアの開発を行っている企業です。ここでは、同社が新入社員に対して実際に行っている研修の一部や、新入社員との交流会を体験しました。

参加者を迎えてくれた総務部の古谷部長

ツアー内容

会社概要と新入社員研修体験
 参加者が到着すると、総務部の古谷部長がIT業界の現状を説明してくれました。
 「現在の社会は、第4次産業革命と言われる状況にあります。その中で、IT業界の仕事は、作業の自動化からAI(人工知能)の開発、運用に移ってきました。そうした中で、2019年の10月には消費税増税が見込まれ、それに伴い様々なシステムが変更されるでしょうし、また働き方改革が進む中で人事システムの見直しも行われているのに、先端IT人材は約5万人不足しているのが現状です」
 自社に関しては「当社はBtoB、つまり企業と企業の取引をしているソフトウェア開発の会社です。親会社を持たずに株は全て当社の役員や社員が持っている完全独立系と呼ばれる形態で、これによってより制約の少ない開発が可能になります。また、製薬メーカー、食品メーカー、化粧品メーカーなどの大企業と直接取引をさせていただいているところが、中小のIT企業としては珍しい点だと思います」とのこと。
 会社概要の説明に続いて、同社が実際に新人研修に取り入れている「虹色の玉子」というワークを体験しました。これは、紙面に描かれた白い玉子を、黄、赤、青の三色を使い、完成図の赤、オレンジ、緑の玉子に仕上げるというもの。オレンジや緑を作るためには黄、赤、青をそれぞれ組合せる必要があります。選択肢は赤に染める、青に染める、黄に染める、玉子を回転させるという4つで、参加者は必ず「5つの工程」で玉子を完成系にする必要があります。染める順番が前後しても、最終的に完成図と同じ玉子になればOKで、正解は1パターンではありません。論理的思考力が問われるワークです。
 参加者は3つのグループに分かれ、まずは個人で方法を考えてから、グループで意見を共有。最後はグループ全体で発見した正解のパターンを発表するという流れになりました。
 制限時間をいっぱいに使ってあらゆるパターンを検討した参加者達は、正解と思われるパターンを共有。最終的にグループ1が7パターン、グループ2が3パターン、グループ3が4パターンの手順を発表しました。この様子を見ていた同社の社員は「こういうパターンを考えることができる人は、IT業界に向いていると思います」と述べていました。

  • 変化の激しいIT業界における、同社の特徴が説明された
  • 新人研修にも取り入れているというワークを体験

新入社員との交流会と企業からのコメント
 次に、3つの参加者グループに同社の新入社員3名が加わって、交流会が始まりました。参加者からは「残業時間はどのくらい?」「社内でのおしゃれはどこまでOK?」など積極的に質問が挙がりました。残業時間について女性社員は「私は入社してから3回か4回しか残業をしたことがありません。それも30分程度です」と回答。また、社内での服装や髪形についても「あまり派手過ぎなければ、割と自由ですよ。少し明るい髪の色でも大丈夫です」と答えていました。さらに、「文系でも入社できますか」という質問には「文系の社員もいるので大丈夫です」と回答していました。
 最後に、総務部採用担当の高橋さんから「短い時間でしたが、本日のツアーを通してIT業界についての理解が深まり、皆さんの今後の就職活動の参考になれば幸いです」というメッセージを頂き、この日の会社訪問を終了しました。

  • 新入社員との交流会
  • 参加者へメッセージを述べる高橋さん

参加者の声

 参加者からは、「年が近い社員の方と話ができたのがよかった」「IT企業にも文系出身の社員がいることがわかったので、あまり文系・理系と考え過ぎずに広い視野で就職活動に臨みたいと思った」といった声が挙がりました。

  • ツアー終了後に参加者一同で記念撮影

まとめ

 1社目の大東印刷工業では、印刷工場の雰囲気を直接感じる事ができました。2社目の日本テクノ開発では、新入社員の方との会話を通じてIT業界といっても文系や理系を問わず人材が活躍していることを理解できました。また、どちらの会社でもワークショップを体験したことで、参加者の「意見を出し合って、まとめる力」が、この1日で向上しました。

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