<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

プライベートも充実。社員を大切にする企業特集

株式会社TOK/9名参加

 この日訪問したのは、家電製品に使われるベアリング部品などの製造、販売を行うTOKです。吉川社長による会社説明からスタートし、質疑応答、オフィス見学、若手社員を交えた座談会、そしてグループワークを行いました。

カジュアルな服装で会社概要を説明する吉川社長

ツアー内容

働きやすい環境を整え、働き甲斐のある職場を作る
 まず、吉川社長から会社の概要、理念、そして働く環境についての説明がありました。同社は、冷蔵庫などの引き出しの開閉をスムーズにするための部品である樹脂ベアリングや、トイレやピアノのふたをゆっくり 閉じるための部品であるロータリーダンパーなどを製造し、国内外で販売しているといいます。
 「当社が掲げる理念の一つに、『働き甲斐のある職場である』があります。その理念に沿って全社一丸となって取り組んでいます」と吉川社長は話します。その一環として導入されたのが、私服、スーツ、作業着など、服装は自由という勤務制度です。この制度によって、動きやすくなった、オフィスが明るくなったなど、社員からは好評の声が多く上がっているといいます。それに加えて、ノー残業デーや時差出勤、テレワークなどの各種制度も充実させているという話に参加者は目を輝かせていました。

  • 外国のカフェをイメージしたという食堂で講演を聞く参加者

働きやすい職場の見学と、社員の声を聴く座談会
 続いて、参加者は社内見学をしました。1階の試験室には各種試験装置が立ち並び、高品質な製品づくりを行う姿勢が伺えました。続いて管理部、営業部、技術部の執務室がある2階を見学。ここでは、フリーアドレス制が取り入れられており、その日の気分で自由に席を選べるという説明に、参加者は驚きの声を上げていました。
 見学後、若手社員との座談会が行われました。「文系でも入社可能か」という参会者からの質問に、若手社員からは「管理部や営業部を中心に、文系出身の社員もたくさん活躍しています」という回答がありました。また、「海外営業部で働くためには英語ができなくてはだめですか」という質問に対して、「入社後に身に付けられる環境があるので、安心してください」という若手社員の返答に、参加者はほっとした様子でした。また、入社の動機をたずねる質問には「面接担当者の優しさに惹かれた」という回答が若手社員から多く上がりました。

  • フリーアドレス制で自由に席を選べる広い執務室
  • 多くの質問が飛んだ若手社員との座談会

TOKのキャッチコピーを考案するグループワーク
 最後に、参加者が3組に分かれ、同社のキャッチコピーを作るというグループワークを行いました。まず、1組目の考えたコピーは、「世界の日常をスムーズに」というものでした。世界中で同社の部品が暮らしをスムーズにし、さらに社員がスムーズに働いているところから発案したという説明がありました。2組目のコピーは、「個性を大切にした働きやすい環境」。社員を大切にすることが働き甲斐につながり、会社の利益に還元されているという同社の特徴から発案したものでした。そして3組目の「新しい動きで社会を支える」というコピーは、同社の付加価値のある部品が暮らしを支え、良好な労働環境が社員を支えていることを込めたという説明がありました。
 吉川社長からは、いずれも素晴らしいコピーと高評をいただきました。「このグループワークのように、目の前の課題に全力で取り組むことが次のステップにつながります。たとえその時うまくいかなくても、その先、必ず実るものです」という吉川社長の言葉に参加者たちは感銘を受けた様子でした。

  • 同社のキャッチコピーを発表する参加者

参加者の声

 「海外を相手に仕事をする姿に憧れました」、「自由な服装で、自由な席で働けるという制度に魅力を感じました」、「社員が働きやすい環境づくりに取り組んでいることが、今日の訪問で実感できました」、「働く環境の一例をつぶさに見学でき、今後の就活に役立てられそうです」という声が寄せられました。

まとめ

 今回訪問したTOKは、自社で開発した部品を日本各地や世界市場に製造販売する会社でした。時差のある外国との取引もある中、時差出勤やテレワークを取り入れるなど、働く環境を改善することが、社員のモチベーション向上にもつながっていることが伺えました。参加者は、講演や交流を通し、社員のことを大切に考える企業の姿勢に、魅力を感じたようでした。