この日訪問したのは、女性の就業支援を行うキャリア・マムです。堤代表から同社の概要、理念、そして働く環境を語っていただき、その後、執務室や同社が運営するカフェとコワーキングスペースの見学、座談会を行いました。

ツアー内容

子育て、介護などに携わる女性を支援
　冒頭、堤代表から会社概要の説明がありました。
　「当社の理念は『女性のキャリアと社会をつなぐ』です。自分らしい生き方を多くの女性たちに実現してもらいたいと、就職という形にこだわらず、起業や在宅ワークなど様々な働き方を通じて、女性の再就業を支援する事業を運営しています」
　同社では、子育てや介護などでフルタイム勤務が難しい女性たちを集め、在宅で企業の市場調査やフィールド調査などを行うチーム型アウトソーシング（ワークシェアリング）と呼ばれる仕組みを構築しています。多様なキャリアを持つ女性たちのスキルを様々な企業に積極的に提案し、多くの仕事を生み出すとともに、女性たちの活躍の場を広げています。
　「自分のペースで無理なく働くことを事業として掲げているだけに、社員の多くは在宅勤務を実施し、自分の生活と仕事のバランスをうまくとりながら働いています」という堤代表の話に学生たちは興味津々の様子で聞き入っていました。

執務室、そしてカフェやコワーキングスペースを見学
　その後、学生たちは執務室や、同社が運営する「おしごとカフェ」を見学しました。カフェは一般の方も仕事をする場として活用できたり、子ども連れでゆっくり過ごせたりと、いろいろな使い方ができるそうです。壁一面はレンタルギャラリーとなっていて、手づくりの作品を陳列、販売できるスペースになっています。
　次に、「コワーキングCoCoプレイス」を見学。ワークスペースと保育室が防音ガラスで仕切られており、子どもの様子が見渡せることから、安心して仕事ができると利用者から好評といいます。子どものそばで集中して働ける環境に、学生たちは驚いた様子でした。

座談会で入社動機や求める人材像を質問
　最後に、社員2名を加えての座談会が行われました。学生からは、入社動機をたずねる質問が多く上がりました。社員からは「積極的に社員の子育てを支援してくれる会社だったから」という回答や、「長く勤められる環境に魅力を感じて」という答えが返ってきました。また、「どんな人材を求めているのですか」という質問には、「自分はこれがやりたいという目標を持っている人を求めています」という答えが返ってきました。さらに、「学生のうちにやっておくべきことは」という質問には、「インターンシップなどで企業を調べること。働きやすい環境かどうかを知ることはとても大切です」など、就活に大いに役立つアドバイスも頂きました。

参加者の声

　座談会の後、学生たちから同社の印象についての発表がありました。「成長、挑戦していける会社」、「自分らしく働けそう」、「子育てに理解がある」といった印象が学生たちから発表されました。

　今回訪問したキャリア・マムは、ワークシェアリングという仕組みで働く人を支援する会社でした。とりわけ、子育てや介護などで働く条件が厳しくなった女性の支援をし、誰もが楽しく、無理なく仕事を続けられる環境整備に取り組む姿に、学生たちは社会貢献度の高さを感じたようでした。