<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

働く環境に優れ、自分らしく仕事ができる企業特集

株式会社シーエスラボ/4名参加

 この日訪問したのは、化粧品のOEM製造を行うシーエスラボです。同社は、他社ブランド製品の企画からマーケティング、パッケージデザイン、製造、物流まで携わる事業を展開しています。ツアーはグループワークから始まり、人事総務部社員による会社概要紹介、社員を交えての座談会、そして最後に林代表から講演がありました。

会社概要を聞く参加者

ツアー内容

SDGs推進部メンバーとして新企画を考える
 ツアーの最初は、参加者が2グループに分かれてグループワークを行いました。テーマは、「化粧品メーカーのSDGs推進部メンバーとして、新企画を考えよう」というものです。大枠として提示された、「障がい者雇用」「医療従事者支援」「再生可能エネルギーの活用」の3つから1つ選び、選択理由を発表するというものでした。
 1つ目のグループが選択したのは「再生可能エネルギーの活用」。初期費用は掛かるが長期的にエネルギーを会社に還元でき、SDGsの活動としてアピール度も高いというのが選んだ理由でした。2つ目のグループが選んだのは「医療従事者支援」でした。消毒や薬剤で手が荒れる医療従事者のスキンケアで支援ができるというのが選んだ理由でした。
 社員からは2グループとも短い時間によくまとめたという高評価をいただきました。また、事業紹介の話の中で、既に「障がい者雇用」「再生可能エネルギーの活用」の2つは取り組んでおり、「医療従事者支援」に関しても今後行う予定という話があり、参加者からは驚きの声が上がりました。

  • グループワークで真剣に課題を語り合う
  • 発表に耳を傾ける参加者

研究開発課、営業、企画部社員3名との座談会
 続いて同社の社員3名との座談会を行いました。参加者からはまず、仕事の面白さについて質問が上がり、研究開発課の社員からは「材料選びから取り組んだ試作製品が商品化されたときには、大きな達成感がありました」という返答がありました。続いて、「営業に必要な素質はなんですか」という質問には、営業部社員から「いろいろな人と関わるため、『人が好き』な方が向いています」という答えが返ってきました。さらに、産前産後休業と育児休業についての質問には、実際に制度を利用した社員から「とても取りやすい社内環境で、心おきなく利用できました。今では男性社員にも取るように勧めています」という回答があり、同社の働きやすい環境が参加者に十分に伝わったようでした。

  • 社員との座談会では数多くの質問がでた

働きやすい環境を作るための同社の取組
 ツアー最後に林代表より、同社の働く環境整備やSDGsの取組についての講演がありました。「昨年建て替えた工場には、社員がリラックスして働く意欲を高められるようにと、木材を多用した社員食堂を設けました。また、社会科見学を受け入れるなどの地域貢献も行っています」という紹介がありました。さらに、工場やオフィスの電気は地中熱やソーラーパネルといった再生可能エネルギーを利用しているといいます。
 「世界中が注目するSDGsに会社が積極的に取り組むことで、社員は仕事を通して世の中の役に立てるという意識が高まります。さらに、そうした気持ちが取引先にも波及し、やがて消費者にも伝わり、社会全体が一緒になってSDGsが目指すものづくりに携わることができる。それが、社員の働く環境、そして、地球環境の改善につながるはずです」という林代表の話に参加者は大きくうなずいていました。

  • 熱意のこもった代表講演

参加者の声

 参加者からは、「SDGsへの取組が、化粧品会社の事業として成立しているのが素晴らしいと思いました」、「地域や未来のことを真剣に考えていると、魅力を感じました」、「なにが社員にとって働きやすい環境なのかを考えていることに好感を覚えました」という声がありました。

まとめ

 今回訪問したシーエスラボは、化粧品という私たちの身近にある製品の製造を手掛ける会社でした。参加者は、代表や社員の話をお聞きし、社員のための働きやすい環境整備はもちろん、社会課題に真剣に取り組む姿に魅力を感じたようでした。