<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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みらい人ハッケン
未来のエースを夢見て頑張る!

みらい人ハッケン 未来のエースを夢見て頑張る!

ハツタロー
「目標」や「自己成長」に向かって
走り出した若手社会人。
未来のエースを夢見て頑張りぬく「若手社員」にインタビュー
ハツタロー
株式会社大迫 普久原 亘(ふくはら わたる)

株式会社大迫

入社2年目
普久原 亘さん

負けたくない!追いつきたい!の一心で

大迫は創業50年を迎えた左官の会社。創業時から共に歩んできたべテランの職長も持てる技術を次世代へ受け継ぐために力を注ぎ、若手もその情熱に応えるかのように目覚ましい活躍を見せています。
2年目の若手社員・普久原亘さんは、左官職人をめざして高校卒業と同時に沖縄から上京、会社の寮で共同生活を送りながら腕を磨いています。ひたむきな姿勢から若手のホープと、周囲の期待が高まっている普久原さんに、仕事に打ち込む原動力を聞きました。

入社2年目 普久原 亘さん 夢に向かって、たゆまぬ努力を続ける普久原 亘さん

左官職人になろうと思ったきっかけは?

どんな仕事をしたいという具体的なイメージは持っていなかったのですが、工事関連の現場監督をやっている兄から話を聞かされ、自分は身体を動かす職人がいいというのははっきりしていました。
それで何の職人になろうかとあれこれ資料を読みあさった結果、壁塗りをする左官さんの姿が一番、職人らしくてかっこよく感じたので、この道へ行こうと決意しました。

はじめの1年をがんばり抜けた原動力は?

一般的に左官というと漆喰で壁を塗るイメージがあると思いますが、私の場合、最初の半年間、モルタルを噴きつけたりする特殊な部署に配属されたんです。同期たちがどんどん現場に出て行って壁塗りの腕をみるみる上げていく一方、私は研修でしか壁塗りを経験しないので、明らかに遅れているのがわかり焦ったりもしました。
なにしろ、数ヶ月でも差が開くのが職人の世界ですから、大きな出遅れでした。そんな自分の支えとなったのは、「負けたくない!」という思いに尽きますね。今は配属が変わって、同期と同じ壁塗りの作業が増えました。覚えなければならないことはたくさんありますが、技術的にも早くみんなに追いつきたい、現場でみんなの足を引っ張りたくないという一心で取り組んでいます。

自身の成長を感じることはありますか?

まだまだありません。周りの職長からは「できるようになったな」と声をかけてもらえることもありますが、そこで甘えてはダメだと自分に言い聞かせています。
高校時代、野球部で謙虚な心を学びましたから、慢心しそうな心をぐっと抑えて仕事に臨むことにしています。

今後の目標は?

2年目になって後輩ができたので、自分が教わってきた分はしっかり教えて、自分と同じ思いをさせないことが当面の目標です。将来的には自立したいですね。
周りには職長をめざす人が多いのですが、自分は沖縄に帰って起業するのが目標です。そのために、腕を磨くのはもちろんのこと、他の業者とのコミュニケーションの取り方など、現場の進め方も身につけていきたいです。まずは目の前のことにしっかり取り組んでいくことが大切だと思います。

株式会社串カツ田中 本橋 脩佑(もとはし しゅうすけ)

株式会社串カツ田中

入社1年目
本橋 脩佑さん

責任者として、より多くを任される存在に

大阪伝統の味・串カツを提供し、どの店舗でも変わらぬおいしさとの評判で人気を集める串カツ田中。年齢や経歴に関係なく仕事ぶりなどを評価して、スタッフに積極的に活躍の場を用意するという経営方針で、1号店オープンから10年未満で120店舗を達成した勢いある企業です。

本橋脩佑さんは、そんな串カツ田中に入社してわずか3ヶ月で店長に就任した、まさに期待の存在。
そんな本橋さんに、仕事へ打ち込む原動力や今後の目標を聞きました。

店長として、調理も接客も一層の気合が入る。その姿が後輩の良いお手本だ。

店長になった経緯を教えてください。

それまで飲食店に勤めていたといってもアルバイトだったので、社員となった以上、できるだけ上を目指そうという思いがありました。
当社では、店長になるためにはテストを受けなければなりません。
入社3ヶ月ながら「店長になりたい」「自分ならできる」とアピールする一方で家に帰ってからも勉強を続け、店長になるための受験を許されました。それだけに合格は嬉しく、モチベーションも格段に上がりましたね。

店長として心がけていることはありますか。

ひとつは、行動で「店長らしさ」を示すことです。入社3ヶ月の店長ですから、スタッフの中には不安を感じる人もいると思うんです。
「本橋なら大丈夫だ」と安心してもらえるように、仕事は誰よりも丁寧にやるように心がけていますね。もうひとつは、スタッフを指導するときにマニュアルのみに頼らないこと。
一人ひとりに合った指導の仕方があるはずなので、しっかりコミュニケーションをとって、それを見極めて指導するようにしています。

自分の成長を感じることはありますか。

入社して日が浅いので、正直なところまだありません。ただ、運動会への参加率はひとつの成果だと思います。
当社ではアルバイトも含めた全スタッフが参加できる運動会を毎年開催しているのですが、比較的年齢層が高く、フリーターなども多い私の店舗では、毎年参加率が低かったんです。それが、今年はスタッフの9割が参加。日ごろのコミュニケーションのおかげかなとちょっと嬉しかったですね。

今後の目標を教えてください。

責任者として、新店の立ち上げに携わりたいと考えています。一から店舗をつくり上げていくのは難しいと思いますが、その分やりがいも大きいはずです。ゆくゆくは、もっとたくさんの店舗に携われる、トレーナーやマネージャーといった立場になりたいですね。
現在、FC店の研修なども担当しているので、その中で自分も改めて学びなおして、目標に近づけるよう指導力を養っていきたいです。

株式会社エイ.アンド.エス.システム 宮澤 賢史(みやざわ たかふみ)

株式会社エイ.アンド.エス.システム

入社5年目
宮澤 賢史さん

自分の設計が形になる。その喜びは何物にも代えがたい

設計事務所として空調・給排水衛生、電気、意匠など多彩な角度からの設計に取り組む株式会社エイ.アンド.エス.システム。創業25年ながらも業界的には新しい部類に入る同社では、若い世代の社員を積極的に登用することで、設計の世界の新陳代謝の実現に取り組んでいます。

入社5年目の宮澤さんは、新卒1期生として入社後、空調・給排水衛生を中心とした多岐にわたる物件の設計にチャレンジしてきました。今ではリーダーとして活躍するまでに成長した宮澤さんにご自身のキャリアを振り返ってもらいました。

宮澤さんは入社5年目ながら、設計者として既に豊富な経験を積み上げてきました。

御社に入社したきっかけは?

実は大学時代は情報学を学んできたのですが、昔憧れていた建築への夢を捨てきれず、大学卒業後に専門学校で建築工学を学び直しました。モノ作りの上流に携わりたい気持ちが強かったので、就職活動では施工管理ではなく設計にかかわる仕事を見ていったところ、巡り合ったのが当社なんです。
空調・給排水衛生、電気、意匠など多岐にわたるジャンルを手掛けていることに設計者としてレベルの高い存在に成長できる可能性を感じました。
また、社内の雰囲気が同業他社に比べて圧倒的に明るくて、賑やかな雰囲気だったのも印象に残り、当社で頑張っていくことを決意しました。

新人時代はどのような点に苦労しましたか?

最初の半年間は過去の図面の手書きをCADでトレースしながら仕事の基礎を覚えていきました。初期段階はかなり勉強に時間を割いていただいたと思います。
ただ、しっかりと学んだからといって、本番の図面をきちんと描けるわけではありません。既に存在する図面を模写するのと異なり、まっさらな状態から設計するには、自分の頭を使い尽くす必要があります。慣れないことの連続で戸惑ってばかりでしたが、上司が厳しくも温かく指導してくれたおかげで、一つ一つハードルを乗り越えていきました。
2年目には早くも小さい事務所ビルの設計を一人で担当。様々な問題が発生して悪戦苦闘したものの、チームワークがいい組織なので、周囲の先輩がしっかりと支えてくれました。職場環境の良さに何度も助けられて今日まで歩んできました。

仕事の中でやりがいを感じる瞬間は?

最近は設計のみならず、工事現場の作業工程をチェックする設計監理にも携わっています。今、設計と設計監理を両方担当している案件では、日本では導入したことのない技術で劇場の大空間の空調を形作ろうとしています。前例がないだけに何もかもが手探り状態でしたが、関係者と密に対話をしながら、少しずつ問題を解消していこうとしているところです。
新しいことに挑戦できるのが嬉しいですし、自分の考えた設計が日を追うごとに完成に向かっていく様子を間近に見られるのは、とてもやりがいを感じます。
ちなみに、これまでに病院やオフィスビル、神社など、本当に多彩な案件に携わりました。多様な仕事にチャンレジできるのも、働くモチベーションを高めることにつながっています。

これからの目標を教えてください。

今はまだ上司の力を借りなくてはならない場面が少なくありません。一人で仕事を完結させられる設計者に成長することを当面の目標としています。
目標の達成のためには多くの経験を積み上げていくのが大事ですが、幸いにも当社ではジャンルを問わない多岐にわたる設計にチャレンジすることができます。どんどん新しいことを経験して、応用力を身に付けたいですね。
いずれは地図に名を残すようなランドマークも手掛けたいと考えています。エイ.アンド.エス.システムにはそのチャンスが十分にあると思っています。