<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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chara01 突撃レポート第1弾:
株式会社エンファクトリー

今回訪問したのは、オンラインショップ「スタイルストア」や、専門家のマッチングサービス「専門家プロファイル」などを展開する株式会社エンファクトリーです。
実はこの会社、「専業禁止」を合言葉に複業を掛け持つパラレルワークを推奨しているんです。実際に複業を持っている藤生さんと柳沼さんにお話を伺いました。

今回訪問したのは株式会社エンファクトリー。代官山にあるオフィスはとってもオシャレでした。
どんな仕事をしていますか?
藤生さん サイトの構築をするWebデザインの仕事をしています。情報の置き方や配色などを考えてサイトを作るのが主な仕事です。弊社は裁量の幅が広いので、サービスを一から考えたり、企画を練る上流工程の仕事にも携わっています。 柳沼さん ネットショップの「スタイルストア」と代官山にある店舗「TENOHA & STYLE STORE」の商品を買い付けてくるバイヤーをしています。展示会をまわったり、産地を訪問したりして商品を調達しています。
Webプランナーの藤生朋子さん。パラレルワークを広めていきたいと抱負を語ってくれました。
どんな複業をしていますか?
藤生さん 前職の同僚とチームを組んで、新しいサービスを企画し、さまざまなビジネスコンテストに挑戦しています。最近手がけたのが、手料理を食べたい人と料理を食べてもらいたい人のマッチングサイト。
一人暮らしの男性は食が偏りがちですし、たまには手料理を食べたいと思いますよね。その一方で料理を作るのは好きだけど、食べてもらう人がいない、あるいはいつも旦那さんだけにしか食べてもらっていないといった方をつなぐサービスです。惜しくも受賞を逃しましたが、これからも色々な企画を考えていきたいです。 柳沼さん クリエイター向け雑誌の編集を手伝っています。
本業で商品ページのディレクションや商品紹介のライティングもしているので、形として残る紙の媒体でも編集の仕事をやってみたいと思ったのがきっかけです。タイミングよく知り合いが雑誌を立ちあげるというので、声を掛けてもらいました。
入社9年目、バイヤーの柳沼周子さんは、まだ見ぬ名品を発掘するのがやりがいだそうです。
複業をして良かったことは何ですか?
藤生さん 弊社は生活情報サイトAll Aboutから分社化した会社で、All About時代から数えると入社9年目になります。
年次が上がって後輩もできてくると、どうしても驕りがでてきてしまいますし、悪い意味で環境に慣れてしまうんですよね。それが複業で会社の外に出ると、会社内のポジションや肩書とは関係ないつながりができるので、いい刺激になって、初心に帰れるんです。それが本業のやる気にもつながっています。 柳沼さん クリエイター向けの雑誌という特性上、ものづくり業界に詳しい作家や業界のキーマンと知り合いになれることですね。
こうした人脈や雑誌製作をしていることがバイヤーとしての優位性を高めてくれるんです。個人の職人さんだと作れる商品数が限られているので、魅力的なものはバイヤー同士の取り合いになることも少なくないのですが、そうしたときに「柳沼さんが言うなら」と納品してくれることもあるんですよ。
いきいきと仕事をしているおふたりは、とっても輝いていました。

レポートを終えて

普通の企業であれば、就業規則に副業を禁止するというのをしっかりうたっているものですが、その真逆の専業禁止を掲げて、パラレルワークを推奨するという人材ポリシーはカルチャーショックでした。
会社の一従業員ではなく、自分がどう生きるのかという展望を持つことが大切なんだと、副業を通じて輝いているお2人にお会いして痛感しました。

「斬新なワークスタイルに触れて、視野が広がりました」