<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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なびでんちゃん 突撃レポート第11弾:
株式会社トーリツ

会社概要

葛飾区・江戸川区で介護・看護サービスを提供するトーリツ。訪問介護、訪問看護や通所介護、グループホームなど11拠点を運営する。社員の多くは介護職員、看護師など介護の現場で働いている。「一人ひとりの従業員を大切にしないで、どうして利用者を大事にできるだろうか」というのが同社を1985年に創業した土田英夫会長の信念だ。それだけに、子育ての両立や多様な働き方をサポートする職場環境整備に積極的に取り組み、かゆいところに手の届く数々の制度は子育て世代の女性社員に好評だ。

オフィスに入ったとたん、「こんにちは!」と皆さんから元気な挨拶を頂きました オフィスに入ったとたん、「こんにちは!」と皆さんから元気な挨拶を頂きました。

働きながらもいつかは子供がほしいと思っている私にとって、トーリツにどんな制度があるのか興味津々。鈴木恵里子社長に話を聞きました。

同社では、社員のライフ・ワーク・バランスにとても力を入れていて、「育児・介護休業が充実している」「多様な働き方を支援している」「女性の活躍を推進している」として、東京都から認定を受けたこともあるそうです。働きながらもいつかは子供が欲しいと思っている学生も多いと思います。どんな制度があるのか、どんな場面で活用されているのか、鈴木恵里子社長に伺いました。

社長の話を聞く

1〜2時間抜けられる「中抜け制度」が好評

「看護師や介護職員という仕事はそもそも女性の比率が高い仕事です。当社でも80〜85%が女性。女性は結婚・出産というライフイベントがありますから、仕事を続けづらいという側面がありますが、当社では産休・育休は法定通りを実行していますし、子供に手が掛かる間は短時間勤務やパート勤務にシフトし、落ち着いてきたら勤務時間を延ばしたり、再び正社員として就業したりするなど、それぞれの事情に合わせて働けるようにしています」
特に職員に好評なのが「中抜け制度」という仕組みだといいます。勤務時間中でも事前に上長の了承を得れば、1〜2時間抜けてもいいという制度で、保護者会などの行事でちょっと出かけたいというときに役立っているようです。


働きやすい職場を目指しどんどん新しい仕組みを作りだす鈴木社長

保育ルームも完備。会社で預けて、会社で引き取る

また、画期的ともいえるのが、保育ルームも完備していることです。
「子育て経験のある方に見てもらっています。利用されているのは主に新しく入社されたお母さん職員。子育てに専念している女性が仕事をしたいと思った時に、最初に立ちはだかる壁が子供の預け先です。「保育園に申し込んだけど入れなかった」「幼稚園に通わせているけど、夏休み中の預け先がない」そんな状況でも仕事をしたいと思っている人が働けるようにするために保育ルームを設けました。保育ルーム利用希望の応募者も増えています」
子育てしながらでも安心して働ける環境があるからこそ、産休・育休をとった後に職場復帰したいと希望する社員が殆どだと言います。
「当社の復職率は100%なんです。長く勤めてもらえれば、お互いに信頼関係も深められますから、経営者としてもありがたいことですよね」


ママ社員がいきいき働かれていました

最後に、児玉代表は学生に向けてこんなメッセージを寄せてくださいました。
「自分の好きなことや興味のあることを軸に会社を選ぶことが大切です。たとえ休みが充実していても、仕事が楽しくなければ、毎日がつらくなってしまいます。「人に喜ばれることが好き」「モノづくりの達成感が好き」など、どんな角度からでもいいんです。好きを仕事にすれば、毎日にハリが生まれ、モチベーションも高まり、人生そのものがより豊かに楽しくなっていきます。その点、ITエンジニアは様々な業界のお客様と仕事ができ、貢献の喜びやモノづくりの実感も得られる仕事。いろんな“好き”を活かせるのでおすすめですよ」


鈴木社長の職員を思う気持ちが伝わってきました

レポートを終えて。
「仕事」と「家庭」を切り分けるのではなく、
「仕事」と「家庭」を一緒に考えられる働き方があることをハッケン!

出産や子育てを無理なく両立できる

トーリツでは、職員のお子さんがたびたび会社に顔を出していて、その度に「あら、大きくなったわね」なんて会話が飛び交っているそうです。訪問して感じたのは、まるで職員みんなが家族か親戚のようで、とても暖かい雰囲気でした。お話を伺うまで、社会人になったら仕事中は仕事人として振舞って、家庭とは切り離して考えるのが当たり前のような気がしていました。しかし、トーリツのような会社なら、子育ての悩みを隠さず助け合うことができ、無理なく両立できると、イメージがガラっと変わりました。私もそうした視点を持って会社選びをしたいと強く思いました。

女子大生レポーターの丸山みなみさん 女子大生レポーターの丸山 みなみさん