<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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  • リケガクジョ&ブンガクジョ My Story 私の人生色々あったかも。ものづくり業界で働く女性のMYストーリー(私の物語)をショートに紹介。
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文学女のmyストーリー

「英語もできるシステムエンジニア」をめざしています!

情報通信業 エス・エー・エス株式会社 SI事業部クレジットシステム部 幡野仁美さん(3年目)
現在のお仕事

情報通信業
エス・エー・エス株式会社 SI事業部クレジットシステム部

お名前

幡野 仁美さんはたのひとみ

人材派遣会社の管理システムの開発を手がけています

入社して3年目。現在、クレジットシステム部に所属し、人材派遣会社の管理システムの開発を手がけています。
一言でいうと、お客様から寄せられる「こんな機能がほしい」という要望を他のメンバーとともに実現する仕事です。 この仕事を進めるにはシステムやプログラミングの知識・技術が求められるのはもちろんですが、お客さまの業務内容にも精通していなければなりません。日々の勉強が欠かせませんが、その都度、新しいことが学べる! 新しい発見がある! そして、勉強したことをすぐさま仕事に反映できる! やりがいにあふれる仕事です。 クレジット業界についての知識を増やそうと資格にも挑戦し、昨年シニアクレディターの資格を取得しました。 また今後、外資系企業などとの取引も増えることが予想されますから、社内の英語力アップを図ろうと同僚たちに働きかけて、英語の勉強会を立ちあげました。

まったくの未経験からのスタート

システムやプログラミングというと、学生の頃からコンピュータに精通していたと思われがちですが、システムもプロブラミングも関わったのは入社してからのことで、大学は外国語学部の英米語学科・児童英語教員養成課程。まったく畑違いのことを学んでいました。 規定通りの就活でしたら、教員、あるいは英語を生かせる商社などになるのでしょうが、「私ができることって英語だけ。でも、英語ができるだけじゃ弱い。何かもうひとつ武器となる技術を身につけてなくちゃ」と思い、幅広い業界を模索。 システム業界は未知の世界でしたが、スキルが身につくのが魅力でしたし、入社後の研修でプログラミングやシステム開発の基礎をみっちり学べるというのでエントリーしました。なんといっても知識ゼロからのスタートですから(笑)、ちょっと気後れしているところもあったのですが、わからないことはとにかくなんでも質問。講師がどんなことでも親切に教えてくれたので助かりました。

温かい環境があるから安心してスキルアップできます

ともすると、システム開発ってひとりで黙々と作業する孤独な仕事なのではとイメージする方が多いですが、そんなことはありません。 とくに当社は、人と人とのつながりがとても温かく、「困ったこと」や「どうしたらいいんだろう」と思うことに遭遇しても、まわりにいる誰かしらがすぐに助け舟を出してくれます。また、定期的にリーダーとの面談があり、仕事に対する評価や反省点を話し合います。 頑張ったことはきちんと評価していただけますし、目指すべき目標も明確になります。そうした温かい環境があるおかげで、安心して仕事に打ち込めます。

国と国の掛け橋となるのが私の仕事。
日々の業務は、やりがい十分です。

製造業 株式会社アタゴ 海外部 マイ ホアイ ジャンさん
現在のお仕事

製造業
株式会社アタゴ 海外部

お名前

マイ ホアイ ジャンさんさん

グローバルな舞台で働きたくて転職

ベトナムの高校、大学と進学したのですが、奨学金制度を利用して日本の大学に4年間留学しました。ファッションに興味があったので、卒業と同時に日本のアパレルメーカーに就職。でも、もっとグローバルなビジネスの舞台で働きたいと考えて、2013年に世界各国に屈折計を輸出しているアタゴに転職しました。
今はベトナム、インド、フィリピンを中心にパキスタン、バングラデシュ、スリランカ、それから地中海周辺の国々を対象にした営業担当として当社の屈折計などを販売しています。
具体的には各国の市場をリサーチするなどのマーケティングから、代理店探しや交渉、製品の出荷、納品、そして納品後のアフターフォローなどを行っています。

各国のニーズを把握して最適の製品を提供

アタゴの製品は世界154ヶ国以上に製品を輸出していますが、そのうち私が担当している国は10ヶ国前後。当然、国によって経済や産業界を取り巻く状況は異なりますから、それぞれのニーズに応じた製品を販売できるよう心がけています。
大学で国際関係学を学びました。細やかな国の事情までは学んでいませんが、それでも、文化や価値観が異なる国々の人たちと密接なコミュニケーションを取りながら密接な関係性を築くには、大学で学んだ知識は少なからず役立っていると思います。
私のミッションは、屈折計を通して各国の産業の発展を支えることですから、つねにその国の事情をできるだけ把握して、最適な製品やサービスを提供できるように営業活動に励んでいます。

ミッションは、様々な場面で「掛け橋」となること

グローバルなビジネスに携わろうと転職した私の目標は、国と国の「掛け橋」になりたいという思いからでした。微力ながらも、日本とベトナムが友好国として、ともに発展していければ素敵ですよね。それが日本に留学経験のある私の使命だと考えていました。
ところが、この仕事に就いて「掛け橋」になる対象は、何も国だけに限らないと実感しています。例えば、「ユーザーとメーカー」「代理店とメーカー」「市場と開発」「営業と開発」といったように、様々な掛け橋になる必要性を強く感じています。
そのためには一方からの視点ではなく、俯瞰的に事象を捉えることが大切です。また、経済的な知識も欠かせませんので、その強化にも取り組まなければなりません。まだまだ勉強することは山積していますが、もっとスキルを磨いて国際営業のプロとして多くの人に認められる存在になりたいと考えています。

理学女のmyストーリー

ものづくりの夢を今の会社で実現できました。

製造業 株式会社流機エンジニアリング 技術部 設計グループ 副田美夏さん(そえだ みか)
現在のお仕事

製造業
株式会社流機エンジニアリング 技術部 設計グループ

お名前

副田 美夏さんそえだみか

不動産会社の営業職に就職するも、「ものづくり」の夢を忘れられず……

大学では建築を学んでいました。就職はもちろん、学んだ内容を生かしてものづくりをしたいと考えていたのですが、ときあたかもリーマンショック直後で、100社まわってもなかなか内定をいただけませんでした。そんな状況ですから第一志望ではなかったのですが、不動産会社の営業職に就職することにしました。
ところが、入社して間もなく、「自分がやりたかったことはものづくりのはず。このままでいたら、きっと後悔するに違いない……」。そういう思いに駆られるようになり、日増しに悩みは大きくなっていきました。
そんな状態で気持ちのこもった仕事ができるはずもありません。せっかく採用していただいた会社には申し訳ないのですが、1年も経たず退職を決意。あらためてものづくりができる会社への就職活動をはじめました。

「未経験でもOK」の流機エンジニアリングと出会う

今の会社は、エンジニア募集の求人サイトで見つけ、「未経験歓迎」ということで私にもチャンスがあるかも! とチャレンジしました。大学でCADの使い方を学んでいましたから、大型集塵機の設計アシスタントとして入社し、これまで大小多様な集塵機の設計に携わってきました。現在は、リニアモーターカーのトンネル工事現場で使われる大型集塵機の企画・設計・組み立てまで一貫して担当しています。集塵機は、工事に伴って出るホコリを吸い取ってキレイな空気を循環させるという機械で工事現場には欠かせないものです。集塵機の性能は「リューベ」という単位で表され、70リューベといった小型のものから4000リューベクラスの大型のものまであります。私が担当しているのは3000リューベという比較的大型のものです。(リューベ=立米=m3/min)

女性はタブーとされていたトンネル建設現場に入る

最近うれしかったエピソードとして、先日はじめて集塵機が使われている現場に行かせてもらいました。その現場は福岡空港から1時間かかる奥深い山の中。常々現場に行きたいと希望はしていたのですが、女性が現場に入ることは前例がないということでなかなか実現できないでいたのです。「山の神様が怒る」なんて言われているんです。それでも、私の強い思いを察してくださった関係者の方が奔走してくれたおかげで実現にこぎつけたのでした。過酷な現場で工事が行われているのを見て驚きましたし、よく「音がうるさいから、何とかしてほしい」という製品に対する要望をいただくのですが、トンネルの中は想像していた以上に反響がすごいということも身をもって知ることができました。その経験をこれからの設計にも反映していきたいですね。
入社当初は、自分にできるかしら? という不安の方が大きかったのですが、年数を重ねるごとに任される仕事も責任も大きくなっていき、それとともにやりがいも増して、面白くなってきました。当社のような中小企業は、任される仕事の裁量が大きい分、成長も早いのではないかと感じています。

計測機器に一目惚れして入社を決意。
目標は世界一の計測機器を開発することです!

製造業 英弘精機株式会社 技術本部 技術研究所 矢野綾子さん(やの あやこ)
現在のお仕事

製造業
英弘精機株式会社 技術本部 技術研究所

お名前

矢野 綾子さんやのあやこ

太陽光を波長ごとに計測する分光放射計

太陽光や風速などを計測する気象計測機器や太陽電池など新エネルギーの発電性能を評価する機器などを製造する英弘精機で開発の仕事をしています。まだ入社2年目ですが、分光放射計の最終的な性能評価を任せてもらうなど責任ある業務に携わっています。この分光放射計とは、簡単に言うと主に太陽光を測定する機器。太陽光というのは、実は様々な波長の光の束で、波長ごとに色も違うんです。虹は赤や緑や青などの複数の色でできていますよね。虹は太陽光が雨などの水滴に反射してできます。そして、水滴が光を屈折して反射させていることで、何色にも分かれて見えるのです。分光放射計は波長ごとに放射エネルギーを計測できる機器で、自然環境関係の研究や太陽光発電の効率評価などに活用されています。実は、この分光放射計は、私が弊社への入社を志したきっかけでもあるんです。

世界一の製品を開発したい、世界の人に認められる製品をつくりたい

大学は農学部で大気中の汚染物質の研究などをしていました。この研究で活躍したのが分光放射計。分光放射計は太陽光そのものだけでなく、太陽光の状態を観察することで、間接的に大気中の成分も調べられるので、よく使っていたんです。でも、その分光放射計は持ち運びできないほど大型のものでした。ですから、就職活動のときに、私でも軽々と持てるほど小型化された弊社の機器を見てびっくりしたんです。こんな技術を持っている英弘精機にぜひ入りたいと志し、説明会や面接を通じて弊社のアットホームな社風に触れることで、一層、志望度が高まっていきました。
入社して2年弱経った現在は、分光放射計の性能評価のためのデータ収集や海外支社の従業員に英語での進捗報告や製品説明をするなど、やりがい十分の毎日を過ごしています。目標は、弊社の製品を世界一にすること。そのために目の前のことを着実にこなし、日々スキルアップしていきたいです。