長年培った高度な技術と働きやすい環境の中で、若い世代が金属加工のプロへと成長
<カイシャの特徴>
●事業内容:精密金属加工と製品の受託開発
●働く環境:社員の7割強が30代以下の若い企業
●育成制度:OJTでしっかりと技術・知識を習得
●仕事のやりがい:自ら考え早くから責任を持つ喜び
熟練の技術で1ミクロン単位の超高精度加工を実現。自社ブランドも開発
1968年設立の極東精機製作所は、NC旋盤やマシニングセンターといった工作機械を用いた金属加工のプロ集団。難削材*の高精度加工に対応し、新幹線関連部品や航空宇宙関連部品の加工などで多くの実績と信頼を築いてきた。
「私たちの大きな強みは、1ミクロン(1μm=0.001mm)単位の超高精度加工を実現できる点です。特殊な治工具を設計・製造から手掛け、これまで培ってきた熟練の技術で、ニッケル基超合金やチタンなど他社が断るような難素材にも対応しています」と語るのは、営業部の土屋係長。
企画・設計から製造・量産まで一貫対応できる体制を整えることで、ODM*企業としても顧客の要望に応え、さらに自社ブランド「BARYON TOKYO(バリオントーキョー)」も立ち上げた。
「素材と構造にこだわり、高精度な部品加工技術があるからこそ開発できた『バリオンロール』という全身美容マッサージローラーで、世界的なデザイン賞を受賞しました。これにとどまらず、さらに自社開発・自社ブランド開発を進めていきます」(土屋係長)
半導体などの新たな分野への参入にも力を入れ、日本の精密製造技術で世界に貢献していきたいという。
*難削材:一般的な金属加工(切削や研削など)が非常に困難な材料の総称
*ODM:相手先ブランド名で製品のデザイン・設計から製造まで担うこと
社員の7割強が30代以下。ライフステージが変わっても安心して働ける
社員の7割強が20~30代を占める同社は、風通しの良い社風が自慢。年齢や職種を問わず、困ったことがあればすぐに相談できるため、一人で抱え込まずに仕事を進められ、有給休暇も取得しやすいという。
「工程表を見て、余裕があるときに有休を取得しています。バイクに乗るのでツーリングに行って気分転換することもあります」(入社5年目、旋盤担当の畦地さん)
また、男女ともに育児休業の取得実績があるなど、ライフステージが変化しても安心して働き続けられる環境を整えている。
「私はこの秋から産休に入ります。復職に向けての相談も進めていて、安心して戻って来られそうです」(入社2年目、営業事務の八城さん)
社員同士の食事会や飲み会なども盛んで、歓送迎会、BBQ、忘年会などの社内イベントは会社が費用を負担している。
若手人材の育成に注力。先輩社員の丁寧なOJTで確実に成長できる
同社は、ものづくり企業として、地元の都立工科高校と連携したインターンシップを行うなど、若者の人材育成に注力している。新卒で入社すると、外部研修で3日間のビジネスマナーなどを学び、その後は現場でOJTに入る。製造担当であれば、マシン操作・プログラミングなどの技術をはじめ、品質管理・機械知識、加工知識を身に付けていく。
「最初は何も分からない状態でしたが、先輩が丁寧に教えてくれるので、しっかりと覚えることができました。入社2年目には、外注先とのやり取りを任せてもらい、先輩にアドバイスをもらいながらですが、仕事全体の進め方を学ぶことができ、自信がつきました」(畦地さん)
また、八城さんは「営業事務は取引先ごとに対応方法が異なるため、実際の業務を経験しながら覚えていくことが多かったです。 最初は先輩社員や営業担当の方に一つひとつ教えていただき、分からないことはすぐ相談できたので、安心して仕事を覚えることができました」と話す。
自ら考えてものづくりをする喜び。早くから責任ある仕事を任される
高精度な部品加工から自社ブランド開発まで行う同社の社員は、自分の仕事に誇りを持って日々の仕事に向き合っている。
「自ら組み立てた工程や加工方法が狙い通りに機能して、製品になったときに達成感が得られます。今後はさらに知識と技術を深め、周囲をサポートできる存在になりたいと思っています」(畦地さん)
また、責任のある仕事を早い段階から任せてもらえることも、同社の魅力だという。
「営業担当が不在の際、お客様とのやり取りや見積書の作成、納期調整などを任せてもらう機会があり、自分で考えながら対応することで判断力も身に付きました。今後は図面を読めるようになり、加工や製品についてもより深く理解できるようになりたいです」(八城さん)
やりたい!が成長の鍵
「大企業か中小企業か」でなく、「自分が何を学び成長できるか」を軸に企業選びをしてみませんか。既成概念にとらわれない柔軟性を大切にしてください。
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●第46号 (2026年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


