高度なゴムや樹脂の加工技術が強みの部品製造業。充実した工場研修や先輩の指導で成長できる環境
<カイシャの特徴>
●事業内容:ゴムや樹脂部品を開発・製造・販売
●育成制度:工場の現場実習で製品知識を得る
●仕事のやりがい:ものづくりの楽しさを営業も実感
●働く環境:時差出勤制度などで柔軟に働く
ゴム加工の高い技術力で医療トレーニング用模擬臓器等の多様な分野に進出
工業用ゴムや樹脂の成形加工に強みを持つサンアロー。1990年代には、困難とされていたシリコンゴムと樹脂の一体成形を実現。この技術を使った携帯電話用キーシート(操作パネルに使用されるシート状の入力デバイス)は主力製品となり、同社によると世界シェアの4割近くを占めるまでになったという。現在では、さらなる技術開発の成果として、医療トレーニング用の模擬臓器なども手掛けている。
「外科手術のトレーニングなどに使われています。これまでに培ったゴムと樹脂の複合化技術により、胃や肺などの臓器の感触を再現しており、海外からの注目も高まっている製品の一つです」(時宗社長)
また、同社は以前から自社工場の自動化設備の開発も手掛けており、これを社外に販売するメカトロニクス事業も発展しつつあるという。その他、自動車の内装部品や腕時計の外装品等においても、カーボンシートと樹脂を一体化したカーボン複合品の開発などでその技術力を発揮しており、多様な分野にバランス良く活躍の場を広げることで、経営の安定に結び付けている。
3週間の工場研修で製品の製造方法などを学び、先輩社員の指導で成長
新入社員の育成は本社での5日間の基礎研修に始まり、配属先で約3カ月のOJTで先輩に付いて実務を身に付けていく。
本社で受発注業務を担当している入社2年目、管理部の関根さんは、「専属の先輩に付いて、業務の流れや受発注のシステムについて学びながら、製品の特徴なども覚えていきます。先輩方それぞれに得意な製品があり、皆さんから丁寧に教えてもらいました」と話す。
その後、営業職や事務職も含む全員が新潟県の佐渡市と見附市にある自社工場で約3週間の工場研修を受ける。ここでは、多種多様な製品の製造方法などを学ぶ。本人の希望や担当業務などによってはタイ工場での実習も行われるという。
「新人研修で新潟の2工場に行き、いろいろな方と顔見知りになったことで、工場とのやり取りがスムーズになっています」(関根さん)
また、入社1年目は採用時の人事担当者が月に1回フォローアップ面談を行い、細かな相談に対応している。
営業職も顧客メーカーとの直接のやり取りでものづくりの楽しさを実感
同社は顧客であるメーカーと直接やり取りして課題を聞き出し、製品の開発と製造につなげることを基本の営業スタイルとしている。
入社30年目、営業課の高橋課長は、「自動車部品なら自動車メーカーと直接取引する1次請けの部品メーカー、日用品の部品なら各メーカーの担当者と直に商談を行います。部品を売るだけでなく、『その先にいる一般のユーザーが手にする製品』をメーカーと一緒に作っていく感覚を持てて、ものづくりの楽しさを実感することができます」と話す。
また、営業担当者の裁量が大きく、自分の考えで工場との調整などを進められることもやりがいにつながっているという。
年齢関係なく風通しがよく、テレワークや時差出勤などで働きやすい職場
同社が新卒採用を本格的に再開したのは2年ほど前で、本社在籍社員の年齢構成は40代後半から50代前半のベテランと、30歳以下の若手となっている。社歴や年齢に関係なく社内のコミュニケーションは円滑で、ベテランが若手をサポートする文化が根付いている。
また、同社では週1回のテレワークを導入しており、本社社員の約9割が利用している。
「テレワークをする曜日は固定ではなく、1週間前に好きな曜日を申請できるので使いやすいです。先輩社員もよく利用しているので気兼ねなく申請できます」(関根さん)
さらに、8時~16時、9時~17時、10時~18時、11時~19時の4つの時間枠から一つを選んで1週間前に申請する時差出勤制度もある。子どもを幼稚園に送ってからの出社や、時差のある顧客との会議がある場合に、出勤・退勤時間を調整することが可能になるなど、社員の働きやすさをサポートしている。
真の目標を発見する場所に
入社前から仕事の内容を理解することが難しいのは当然。当社には様々な業務があるので、働きながら自分の目標を見つけてもらっても良いと思っています。
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●第46号 (2026年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


