半導体産業も支える確かなめっき加工技術。互いに助け合い、誰もが働きやすい職場環境が整う
<カイシャの特徴>
●事業内容:多種多様な金属部品のめっき加工
●仕事のやりがい:協働して目標を達成し課題を解決
●働く環境:オフと仕事の両立がしやすい環境
●育成制度:計画的な育成で専門技術を習得
設立約50年、生活用品から半導体からまで対応する高度なめっき加工技術
金属や非金属の素材の表面に、薄い金属の皮膜をコーティングするめっき加工。新日東電化は約50年にわたり、電子部品などのめっき加工に携わっている。同社では生活に身近なプリンターのトナーカートリッジや電力メーターの部品から、最先端の半導体に使われる部品に至るまで、多種多様なめっき加工を行っている。強みは高度な表面処理技術と量産体制で、何千種類もの部品を取り扱う。熟練の技術者による手作業のめっき加工と、必要な工程のほとんどを機械が行う自動めっき装置を使い分け、最終的に人の目で厳しく検査することで、高い品質を維持している。
「現在は、半導体製造装置向けの回転翼といった精密機器への加工需要が非常に高まっています。時代の変化や顧客の多様な要望に、これからも確かな品質で応えていきたいです」(海老名代表)
また、同社の拠点は1977年に完全無公害を目指して開設された「京浜島中央鍍金(めっき)工業団地」。この地で他7社のめっき事業者と協働しながら、地球環境に優しいめっき加工品の製造を行っている。
活発な連携の中で生まれる、目標達成の喜びと課題解決の手応え
社員同士の活発なコミュニケーションが、業務を円滑にしているという同社。製品の検査を担う部署で、1日当たり4万個以上の部品を目視で点検しているという、入社8年目、QA技術室の中村ラインリーダーは「お客様の納期や要望に合わせて設定した検査個数の目標を、グループ全員で励まし合いながら達成できたときはやりがいを感じます」と仕事のやりがいを話す。
自動めっき装置を操作して部品素材にめっき加工を施す工程を担当している、入社16年目、製造部の篠巻さんは、「不良品が出たときに、部署の皆で問題の原因を突き止め、解決できると達成感を覚えます」と話す。普段と異なる状況は不良品の発生につながりやすいため、常に現場の状況にアンテナを張り、細かく観察することを心掛けているという。
時間休やパパ育休を積極的に活用。多様な人材が互いに助け合い働く職場
同社には、年40時間までを上限に1時間単位で取得できる有給休暇制度があり、ライフ・ワーク・バランスが充実した働きやすい環境づくりを行っている。有休もとりやすく、取得率は80%を超えている。
「娘と息子が生まれたときに、それぞれ2週間ほど産後パパ育休を取りました。また、子どもが体調不良のときや、学校の行事などに合わせて1時間単位の有給休暇を使っています。柔軟に利用できるので助かっています」(篠巻さん)
また、同社では高齢者や外国人、障害者を含む多様な人材が、社員として共に働く。互いに連携して動く場面が多く、日頃のコミュニケーションを重視しているという。異なる部署間では、上長だけでなく現場間で会話を通じた情報共有が常に行われており、全体で助け合いながら仕事を進める文化がある。
「皆が働きやすい組織を目指して、一人ひとりにどんな声掛けをするかを常に考えています」(中村ラインリーダー)
実務の段階的指導と外部研修で、未経験からの成長と資格取得を支援
同社に入社した未経験者は、まず治具(じぐ)*のフックに部品の穴を引っ掛ける基本作業から始める。新人の育成は基礎訓練計画に基づいて計画的に行われ、先輩社員によるOJTで基本となる実務などを覚えていく。その後は適性や希望に応じて、自動めっき装置の操作や検査などの各部門へ配属される。多様な人材が働く職場だからこそ、声掛けの仕方など、細かな部分で一人ひとりに合わせた指導方法を重視している。
業務に必須となるめっきの知識や技能は、外部研修を受講することで習得が可能。さらに、実務に必要な資格の取得費用も会社が全額負担する。
「最初はめっき加工といわれてもピンと来ませんでしたが、勤務中に半年ほど研修を受ける中で、面白さを感じるようになりました。今後、薬品を扱う資格などに挑戦する機会があれば、ぜひチャレンジしたいと思います」(中村ラインリーダー)
*治具(めっき加工の場合):めっき加工で部品を固定して電気を流すための専用の道具
成長へと導く「必要」の視点
物事を好き嫌いだけで判断せず「自分や社会にとって必要か」という観点で選ぶ。そうすることで、リスクを抑えながら確実に成長することができます。
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●第46号 (2026年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


