栗駒電気工事は設立以来、主に印刷機械の電気配線工事を担ってきた。
　「知識・技術・ノウハウは、国内でもトップレベルと自負しています」（佐藤社長）
　これまで培ってきた高い技術をより多くの人のために提供したいという考えから、同社は1999年に公共事業部門を立ち上げた。以来、街路灯や小学校など、自治体の公共設備・施設の電気関連工事を数多く手掛けている。
　「電気工事士や電気工事施工管理技士などの有資格者が数多く在籍している点が強みです。『技術は財産、社員一人ひとりが人財』という方針のもと、社員の成長を後押ししています」（佐藤社長）
　時間とコストをかけて、じっくりと社員を育成していくことで、強みである技術力と「人財力」にさらに磨きをかけるという。
　同社は、これまでの公共事業案件の実績が高く評価され、自治体から数多くの表彰状が贈られている。安全に、事故なく、優良な工事を行った事業者の証しという。
　技術力が評価される同社が次に目指すのは、自社社員だけで、設計から施工、メンテナンスまでワンストップで請け負うこと。
　「現在は、当社が施工管理人として、協力会社とともに施工やメンテナンスを行っています。人員を増やしさらに技術を磨き、全ての工程が当社で完結できるようになれば、より迅速な工事の対応が可能になると考えています」（佐藤社長）

　足立区ワーク・ライフ・バランス推進企業に認定されている同社は、働きやすい環境を整備している。
　例えば、育児休業後の職場復帰に関しては、本人と仕事内容などを相談して決めていく。
　「先日復職した社員がいたのですが、どうすればお互いに仕事がスムーズに進められるかを、メンバー全員で話し合いました。小さな子どもがいたら、突然休んでしまうことは想定内です。社員全員で誰もが休みやすく、働きやすい環境をつくっていこうという風土が根付いています」（久野主任）
　休暇も取得しやすく、夏季休暇３日と有給休暇を合わせて長期休暇の取得を奨励している。また、独身寮は月２万円、家族寮は月２万5,000円で住むことができる。
　「長期の休みには家族で旅行を楽しんでいます。また、５年間家族寮でお世話になりましたが、とても快適でした」（友田課長）

　チャレンジしたい人には、必ず機会を用意します。また、スキルアップや資格取得のバックアップ体制も整っていますので、何も心配はありません。