社員の業務改善案を取り入れる環境で、リフォームと浄水器販売の2本柱を展開
<カイシャの特徴>
●事業内容:顧客へ最適な暮らしを提案
●働く環境:子育て中でも柔軟に働ける
●仕事のやりがい:挑戦でき任せてもらえる風土
●育成制度:社員の資格取得を支援
リフォームと浄水器販売で顧客の暮らしの安全と夢の実現に寄与
アウムは、大手百貨店でインテリアコーディネーターを務めていた寺島社長が1988年に立ち上げた会社。リフォーム及びインテリアコーディネートを行うインテリア事業部と浄水器の販売、施工、メンテナンスを行うエコロジー事業部の2本柱で事業を展開している。
「当社を漢字で表記すると『阿吽夢』です。お客様の『想い』(夢)を深く理解し、阿吽(あうん)の呼吸でかなえる会社にしたいと願って命名しました」(寺島社長)
インテリア事業部での案件は、ハウスメーカーやマンション管理会社からの紹介や百貨店の外商経由でリフォームなどを受注することが多いという。
一方のエコロジー事業部は、5種類のミネラルが溶出する浄水器「ラピュール」を自社開発し、販売している。
「これまで2つの事業は個別に営業活動を行っていましたが、近年は浄水器を契約しているお客様からリフォームの依頼を受けるなど、シナジーも生まれ始めています。この動きを広げて、お客様の暮らしのニーズに幅広く対応する会社にしたいと考えています」(寺島社長)
今後はエコロジー事業にさらに力を入れていく方針と話す寺島社長。浄水器は自社で企画し、100%子会社で製造しているため利益率が高い上、カートリッジの交換などで顧客と継続的に関係を保ち続けることができるという。
「施工時やカートリッジの交換でお客様先に訪問した際に要望を聞くことで、商品企画に生かすことができます」
また、2023年夏に開発した新機種からは、海外展開も視野に入れている。
「国ごとの水質に合わせたカートリッジを開発し、シンガポールや韓国などアジア圏での 展開を考えています。先行してインドでの商談が始まりました」(寺島社長)

各自の事情に合わせてフレキシブルに働ける環境を整え、子育てを支援
同社では、子育てや介護など家庭の事情があっても働き続けられるように、2018年に就業規則を見直し、事情がある場合は在宅勤務ができるよう変更した。柔軟に働ける点が評価され、2019年には「杉並区子育て優良事業者」の最優良賞を受賞している。
また、産後パパ育休の取得実績があり、入社2年目、インテリア事業部の須崎さんも利用した一人。
「妻の里帰り出産後と自宅に戻るときの2回、それぞれ1週間ずつ育休を取り、妻からも感謝されました。子どもが急に具合が悪くなったときなども休みが取りやすく、男女問わず子育てがしやすい環境だと感じます」
さらに、同社では月に1回、社長・上司・本人の3者面談を行っており、各社員の状況をきめ細かくヒアリングし、より快適でやりがいを持って働ける職場環境づくりを行っている。

社長に自由に提案でき任せてもらえることで 前向きに仕事に取り組める
寺島社長の育成方針は、自分で考える力を付けること。自分の考えをまとめ、アウトプットする場として同社では月に1回、業務改善などの提案ができる機会を設けており、優れた提案には「グッド提案賞」として、金一封を支給。全社員の前で表彰している。また、年間で一番良い提案をした社員には年間MVP賞として、褒賞金が付与される。
「業務の進め方などを社長に直接提案して、実行することができます。自分で考えながら仕事に取り組めるのは、やりがいにもなっています」(入社3年目、エコロジー事業部の吉村アシスタントリーダー)
さらに、施工管理を担う須崎さんは、リフォームした際のビフォー・アフターの手応えにやりがいを感じるという。
「工事後には部屋が新築のように生まれ変わります。変化を実際に見ると達成感があり、リフォームならではのものづくりをする喜びを感じます」

各種資格取得を応援。社員皆のスキルを高めプロ集団を目指す
リフォームや浄水器に関するプロ集団を目指す同社では、社員の資格取得を応援している。例えば、建築士や建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、健康管理士などの取得を推奨し、資格によって手当が付く。
また、社員のスキルアップのために、毎月勉強会を実施している。
「リフォームを実施するための助成金に関する勉強会など、毎月テーマを変えて行っています」(寺島社長)

社長からのメッセージ
社員には「チャレンジ精神を忘れず、わくわく感を持って仕事をしてほしい」と話しています。ぜひ自分の得意なことを見付け、仕事に誇りを持って働いてください。

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●第35号 (2023年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。