空調設備のプロとして快適な空間を実現。顧客からの感謝の気持ちが大きなやりがいに
<カイシャの特徴>
●事業内容:空調設備でライフラインを支える
●働く環境:感謝の言葉がやりがいにつながる
●育成制度:OJT、資格取得でキャリアを重ねる
●仕事のやりがい:互いに協力して有休が取りやすい
設計から施工、メンテナンスまで空調設備工事を自社で一貫して行う
工場や病院、公共施設などを中心に空調設備の設計、施工、修理、保守を行っている大基。創業者である現会長が培った大手空調機器メーカーとのネットワークや技術力を強みに、約60年にわたり事業を発展させてきた。同社の特徴は新規の施工だけでなく、メンテナンスまで自社で行える点にある。温度・湿度管理の計画段階から取付け後のフォローまで、ワンストップで手掛けられる体制は、「明日の快適環境を目指す」という同社の理念を体現している。
「夏場の気温上昇が過酷な昨今、空調設備はライフラインに匹敵する重要なインフラと言えます。また、改正建築基準法による24時間換気の義務化や、省エネルギー、環境への配慮にも対応しなければいけません。これら一つひとつに当社が確実に応えていくことで、お客様の快適な室内環境を支えることにつながっていくと考えています」(川名代表)
さらに、同社は独立系の工事会社として幅広いメーカーの機種を取り扱うことができるため、建物の規模や予算などに応じて、最適な設備や工事を提案でき、その点も顧客からの評価につながっているという。

顧客から感謝の声を直接聞ける。仕事が人の役に立っていることを実感
同社で働く社員たちは、工事が無事完了したときに顧客から掛けられる「ありがとう」の言葉が仕事のやりがいになっていると口をそろえる。
「エアコンが故障してメンテナンスに呼ばれるのは、真夏の暑い時期や冬の寒い時期が多いです。故障の原因が分からなかったり、難易度が高かったりすると、スケジュールの調整が大変なこともありますが、それだけに、修理が滞りなく終わるとお客様に感謝される仕事です」(入社5年目、サービス部の尾澤主任)
また、入社6年目、工事部の平中係長は、仕事には様々な関係者とのコミュニケーションが欠かせないと話す。
「建物は一つとして同じものがないので、工事の内容も毎回違います。お客様を中心に、協力会社や職人さんたちとコミュニケーションを取りながら、理想の工事を完成させられたときは喜びもひとしおです」

OJTによって現場で役立つ技術を身に付け、各種資格の取得も会社が後押し
同社に入社すると、新入社員の就業経験に応じてビジネスマナー研修や、空調設備メーカーでの1泊2日の基礎研修に参加する。その後は、OJT期間に入り、先輩に付いて現場を回りながら、空調機器の仕組みや施工について覚えていく。約2年間はOJT期間となるが、独り立ちまでは一人ひとりの業務の習熟度に合わせて柔軟に対応していくという。
「まず、どうやって冷気が出るのかといった基本的な空調設備の仕組みを覚えます。それをベースに、OJT で各メーカーの機器の修理を実際に経験するので、実務的なスキルを早く身に付けられると思いました。また、現場での作業には資格も欠かせません。私は冷媒フロン類取扱技術者や溶接技能者など、入社してからこれまでに5種類の資格を取得しました」(尾澤主任)
同社では、社員に対して資格の取得を推奨しており、受験費などの費用負担を行っている。さらに、講座受講がある場合は業務時間内に出席することが可能で、資格の難易度によっては合格時に一時金の支給もある。
加えて、一定のキャリアを重ねれば、ジョブローテーションも可能だという。施工管理から設計や営業へといった職種変更が可能なのは、同社が空調設備工事の全工程を担っているからといえる。

休みを取りやすい環境を整備。社員の声を吸い上げるヒアリングも実施
各自が担当する業務をコントロールしながら、社員同士協力し合うことで有給休暇が取得しやすく、めりはりのある働き方ができるという同社。
「自分の施工スケジュールや同僚の出勤状況を見て、問題なさそうなら前日に有給休暇を申請することもあります。ライフ・ワーク・バランスが取りやすい職場です」(平中係長)
また、会社に対する要望や意見を聞き取るヒアリングも実施。社員の様々な声を吸い上げて、制度や規則の改善などに役立てる取組もスタートしている。

代表からのメッセージ
人の役に立ちたいという姿勢や、相手の良いところを見付けられる資質が求められていると思います。何より素直な気持ちを大切にしてほしいです。

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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。