各種制度で未経験者も一人前に育成する プラント設計エンジニアリング会社
<カイシャの特徴>
●事業内容:2D・3D CADや各種ソフトを活用し プラント設計を行う
●働く環境:社員の平均有給休暇取得率7割以上
●育成制度:研修、勉強会を通し未経験者も成長できる充実した制度
培ってきた技術力と最新技術を組み合わせ 国内外のプラントを設計
電気を生み出す発電所、ガソリン・灯油等を精製する石油精製工場など、素材や資源を作り出す複合的な施設を総じてプラントと呼ぶ。これらを新設・改修する際に欠かせないのが、3D・2D CADソフトや強度計算ソフト等を活用して、用途・仕様に応じた設計をするプラント設計エンジニア。
富士エンジニアリングサービスは、この分野において約50年の歴史を持つ。顧客のほとんどがメーカーなどの大手企業であり、国内外のプラント設計を数多く担っている。
プラント設計は大きく基本設計と詳細設計に分けられるが、同社が行うのはより効率の良い製品づくりにつながる生産設備構築に関わる詳細設計。
「化学、水処理、鉄鋼、エネルギー系など、一つのジャンルに偏らず、多様なプラント設計を行っています」(飯沼代表)
また、同社が強みとしているのは、デジタル化の推進と語る飯沼代表。例えばCADであれば、業界大手も使用するような高性能なソフトを複数そろえ、複雑化していく顧客の要望に十分に応えられる環境を整えている。
さらに、効率よく設計ができるよう、自社でソフト間連携システムを開発している点も特徴。
「製図や計算は別々のソフトを使用しているため、同じ情報を2度入力する手間が発生する場合があります。業務の効率化を図り、それぞれのソフトが連携できるようなシステムを独自開発し、社内で使用しています」(飯沼代表)
数々の実績を生かし、かゆい所に手が届くような工夫を施すことで、企業価値を高めている。

プライベートと仕事のめりはりをつけ、両立も可能な環境
私生活と仕事のめりはりをつけるため、有給休暇の取得を推奨し、社員の平均有給休暇取得率は7割を超えるという同社。
また、育児や介護など個々の事情に応じて働きやすいよう柔軟に対応している。
「保育園へのお迎えが必要な小さい子どもがいるため、毎日定時退社ができるように、周りがサポートしてくれる環境です。育児も仕事も両立し、充実させることができるのがこの会社の魅力で、ありがたく感じています」(入社2年目、デジタルマネジメント課のヌンさん)
さらに、4カ月の育児休業を取得した男性社員や、育児のために在宅勤務に移行予定の男性社員もいるという。
その他、同社はヌンさんをはじめ、外国籍社員の採用にも積極的で、毎年のように各国から受け入れている。難しい漢字が出る資料には振り仮名を付けるなど、言葉の壁を低くする工夫も行っている。
「国籍や性別にとらわれず、一人の技術者として受け入れてもらえたのが嬉しいです。上司や同僚も優しいですし、言葉の違いを越えて、安心して働けます」(ヌンさん)


育成制度を充実させ、社員の自己研さんをサポート
同社では、入社後に設計の基礎やCADを一から習得できる講義を約1カ月間用意しており、その後配属先でのOJTを通して、スキルを高めていく。じっくり学べるため、未経験者でもスムーズに業務を行うことができる。
また、若手向け勉強会を月に2回ほど開催。設計の基礎・応用、表計算ソフトの使い方など多岐にわたる内容を、入社5~6年目社員が講師となって解説していく。
「私は配管部品の正しい選定方法、配管サポートの設計方法などの勉強会に参加しました。知識をアップデートできますし、勉強会は、業務時間内に行われるのもありがたいです」(入社3年目、配管機械課の松本さん)
自己研さんを推奨している同社には、資格取得支援制度もあり、資格取得後にはテキスト費用・受験費用などが会社から支給される。
「現在、2級管工事施工管理技士の資格取得に挑戦しようと考えています。資格は自分の持つ知識の確かさを保証してくれるものですし、それがあることでお客様から信頼を得ることもできると思います。会社からのサポートも受けながら、業務に関わる資格は順次取得していきたいです」(松本さん)

代表からのメッセージ
ビジネスの世界では、常に正解のない課題に向き合っていきます。その解決に必要な力を主体的に身に付けていってください。

読者からひとこと
多様性を認める会社で働ける!
手厚い新人サポートが印象的でした。また、個々人の事情に合わせた働き方ができる環境によって、男女問わず育児や介護と両立できそうです。加えて、外国籍社員の採用にも積極的で、多様性を認めている会社だと感じました。

●第30号 (2022年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。