オンとオフを両立できる環境を構築。少額短期保険事業で不動産会社をサポート
＜３つの特徴＞
●事業内容：通販・直販型の少額短期保険事業
●育成制度：他部署の先輩社員による新人フォローアップ
●働く環境：充実した制度で誰もが働きやすい職場環境
不動産会社の手間を省く逆転の発想で 事業を順調に拡大
少額で短い期間のリスクをカバーする「少額短期保険」には、医療保険やペット保険など様々な種類がある。FISはこのうち住居・テナント向け賃貸物件の火災保険・家財保険に特化して商品を企画・販売している。
同社が扱うのは通販・直販型の保険。提携先となる不動産会社で、物件を借りる人に同社の取扱商品を紹介してもらい、その後の手続き等は同社で行うというスタイルを採っている。
不動産会社からすると、保険の説明や契約などを同社に任せられ、業務の手間が省けるのがメリット。これが特徴となり、事業自体が徐々に発展してきたと河田代表は説明する。
「当たり前のことをこつこつと積み重ね、信頼を得た結果、不動産会社からは手が掛からず便利という評価をいただいています」
同社にとって、保険を通販・直販で取り扱うメリットの一つは、顧客の声がダイレクトに得られるという点にある。それを最大限に生かすため、良い意見も悪い意見もしっかりと把握し、社内で共有するシステムが組まれている。
顧客の声は、毎月１回、２つの社内委員会を経て、最終的には取締役会でレビューに掛けられている。そこから読み取ったものを、システムや業務フローの改善につなげてきた。
「お客様のニーズを迅速に捉えることができ、それをすぐに業務に反映できる。これは中小企業ならではの良さであり、強みです。この部分を生かして、競合となる大手保険会社と勝負しています」（河田代表）
自部署と他部署の先輩社員と交流し、自らの成長に結び付ける
３年前から新卒採用を始めたことを機に、同社では人材育成に力を入れるようになった。既存の社員と新入社員がうまく融合し、良い形で共に発展していけるような育成システムを実現していくことをテーマとしている。
新人研修後、配属部署の先輩社員によるOJTに加えて、FISとメンターを掛け合わせた造語で呼ばれる「フィスター制度」を導入。新人社員と別部署の先輩をペアにし、仕事へのモチベーションやプライベートの悩みなどの相談ができる仕組みを構築した。
「フィスターには、今後の働き方などについてよく相談しました。私と同じ女性の方だったので、いろいろと参考になる話が聞けました」（入社２年目、業務管理部の小野さん）
研修は外部機関と協力しながら、自社にとって最適なコンテンツを構築。今後は研修を受けた社員の声を聞きながら、研修内容をブラッシュアップしていく予定。
また同社では、社員を８段階のグレードに分け、それぞれに求められる働きを明確化。目標の設定がしやすいと社員からも好評だという。
さらに、一定以上のグレードになれば、自身のキャリアに合わせて、マネジメントコースと専門職コースのいずれかを選べる環境を用意している。
「自身の能力、そしてライフスタイルを考えた上でどちらかのコースを選び、会社に、社会に貢献してほしいと思います」（河田代表）
仕事と私生活を両立させ 最良の環境で業務に携われるよう配慮
社員の半数以上を女性が占めるという同社では、子育てと仕事を両立できる体制も整えている。子どもを持つ社員にとって活用度が高いのが有給の子の看護休暇制度。法定よりも長く、子どもが小学４年生になるまで年５日間の休暇が取得できる。
「制度を活用する社員のニーズに合わせて柔軟に対応する考えです」（河田代表）
また同社では、ライフ・ワーク・バランスの充実にも積極的に取り組んでいる。毎週水曜日のノー残業デーや、入社２年目以降の社員を対象に有給の特別休暇が１日付与される「アニバーサリー休暇」は、利用率・満足度が高いという。
その他、社内アプリを活用し「感謝の気持ち」をコインで贈り合う制度があり、社員同士のコミュニケーションの活性化などに役立っている。
「社内の縦横の関係にとらわれずやり取りされるコインが、良好な形で互いをつなぐ役割を果たしています」（入社１年目、損害調査部の山崎次長）
当社の自己PR
年齢や部署に関係なく、何でも言い合える環境があります。この環境を生かすには、自分で発信していく力も必要ですが、周囲に影響を与えたいという意欲のある人にはとても向いている職場だと感じます。上司だけでなく代表とも距離が近く、皆さん良い人ばかりなので、人間関係に悩むことなく働けると思います。（小野さん）
●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。
