じっくりと成長できる研修体制のもと、金属加工のスペシャリストを目指す
<3つの特徴>
●事業内容:独自の成型技術で様々なパーツを製造
●働く環境:出社時刻が選べるなどフレキシブルな体制
●育成制度:ベテラン社員が時間をかけて技術指導
マルチフォーミングで様々な製品に使用される多種多様なパーツを製造
「マルチフォーミング」という技法で金属加工を行う日本フォーミング。プレス加工では難しい大きな曲げや複雑形状の曲げ、線ばね、板ばね、端子類などの多様な加工を得意としており、独自の成型技術で、高精密、高性能な部品を生み出してきた。
同社が手掛ける部品は、携帯電話やカメラの電子部品、照明器具の一部品から、医療機器のパーツ、アクセサリーや文房具といった身近なものまで、様々な製品に使用されており、取引先も完成品メーカー、部品メーカー、商社など多岐にわたる。
顧客の用途によって品質、納期、コスト、安全性などの要望を的確に把握して、一つひとつ最適な金型を作れることが同社の大きな強みとなり、年間約300社との取引につながっているという。
「華やかな業種ではありませんが、社会から必要とされているものを作っているという職人としての誇りがあります」(宮田代表)
同社では、製品によって、大型、中型、小型のマルチフォーミング機械を使い分け、線径0.1mmから5mmまでの部品製作に対応してきたという。
長年にわたり培われてきた成型技術と金型設計には絶対の自信を持っており、顧客のあらゆる要望に応えることを目指している。
また、電子部品などは技術の進化とともに、求められるパーツも変化していく。そうした変化に対応することはもちろん、マルチフォーミングの技術を通して新しい技術に携わることも求められているという。
「新しい技術に発展するのではなく、これまで培ってきたマルチフォーミング技術を用いることで、新しい製品に貢献する。そういったニーズに応え続けることが当社の使命だと思っています」(宮田代表)

20年以上前からスライドワークを導入し 常に働きやすさを追求
人が事業の宝と考える同社は、ライフ・ワーク・バランスに配慮した働きやすい職場づくりに力を入れている。
製造部門では20年以上前に始業・終業時刻の繰上げ・繰下げを行うスライドワークを導入。社員それぞれのライフスタイルに合わせて、7時30分から9時までの間30分刻みで出社時刻を選ぶことができる。
「家の用事を済ませたり、子どもを送り出してから出社できて、気持ちにも余裕ができます」(入社23年目、製造担当の山田課長)
また残業は基本的にゼロで定時に退社することを奨励するなど、プライベートの時間も充実できるよう業務改善を図っている。
さらに、3人目の子どもまで、1人当たり1万円が毎月支給される子ども手当はパパママ社員に好評だという。

金属加工の基礎を時間をかけてじっくりと習得することができる
入社後の研修は、まず宮田代表が講師となり、社会人マナーや会社の沿革、業界の知識などを座学でレクチャー。その後は、ベテラン社員に付いて実地研修が行われる。製造部門では、金型設計、工作機械へのセットなど機械の取扱い、品質検査を、時間をかけて丁寧に学んでいく。
「職人技ですので、全ての工程を覚えるだけで3年はかかりますし、一人前になるには5年以上要します。長い目で育成していきます」(宮田代表)
じっくりと人材を育成する同社は、社員のスキルアップにも力を入れている。社内にある教材や参考書は自由に使うことができ、金属ばね製造技能士などの国家資格を取得した際は、受検手数料を会社が負担。取得後は毎月資格手当も支給している。
さらに、希望すれば社内研修だけでなく、外部研修や講習会にも随時参加できる。
「ばねなどの素材に関する外部研修に参加して、知識の幅を広げています。そうしたことが、新しい分野へ展開していくためのヒントになります」(入社3年目、営業担当の宮田さん)
その他、業務に関連する展示会に行く場合には手当を支給。得た情報は全社員にプレゼンテーションし、新たな情報を全員で共有している。
「機械も日々進化していくので、勉強は欠かせません。積極的に展示会に足を運ぶなど、新しい知識を得るためにアンテナを張っています」(山田課長)

当社の自己PR
若手も意見を言いやすい環境でとてもやりがいがあります。例えば展示会などでお客様に当社の製品を説明することも業務の一つですが、製品の紹介動画を制作するに当たって、ドローンを活用した動画の提案が受け入れられました。代表や社員との距離が近いので、困ったときはアドバイスをもらいながら進められます。(宮田さん)


●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。