工場や施設の電気設備工事を担うプロ集団。充実の制度や研修で描く自分らしいキャリア
<カイシャの特徴>
●事業内容:約70年続く電気設備工事会社
●働く環境:担当した工事が完成する喜び
●育成制度:四つのキャリアパスと盛んな交流
●仕事のやりがい:充実の研修制度や資格取得支援
工場や公共施設の電気設備工事をワンストップで担う専門家集団
濱坂電機は電気設備工事の専門家集団として、大手製造業の工場や公共施設等の電気設備の設計・施工管理を手掛けている。特別高圧*から制御(弱電)までワンストップで対応出来るのが特徴。工場の安定した生産活動を支え、施設利用者が安心して過ごせる「電気の安心」を届けるために、顧客と課題を共有し、様々な要望に応えている。同社の特徴は、そうした顧客からのヒアリング、提案、工事の開始から完了後のメンテナンスまでを基本的に一人の社員が担当する点にあるという。
「当社では、特に既存のお客様に関しては営業を介さず技術者が対応します。担当者には電気に関する専門知識はもちろんですが、それ以上にコミュニケーション力、そしてお客様を思うホスピタリティーが求められます」(門下社長)
1956年設立の同社は、長年にわたり数多くの工事実績を積んでおり、地元企業や自治体からの信頼も厚く、経営が安定しているのも魅力の一つといえる。近年ではカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量を実質ゼロにする取組)に合わせた省エネルギー化やCO2の排出量削減といった電気設備工事を強化しているという。
*特別高圧:非常に多くの電気を使う設備で使用する電力

顧客要望のヒアリングから開始。自分の手掛けた工事が形になる達成感
同社の社員は、一つの電気工事を一貫して担当できるため、自分が手掛けたという実感が得られやすいという。
「お客様からお話をいただく時点では図面がないことも多いので、提案をして形にしていくことが求められます。無事に工事が完了してお客様に喜んでもらえるのがやりがいです」と話すのは入社18年目、工事部工事課課長の男性社員。
また、入社3年目、工事部工事課の男性社員は、最近、一人で工事を任されるようになったと話す。
「短期間の工事の場合、どう間に合わせるかに苦労しますが、実際に工事を手掛けるパートナー会社と協力し、上司や先輩にアドバイスをもらいながら、無事に工事を終えられたときは達成感があります」

四つのキャリアパスで社員一人ひとりが柔軟に働ける。社内交流も積極的
同社には、四つの働き方が選べるキャリアパス制度がある。管理職を目指す「マネージャーコース」、専門性を追求する「エキスパートコース」、経営者を目指せる「次世代経営者コース」、趣味や就学、介護などとの両立ができる「ワークライフバランスコース」が用意されている。選択したコースは3年ごとに見直しを図れるので、社員は自分のキャリアプランやライフスタイルに合わせながら、柔軟に働けるという。今年度からはコアタイムのないフレックスタイム制も導入して、社員の自律的な働き方を一層尊重していく。
「部署内で互いに休めるよう協力し合うこともあり、めりはりのある働き方ができる雰囲気です。私は、工事と工事の間に有給休暇を取るようにしています」(工事課の男性社員)
さらに、社内交流を積極的に進めており、ユニークな取組としては社員同士で飲み会を行うと一人につき2,000円支給される「社内コミュニケーション支援制度」があり、「社長と飲む会」も毎月開催されている。

現場経験と研修、資格取得を並行して行い、業務の幅を広げる
同社に入社後は2カ月間の新人研修に参加し、先輩社員と一緒に現場に入り、できる業務を増やしていく。最終的には電気工事に関わる全工程を担当できることを目指すため、3年以上かけてじっくり独り立ちする。
現場での経験を積むことと並行して、資格や知識の習得も欠かせない。電気工事士や電気工事施工管理技士をはじめ会社が指定する23種類の資格に対して、取得関連費用を会社が負担し、取得後は資格手当が支給される。さらに合否にかかわらず、資格取得にチャレンジすれば人事考課のポイントにもなるという。
また、約1,300種の講座を受講できる研修管理システムがあり、一人当たり年間20万円分まで自由に講座を選んで受講できる。
「研修管理システムから床上操作式クレーン運転技能講習を選んで受講しました。入社18年目で、これまで400件以上の工事を経験しましたが、技術やテクノロジーのアップデートが年々早くなっているため、積極的な勉強を心掛けています」(工事課課長の男性社員)

社長からのメッセージ
若い人には、失敗を恐れずにどんどんチャレンジしてほしいです。恥をかいたっていい、悩んだら「やる」を選ぶという姿勢を評価しています。

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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。