培ったノウハウで、航空・宇宙関連のものづくりを展開。独自の休暇制度やDX化で働きやすさを実現
<カイシャの特徴>
●事業内容: 航空機整備器材等のものづくり
●働く環境:独自の休暇制度やDX化を推進
●育成制度:全新入社員が工場研修を体験
●仕事のやりがい:常に新たなチャレンジができる
航空機関連から人工衛星まで、機械の製造、修理・再生を手掛ける技術者集団
1947年創業の堀口エンジニアリング。バスやトラックの機械加工や溶接加工を手掛けていた創業当初からの技術力を礎に、徐々にものづくりへと事業を拡大。現在は、千葉県成田市等に工場を構え、航空機や船舶、プラントなどで使用される器材や部品の製造を行っている。加えて、祖業で培った修理ノウハウを継承した各種産業機器のメンテナンス、修理・再生事業が、安定した経営基盤につながっているという。
「設計から製造、品質保証まで社内で完結できるワンストップ体制が強みです。旅客機が空港内で移動する際に機体とけん引車両をつなぐ『トーバー』という器材は、当社の製品が国内トップクラスのシェアとなっています」(高梨社長)
高い技術力と確かな実績から、民間だけでなく防衛関連の航空機地上支援器材(GSE)の設計・製造も手掛ける。
「既に人工衛星の整備器材にも当社の製品が採用されていますが、今後は宇宙関連のビジネスにより注力していきたいと思っています。また東日本を中心にビジネスを展開してきましたが、西日本にも進出していきたいです」(高梨社長)
「常に新たなものづくりに携わることができる」というやりがい
顧客から依頼を受け、他にはない一点ものの製品を作ることが多いという同社。顧客と意見をすり合わせながら製品の仕様を考え、一緒になって作り上げる過程にやりがいを感じる社員も多い。
ものづくりが好きで同社に入社し、自分で一から企画を考えて製品を作るのが楽しいと話すのは、入社15年目、製造部機械グループの吉浦チームリーダー。
「普段は航空機関連の製品づくりに携わっているのですが、先日は遠洋漁業の船舶の修理に参加しました。決められたものを作り続けるだけでは得られない、ものづくりや機械いじりの楽しさに満ちているのは、当社ならではだと思います」
全ての社員が工場研修を体験し、自社の製品・技術への理解を深める
同社に入社すると、まずは本社での基礎研修に参加。また、取引先である航空会社や官公庁などへの見学も行っている。その後は、配属先に関係なく全員が成田工場で約1カ月の研修に参加する。これは自社の製品や技術への理解を深めるために行われているもの。
入社1年目、経営管理部総務グループの鈴木さんは、工場研修の良さを次のように語る。
「お客様からの電話にもきちんと内容を理解して対応できているのは、工場での経験があったからだと思います。私は会社のSNS運用も担当していますが、工場の皆さんと面識があることでスムーズに情報発信ができています」
この他、会社指定の資格取得に関しては、受験料などの費用は全額会社負担。資格取得後は資格手当を支給するなど、社員のスキルアップをサポートしている。
社員のことを第一に考えた様々な休暇制度を導入。DX推進でさらに働きやすく
同社では、幅広い年代の社員が働きやすいよう考慮した各種制度を導入している。
「例えば、近年はインフルエンザに罹患すると5日程度休むことが推奨されていますが、若手社員の場合、有給休暇扱いとするとそのほとんどを使ってしまうことになります。そこで病気などで有給休暇を使い切っても休めるよう、年に3日の特別有給休暇を設定しています」(高梨社長)
他にも、家族の記念日や子どもの通院などに利用できる「ファミリーケア休暇」、地域のバザーや学校行事に利用できる「ボランティア休暇」などの特別有給休暇を導入。社員の多くが活用しているという。
また、社員同士の交流を深めるために懇親会を定期的に開催しており、社内のサークル活動も活発。機械に触れることが好きな社員が多いことから、オートバイのツーリングイベントも盛ん。さらに拠点単位のイベントには会社が補助金を支給している。
働く環境の整備に力を入れている同社だが、業務におけるDX推進も、働きやすさに貢献していると吉浦チームリーダーは話す。
「新製品開発の参考にするため設計図を探そうとすると、これまでは紙の設計図を見つけるのに時間を取られていましたが、全てをデータ化したことで瞬時に見つけることができるようになりました」
社長からのメッセージ
ものづくりの楽しさを実感できる仕事です。DX推進にも積極的に取り組んでいます。新しいことにチャレンジしたい方と共に働きたいです。
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●第43号 (2025年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


