東京カイシャハッケン伝!

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株式会社ジャンプ

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独自の「OJTシート」で精肉加工技術を学び肉のプロフェッショナルに成長する

独自の「OJTシート」で精肉加工技術を学び肉のプロフェッショナルに成長する

<カイシャの特徴>
●事業内容:3ブランドを展開する創業50年超の 精肉加工・販売会社
●働く環境:情報共有を図る社内報。地域限定社員制度など多様な働き方を整備
●育成制度:複数回の面談等を通し若手を尊重しながら会社全体で成長を支援

路面店はもとよりショッピングモールにも進出し成長を続ける

 「jump」「フレンズ」「肉匠かみむら」の3ブランドで関東圏に36店舗を展開、精肉の加工・販売を行うジャンプ。
 「『ジャンプ』という社名は、ホップ・ステップ・ジャンプと飛躍し、会社が大きくなるようにと創業者が命名しました」と上村副社長が説明するように、同社は1967年の創業以来、「食肉を通して食文化の向上に少しでもお役に立ちたい」という思いのもと、年々売上げを拡大させてきた。
 同社が運営する精肉小売店「jump」や、スーパー等の精肉コーナーとして出店する「フレンズ」では、地域の顧客が購入しやすい価格帯で、良質な肉を提供。また、現在、特に注力している「肉匠かみむら」は大型ショッピングモールを中心に出店し、経験を積んだ同社の社員が選び抜いたこだわりの国産肉や、コロッケ、メンチカツなど良質な肉を使用した総菜を販売しているという。
 「大型ショッピングモール内に『肉の専門店』として入店するにあたって、お客様が求める『昔ながらのお肉屋さん』のイメージを損なわないよう、対面ケースと平ケースのハイブリッド形式で、売り場に市場(いちば)感を演出しています」(上村副社長)
 同社は今後、肉総菜の種類を増やすなどメニューを充実させるとともに、外食事業への再進出を考えていると上村副社長は語る。
 「外食事業は一度チャレンジしていますが、新型コロナウイルス感染症の影響もあって撤退を余儀なくされました。しかし、フードコート内の飲食店という形態での出店オファーは現在も数多くあります。それをどのタイミングで生かすか、現在慎重に検討中です」
 その他、eコマースにも着目。自社商品だけでECサイトを構築しても、配送料を割高に感じられてしまい、勝算は低い。そこで自社と交流のある青果、鮮魚店と協力し、それぞれの「専門店」が集う形での事業展開を計画している。そこでは贈答用の高級肉ではなく、同社が自信を持って提供してきた「日常で使う肉」を販売したいという。

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質が良く、見た目も美しい精肉を手頃な価格で提供している「jump西荻窪店」

社内報で情報を共有。「地域限定社員制度」などの働き方が可能

 同社では、別々の店舗で働く同僚たちの様子が知りたいという社員の声を受け、ウェブ掲示板による社内報を毎月配信。社員の異動や店舗紹介、新人紹介等の情報を共有しているという。
 「社内報を見れば他店舗の様子がよく分かって、店舗の広さやスタッフの数なども参考になる。社内情報も発信していますから、毎月興味深く読んでいます」(入社3年目、jump西荻窪店の正田さん)
 また、雇用形態についても、「一般社員」から、近隣店舗への配置換えはあるが他県への転勤はない「地域限定社員制度」に、任意の切替えが可能という。
 その他、社員が勤務地から近い距離に住めるように、家賃2万円のシェアハウス型独身寮や、保養所など福利厚生施設の充実を図っている。

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正田さんの目標は、加工技術を向上させると同時に店舗運営についても学び、いつかは店長になること

店舗、会社が一体となり社員の成長を支えるアットホームな環境

 同社の新入社員は本部で行われる1週間の基礎研修の後、配属先の店長が作成した約60項目に及ぶOJTシートをもとに、加工技術等を身に付けていく。また、入社1・3・6カ月目には研修・人事担当者との面談があり、OJTシートの進捗確認のほか、日頃の悩みなどの相談ができる。1年後には総括を行うなど、新入社員の成長を支援している。
 「OJTシートをもとに、先輩や店長が頻繁にアドバイスをくれるのが嬉しいです。習得した技術をきちんと評価してくれるので、それがやる気にもつながり、毎日出勤するのが楽しいです」(入社1年目、jump亀戸店の岩切さん)
 2年目以降も、半年に1度は評価面談を実施。「役割資格等級制度」で加工技術を独自の等級で見える化して、社員のスキルや今後の課題を明確化するなど、その後のキャリアアップに結び付けられる制度が整っている。
 また、店舗が一体となって若手を支えているだけでなく、社長、副社長も度々店舗を訪問。スタッフに気軽に声を掛けるなど、アットホームな雰囲気があるという。
 「私が新人の頃は、上村副社長が肉の知識や加工技術などについて直接教えてくれました。上層部が現場を意識してくれて、社員一人ひとりを気に掛けていることが分かり、仕事のモチベーションになっています」(正田さん)

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「自分の苦手にこそ挑戦したい、そんな気持ちにさせてくれる環境がある」と岩切さん
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グループワークを中心に、社員としての自覚と自社への理解を深めていく新入社員研修

副社長からのメッセージ

 当社が扱うのは、今後も絶対になくならない「食」。この強みを生かし、多くの人から選ばれる商売を実践していきます。

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上村副社長

読者からひとこと

アットホームな精肉加工専門店
 「街のお肉屋さん」の雰囲気を残しつつ、ショッピングモールなどに進出しているところに魅力を感じました。社内報で他店舗の様子を知ることができたり、新入社員の育成に上層部も深く関わることで、社内の交流にもつながっていると思いました。

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3年生 Rさん

●第32号 (2023年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社ジャンプ
設立・創業年
設立年 1976年6月
資本金
3,100万円
代表者名
代表取締役社長 上村 機八郎
従業員数
124名(内、女性従業員数8名)
所在地
178-0061 東京都練馬区大泉学園町6-13-22
TEL
03-3978-2468