「パイプといえば古島」と呼ばれて100年超。若手社員も知識を蓄え社会インフラを支える
<カイシャの特徴>
●事業内容:配管資材でインフラを支える
●働く環境:誰もが知る著名建物にも関われる
●育成制度:入社初日から有休取得が可能
●仕事のやりがい:一人ひとりに合わせた新人研修
配管資材調達で社会インフラを下支えして、時代の変化にも素早く対応
1917年創業という長い歴史を持つ古島は、高層ビル、工場、病院などの建築物に使用されるガス、電気、水道などのライフラインの配管資材全般を、大手サブコンやプラントメーカー、ガス会社などに納入する総合商社。配管資材は普段目に触れることはないが、日々のスムーズな生活に欠かせないもので、同社は社会インフラを支えているといえる。
「当社は、豊富な在庫や確かな入手ルートで、あらゆるサイズ、形状・素材のパイプや配管に使用する継手などの資材を提供しています。創業以来、取引を続けている大手企業も多く、日本経済の発展とともに当社も成長を遂げてきました。『パイプといえば古島』と呼んでもらえることもあります」(桃井執行役員)
社会生活の維持に直結する商材を扱っているだけに、災害が起きれば迅速に対応している。東日本大震災では発災の2日後には資材を積んだ同社のトラックが出動し、一刻も早い復旧のために現地へ急いだという。
また、同社では、地熱や風力など次世代に標準化するであろう再生可能エネルギーの現場に必要な配管資材にも対応し、新たな市場も獲得している。
「最新のトレンドや環境に対応した事業内容はもちろんのこと、若手の採用や教育にも力を入れ、次の100年をつくっていこうと全社一丸となっています」(桃井執行役員)
ランドマークとなる建築物を見えないところで支えている誇り
「社会人になったら、仕事にまい進したい。それには営業職がいい、中でも社会のインフラを支える会社なら社会貢献もできると思い、当社に入社を決めました」と言うのは入社1年目、東京第二営業部の星野さん。同社初の女性営業担当として、現在、先輩社員のもとで様々な知識を吸収している。「仕入れ先メーカーだけで300社近くあるので、覚えることがたくさんありますが、お客様の要望に迅速に応えられたときは手応えを感じます」
やりがいは同社の案件規模の大きさでも感じられる。同じく入社1年目、東京第二営業部の佐藤さんは「図面で見ていたランドマークとなるような高層ビルや施設を、完成後に実際目にしたときに、自社が調達した製品が使われているという誇りを感じます」と話す。
入社初日から有給休暇が取得可能など、社員の働きやすい環境を整備
同社は有給休暇が入社日から取得可能となっている。社会に出たばかりの環境変化で体調不良を起こしたときに、新入社員が安心して休みやすいようにという配慮から制度化したもので、体調不良に限らず利用されている。
「私も休日と有給休暇をつなげて3連休を取りました。同期も体調不良や旅行などで既に取得していますし、申請もしやすいので、プライベートも仕事も充実できています」(佐藤さん)
また、子育て中の社員への支援も充実している。育児休業からの復職率は100%で、短時間勤務制度は子どもが小学校入学まで利用できる。さらに、子どもが小学校に入学するまでは、有給休暇とは別に特別有給休暇を24日分付与。子どもの体調不良や学校行事などに気軽に取得できると社員から好評だという。
個々のペースと個性に合わせて成長をサポートする研修制度
入社後はビジネスマナー、会社の事業全体や社内ルール、理念などを座学で学んだ後に、倉庫や営業拠点での体験業務、メーカー研修などに参加。知識習得と実践を並行して行いながら、一人ひとりの特性を見て上司や先輩がフォローしていく。
「商材が多く大変なことも多いですが、私がつまずきやすいポイントを先輩が見ていてくれて、悩んでいることがあればすぐサポートしてもらえるので、自分のペースで成長できています」(星野さん)
なお、本社での新人研修最終日は、全国に20以上ある支店・営業所で拠点採用された社員も含め、全員で都内などの観光を1日かけて行い、同期との絆を深める機会を設けている。
さらに、今年新たに資格取得支援制度を整備した。管工事施工管理技士や土木施工管理技士など取得が推奨される資格については会社が受験費用を負担し、社員の成長意欲を後押ししている。
執行役員からのメッセージ
中小企業には社員一人ひとりの成長に合わせた研修など大企業にはない良さがたくさんあります。自分の個性とマッチする企業を探してみましょう。
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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。