玩具メーカーの要望を形にして約50年。好きなキャラクターに携われる企画・デザイン会社
＜カイシャの特徴＞
●事業内容：玩具類の企画・デザインで約50年
●仕事のやりがい：手掛けた商品が店頭に並ぶ喜び
●育成制度：ブラザーシスター制度で新人を支援
●働く環境：残業削減でプライベートを豊かに
玩具メーカーからの依頼を受け、玩具などの企画・デザインを担当
大手玩具メーカーが販売する玩具やキャラクター商品などの企画、デザインを手掛けているこどもの館。設立から50年近くにわたり玩具業界で経験とノウハウを積み重ね、顧客から厚い信頼を得ている。近年はアニメのキャラクターを使った様々なホビー商品、食玩、生活雑貨などの商品企画から、パッケージ、カード、スマートフォンゲームのデザインまで、幅広いジャンルに対応することで顧客の要望に応えている。
「当社の特徴の一つは、営業担当を置かずにデザイナー自身がお客様と直接やり取りをする点にあります。私たち作り手がご要望を深く理解し制作に取り組むことが、お客様に納得していただける企画やデザインにつながっているのだと考えます」（宮川代表）
自分の考えたデザインが形になり、店頭に並び購入されていく喜び
同社では、仕事を通じてクリエイティビティーを発揮できるだけでなく、アニメなどに関心を持ち、その分野に仕事として関われる点に魅力を感じる社員が多いという。
「お客様と意見を出し合いながら作り上げたものが形になり、店頭に並ぶということにやりがいを感じます」（入社７年目、第二事業部の田中リーダー）
顧客は、田中リーダーをはじめ同社のデザイナーそれぞれの得意なジャンルを理解しており、依頼の際に「この案件はぜひ田中さんに」と指名されることもあるという。
「基本的にはお客様の意向を反映したデザイン案を作っていくのですが、そうした中に自分なりの考えを盛り込んだ案を加えて提案することもあります。その案が採用されたときはとても嬉しいです」（田中リーダー）
入社２年目、第二事業部の三原さんは、自分のデザインした商品が販売された後、顧客に商品が受け入れられているかを気にかけていると話す。
「実際に売り場に足を運んで、担当した商品を購入したこともあります。SNSでファンの方の反応をチェックして思わず嬉しくなることもあります」
新入社員は年次の近い先輩が責任を持って指導し、一人前を目指す
同社では、社員各々のスキルや経験値がより重要になることもあり、入社３年をめどに一人前に成長できるよう、育成制度を整えている。
そのベースとなるのが、先輩社員が新入社員の指導担当として、１対１で面倒を見るブラザーシスター制度。まずは先輩の仕事ぶりを間近で見ながら簡単なデザインを担当し、実務を通して経験を重ね、徐々に独り立ちしていく。
「大学ではイラストを中心に学んでいたので、グラフィックデザインソフトについてはほかの同期ほどのスキルがなく、少し不安でした。でも先輩社員が指導を担当し、デザインソフトの操作も基礎から教えてくださったことで、習得することができました」（三原さん）
このブラザーシスター制度は、指導を受けた社員が一人前になった際には指導する側となるため、指導内容も毎年ブラッシュアップされていくという。
このほか、中堅社員に対してマネジメント研修や管理職研修などを実施して経営の軸となるスキルを身に付けてもらう機会を設けている。
残業削減に取り組み、社外で豊かな発想につながるインプットに努める
「好きなキャラクターに関わる仕事のため、かつては、作業に没頭して定時を過ぎても仕事に取り組む社員もいました。近年は、スケジュールを決めて作業したり、チーム内で業務を振り分けるなど、残業しないような体制を整えています」（宮川代表）
なるべく早めに退社し、プライベートの時間で新しい知識や経験を積み、発想力の土台となるインプットを増やすことが、デザインをする上でもプラスになるという。こうした取組をさらに推し進めるため、映画鑑賞など社内のサークル活動も充実させる予定という。
また、一定のスキルに達した社員は上長の許可のもと在宅勤務が可能になっている。
このほか、30歳以下の社員には世帯主であれば毎月２万円の住宅手当を支給している。
「会社からの距離の制限などはありません。私は地方出身なので、会社からの住宅手当の支給がとても役立っています」（三原さん）
代表からのメッセージ
当社ではアニメやゲームが好きで好奇心旺盛、そして相手の気持ちを察することのできる人が活躍しています。そんな若者と共に歩みたいです。
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●第43号 (2025年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。