強く長寿命なプレストレストコンクリートで社会インフラを支え続ける健康経営企業
＜カイシャの特徴＞
●事業内容：大規模な橋梁の新設工事・補強工事
●仕事のやりがい：知識と経験を深め専門家を目指せる
●働く環境：健康経営に注力し働きやすい環境
●育成制度：資格取得支援でプロへの道を応援
高強度なコンクリートを使った工事で社会インフラを支える専門家集団
丸良建設は「プレストレストコンクリート（PC）」に特化した橋梁（きょうりょう）工事の専門企業。プレストレストコンクリートとは、高強度の鋼材を利用して、あらかじめ圧縮する力をコンクリートに加えたもので、ひび割れを防ぎ、強靭（きょうじん）な強度と耐久性を持つ。同社は高度成長期からこの技術を用い、高速道路や新幹線の高架橋など、巨大橋梁の工事を手掛けてきた。
「国の大動脈である道や橋梁を、プレストレストコンクリートを用いて建設することで、日本のインフラを支えてきました。自然災害の多い日本では、いざというときに現地に駆けつけられる道や橋を維持することが大切です。耐震性、耐久性に優れた、プレストレストコンクリートはその使命を担っているとも言えます」（潤間代表）
潤間代表はこの専門技術を深めるため、プレストレスト・コンクリート工事業協会の理事も務めており、最新技術の共有や、海外事例の情報収集、素材や工法などの研修を行うことで、業界全体の技術力向上に貢献している。
近年は新設工事と並行して、老朽化してきた橋梁の補強工事にも力を入れているという。
「国の国土強靭化基本計画に基づき、既存の橋を補強して、長く安全に使うことへの需要が高まっています。当社は新設工事とともに、メンテナンス工事も請けているため、需要に応えて安定した事業を展開しています。これからも日本のインフラを支える、社会に不可欠な企業であり続けることを目指します」（潤間代表）
知識と経験を積み重ね、現場を支えるプロフェッショナルへ
入社６年目、工事部の工藤さんは「今は各現場の安全書類を作成しています。建築業法に基づいた書類なので難しい内容もありますが、回数を重ねることで知識が増え、それがやりがいにもなっています。いずれ、一人で書類を完璧に作れるようになりたいです」と語る。
入社３年目、安全衛生促進課の山崎さんは、潤間代表や上司の指導を受けながら、月に１～２回各工事現場の安全パトロールを行い、工事を進める上での安全性をチェックしている。
「現場の安全面はもちろん、健康診断の結果を受けて受診や生活習慣の見直しなども勧めています。次に巡回したときに『山崎さんに言われたから食事は気を付けているよ』『あの現場、荷物を整理したよ』など、改善されているととても嬉しいです」
社員の健康が会社の基盤。健康促進や有休取得の推奨で働きやすさを実現
同社では、「社員の幸福」「会社の生産性」「事業の継続性」は社員の健康が基礎になるとの考えから、健康経営に力を入れており、「健康経営優良法人2025」「葛飾区健康経営優良事業者認定事業者」に認定されている。
その他、独自の取組もある。例えば、喫煙しない社員や禁煙宣言した社員、禁煙を継続している社員には報奨金が支払われるなど、健康維持・増進に尽力している。
また、有給休暇の積極的な取得も推奨されている。週末や夏季休暇、冬季休暇などと組み合わせて連続休暇を取る社員もいて、リフレッシュできると好評。
「私は旅行が大好きなので、先日も有給休暇と土日をつなげて海外へ行ってきました。気兼ねなく休みを取れる環境がありがたいです」（山崎さん）
未経験からプロフェッショナルへ。充実した資格取得支援制度も整備
同社に入社後は、事業内容や社内制度についての説明とともに、プレストレストコンクリートの新技術や工法、安全管理に関する座学研修に参加。その後、数日かけて各現場を回り、工事について学ぶ。正式配属後は各現場で仕事に就き、上司や先輩の指導のもと、現場管理の仕方を学んでいく。３～５年をめどに、小さな案件を担当するところから独り立ちを目指す。工程表や協力会社の手配、工事の進捗（しんちょく）管理や品質管理などを行い、徐々に大規模な現場を担当していく。
さらに、安全衛生管理者や土木施工管理技士など、業務に必要な資格取得には支援制度があり、合格・不合格に関係なく受験料は会社が負担、合格後の登録料や諸経費も会社が負担し、取得後はレベルに応じた資格手当が支給される。
代表からのメッセージ
当社は特殊技術に特化しています。30人と小規模な組織ながら、大規模案件に入社後すぐ直接関われるのは大きな魅力だと思います。
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●第43号 (2025年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。