社会インフラに不可欠な電源関連装置を販売。若手の挑戦を支援し、柔軟な働き方ができる
<カイシャの特徴>
●事業内容:電源関連装置の商社兼メーカー
●仕事のやりがい:自社製品が支える社会インフラ
●働く環境:時差出勤制度など柔軟に働ける
●育成制度:社内勉強会やOJTで着実に成長
電源関連製品の商社・カスタム電源のメーカーとして顧客のニーズに応える
三井電子は、電子機器に不可欠な「スイッチング電源」の仕入れから販売を中心に手掛ける商社。スイッチング電源とは電圧を変換する装置で、CTやMRIなどの医療機器や、産業用電子機器の制御盤、鉄道車両、駅の大型スクリーンなど、社会インフラを支える様々な場面で活用されている。
同社は、スイッチング電源のトップメーカー企業の特約店として30年以上の実績を持つ一方、顧客のニーズに応えるため、20年近く前から社内に技術部を設置して、自ら設計・開発・製造を行うメーカー事業を展開している。
「販売代理店の枠を超え、お客様の仕様に合わせたカスタム電源をオーダーメイドで製造しています。複数の電源を一つの電源ボックスに集約できるカスタム電源を導入することにより、お客様は部品を別々に仕入れる必要がなくなり、開発期間の短縮とコストの削減が可能になります。製品の設置まで一貫して対応することで、お客様から高い評価をいただいています。今後は、自社製品の売上比率を15%から30〜40%にまで引き上げていきたいです」(林取締役)
スイッチング電源は半導体を作る装置に不可欠な部品。今後ますます需要が高まるAIや自動運転といった、半導体を使用する最先端技術の発展を支えていく。
社会インフラを支える誇り。若手の挑戦を支援する社風もやりがいに
同社での仕事のやりがいは、社会インフラを支えていると実感できる点にあるという。
「開発から関わった鉄道車両に乗車しました。無事に目的地に到着したときには『任務を果たしてくれた』と感無量でした。鉄道にかかわらず、自分が関わった装置が使われている機器を見ると、問題なく動いている様子に誇らしい気持ちになります」(入社5年目、本社営業部の堀口主任)
若手の挑戦を後押しする社風も、やりがいにつながっている。入社2年目、本社営業部の宇佐美さんは「初めてのお客様と取引を始める新規開拓が好きです。これまで取引に至らなかったお客様に、上司と協力して新たなプランを提示したところ、初受注に結び付きました。大企業のお客様で受注金額も大きく、達成感がありました」と話す。
時差出勤制度やテレワークを導入。柔軟な働き方で子育て中の社員も応援
社員一人ひとりが能力を最大限に発揮できるよう、働きやすい環境づくりにも注力する同社。個々のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができる、時差出勤制度やテレワークを導入している。
育児支援にも力を入れており、育児休業からの復職率は100%、時差出勤制度を活用する社員も多いという。
「子どもの保育園の送り迎えの際、時差出勤制度が活用できて助かっています。また、お客様のところから直帰する際、少しだけ仕事をしたいときなど、テレワークを使えば場所を選ばずどこでも仕事ができるので便利です」(堀口主任)。
「忙しい日に遅くまで働いた分、別の日にゆっくりと時差出勤しています。通院のときにも使えて、自分の都合に合わせた働き方ができるのはありがたいです」(宇佐美さん)
3年前から導入した住宅手当も若手社員から好評。社員の声を集め、さらなる福利厚生の充実につなげるという。
専門分野の先輩が指導。社内勉強会やOJTで着実に成長できる環境
入社後は、座学で会社の概要や製品知識の基礎を学ぶ3カ月の研修期間を経て、先輩社員と共に顧客訪問などをするOJTに入る。
扱う製品の専門性が高いため、その後も部署ごとに立案された研修スケジュールに沿って、随時勉強会や研修が行われる。各製品の分野別に、技術を含め周辺の事情に詳しい先輩や上司が研修を実施。マンツーマンで丁寧な研修を行っており、社員が着実に成長できる環境を整えている。
「研修では各分野に詳しい先輩について知ることができます。お客様への提案を考えているときに不明点が出てきても『ベアリングのことなら◯◯さんに聞けばいい』と質問すべき相手が分かっているので心強いです」(宇佐美さん)
営業活動の際に技術的な疑問が生じた場合は、技術部の社員たちにすぐ相談できるという同社。文系出身者でも技術的な知識を身に付け、第一線で活躍することができる。
取締役からのメッセージ
若手のうちから大企業の大規模案件を担当できるのは中小企業ならでは。そのため成長も早く、自信を持って仕事ができる環境があります。
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●第42号 (2025年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


