交通安全施設工事という社会貢献度の高い仕事。社員の声を聞き取り、業務のDX化にも取り組む
<カイシャの特徴>
●事業内容:交通安全施設工事と独自商品開発
●働く環境:若手が挑戦し、意見も生かされる
●育成制度:未経験でも安心。基礎からの研修
●仕事のやりがい:有休も取りやすくオン・オフが充実
交通の安全を下支えする道路表示や区画線、防護柵などの設計・施工管理
設立約70年の歴史を持つ宮川興業は、一般道路や高速道路にある道路標示や区画線などの交通安全施設の設計・施工や、路面標示用塗料等の製造・販売を行っている。経験と実績を積み重ね、国や地方自治体の委託による公共事業を手掛ける。
「交通安全に欠かせない社会に貢献できる事業であり、地図に残る仕事として全社員誇りを持って業務を行っています」(宮川社長)
また、同社では業務のDX化にも積極的に取り組んでいる。道路の区画線、標示、防護柵などの劣化状況は、かつては目視で確認していたが、同社は独自に道路区画線の診断システム「ロードビューアー」や「ゼブラビューアー」などを開発。これは走行車両から専用アプリを入れたスマートフォンで道路を撮影すると、AIが区画線や横断歩道などの塗装の劣化状況を自動診断する画期的なもの。道路を管理する法人や組織向けに販売もしており、現在ではアメリカやオセアニア、ヨーロッパの企業からも引き合いがあるという。
「これらのシステムは、現場から困り事を何とか解決できないかという声が上がり作られたものです。社内からはいろいろな意見が出されますが、必要な場合はすぐ対応します」(宮川社長)
その他、システムのクラウド化を社員からの提案で実現するなど、業務効率化と社員の働きやすさの実現にも尽力している。

文系も活躍。若手が挑戦でき、社員の声が生かされるやりがいある職場
同社には、文系出身者も多く活躍している。入社2年目、工事管理部の小林さんもその一人。「父が建築の仕事をしていたこともあり、施工管理の仕事がしたくて入社しました。入社当初から様々なことに挑戦させてもらえる環境で、成長を実感しています」と話す。
官公庁などの入札案件の積算を担当する入社12年目、営業部の白川課長代理は「ソフトなどを活用し、利益と他社が出してくるであろう額との差を考えながら積算していった結果、落札できたときは達成感があります」と話す。
現場で働く社員からの声を吸い上げ、社員の働きやすい環境づくりに積極的に取り組む姿勢も同社で働くやりがいにつながっているという。
「工事現場で着用する作業服をもっと通気性の良いものにしてほしいと上長に話したところ、すぐ対応してくれるなど、安心して働ける職場です」(小林さん)

未経験者でも基礎から土木工事の知識を深められる、きめ細かい研修
土木工事未経験者の採用が多い同社では、基礎知識を身に付けるための入社後研修がしっかりと行われる。ビジネスマナーの外部研修を受けた後は1カ月かけて工事現場や協力会社工場での製造現場見学、委託元である官公庁の見学などを実施。その後は二つの営業所で1カ月ずつOJT研修を行っていく。また入社後半年をめどにブラザー・シスター制度として年齢の近い先輩が指導に当たり、時には会社負担で仕事以外の話を楽しむ食事会もある。
さらに、技術職は新しい知識習得のために先輩社員による講座を受講でき、現場における疑問点も先輩たちが細やかにサポートしてくれる。
業務に必要な資格は社歴に応じて受験を推奨され、試験の事前研修のほか、資格スクールに通うことも可能。受験料を含め費用は全て会社負担で、資格取得後は難易度に応じて最大月3万円の資格手当が支給される。

業務をカバーし合い、有給休暇が取得しやすい環境。同好会も盛ん
工事のスケジュールは繁忙期が生じないよう平準化されており、一つの案件が終了した直後は長期の休暇も取りやすいという。
「有給休暇と休日をつなげて2週間の休みを取り、新婚旅行で海外へ行きました。仕事の調整がつけば、年間を通して休暇も取りやすいし、周囲も業務をカバーしてくれるのでありがたいです」(白川課長代理)
また、社員同士の交流の機会が多いのも同社の特徴。年1回、2泊3日の社員旅行のほか、BBQイベントなども開催されている。ゴルフやキャンプ、テニスなどの同好会活動も盛んで、仕事とは異なる環境でのチームづくりが行われている。

社長からのメッセージ
自分がやりたいことは何かを考え、自分に合う企業を探して選択してみましょう。中小企業にも、あなたの希望に合致する会社が必ずあるはずです。

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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。