太陽光発電システムの導入支援を通じ脱炭素化に貢献。社員一人ひとりの強みを磨いて成長を促す
＜カイシャの特徴＞
●事業内容：太陽光発電システムの導入を支援
●働く環境：社員を大事に。長所を伸ばす風土
●仕事のやりがい：全社一丸で仕事に取り組む面白さ
●育成制度：オーダーメイドの新入社員研修
脱炭素に寄与する自家消費型太陽光発電システムの導入をサポート
法人向けに太陽光発電や蓄電池システムの導入サポートを行っているマッサパワーマネジメントは、2020年設立のベンチャー企業。工場やビルの屋上にソーラーパネルを設置する自家消費型の太陽光発電システムを主に取り扱っている。
「自家消費型の太陽光発電システムとともに、太陽光発電で得た電力の供給安定化につながる大型蓄電池の導入提案に力を入れています。小規模ながら、企画、設計、施工、メンテナンスをワンストップで手掛けることが可能な技術力と、ベンチャー企業らしいスピード感ある柔軟な対応力が強みになっています」（久保田代表）
自家消費型太陽光発電システムとは、発電した電気を電力会社に売電せずに、自社の施設内で消費する仕組みで、脱炭素に積極的に取り組む大手企業を中心に導入が広がっているという。
「休耕地などの平地に設置する地上設置型の太陽光発電システムは、条件次第で周辺環境との共存が難しくなることも。 当社は建物設置型の普及を通じて脱炭素化と経済的メリットの創出に取り組んでいます」（久保田社長）
社員の平均年齢が33歳という若い組織ならではの柔軟な発想力や対応力を生かし、再生可能エネルギーの一層の普及・拡大を目指している。
成果主義とともに重視している、長所を伸ばして成長を促す文化
同社は成果を重視するのと同時に、社員一人ひとりを大切にし、長所を伸ばして成長につなげることも重要視している。その 象徴が「褒め合う文化」。個人の長所や仕事での成功について積極的に褒め合うという。
「年齢や職位に関係なく、誰もが話しやすい職場です。先輩たちが何かと気にかけて声を掛けてくれるので、入社してから不安を感じたことは一度もありません」（入社１年目、営業部の長澤さん）
また年１回、その年に活躍した社員を表彰する「社内MVP制度」を導入。職種別に様々な賞を設け、最高30万円の報奨金が支給される。
加えて同社では、毎年夏に海外への社員旅行を行っており、今年は２泊３日で韓国へ行き、次回はハワイを目標にしているという。
「業務時間内で、バーベキュー大会やミニ運動会など、日常的にイベントを開催しています。会社の近くで会場を探すなど、プライベートな時間に影響がないよう配慮しています」（入社２年目、人事部の山下さん）
これらのイベントは組織力を強めるチームビルディングの一環として行われ、互いの理解を深めるよいきっかけづくりになっているという。
全社一丸で仕事に取り組む面白み。制度を整え組織づくりに貢献
同社には少数精鋭ならではの全社的な一体感があり、それが仕事のモチベーションを上げているという。
「チームで大きな仕事を成し遂げる醍醐味（だいごみ）を知りました。久保田代表をはじめとした上層部や先輩、新人の私も含め、皆で案件を成功させよう、会社を盛り上げていこうという勢いがあります」（長澤さん）
大手企業の総務人事系の部署を経て、１年半前に同社に中途入社した山下さんは、働きやすい環境を整えることにやりがいを感じているという。
「転職したときの社員は７人で、人事関係は副社長が兼任していました。研修や評価など、社員が働きやすい人事制度を作り上げていくことに大きなやりがいを感じています」
新入社員一人ひとりの個性や成長に合わせたオーダーメイドの研修
同社はインターンシップの実施など、若者の受け入れにも力を入れているという。新卒採用も積極的に行い、入社後の研修を各人の個性や成長の度合いによってオーダーメイドで実施している。
「ビジネスマナーや太陽光発電業界などについての基礎知識を、社外のプログラムも利用しながら、１カ月ほどかけて身に付けていきます。その後は先輩のフォローのもとで実務経験を積みつつ、苦手な分野の研修を追加するなど、柔軟に対応しています」（山下さん）
「私は営業部に配属していますが、事業の提案や基本設計の作成には工事現場を理解することが欠かせません。そのため先輩の営業活動に同行しながら、施工管理部の担当者と一緒に工事現場を見学して、施工の勉強もしています」（長澤さん）
代表からのメッセージ
環境保全に関心が高い人や、周囲を尊重できる人が裁量をもって活躍中です。先手を打って挑戦したことが成功したときの達成感はひとしおです。
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●第43号 (2025年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。