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障害者が安心して暮らし、働ける場を運営。多様な制度導入で職員も成長しながら働き続ける

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障害者が安心して暮らし、働ける場を運営。多様な制度導入で職員も 成長しながら働き続ける

<カイシャの特徴>
●事業内容:地域に根付く障害者支援施設運営
●仕事のやりがい:利用者の笑顔と成長が仕事の原動力に
●働く環境:1/3が女性職員。多様な働き方が可能
●育成制度:充実した社内研修。社外研修も推奨

障害者が住み慣れた地域で生活し働く6つの事業所を運営

 にじの会は、調布市にある都立の養護学校(現・特別支援学校)に通う児童・生徒の親と教員の有志が「住み慣れた地域の中に障害者が働く場と生活の場を」という目標の実現を目指して1995年に結成された。2001年に社会福祉法人の認可を受け、2003年に三鷹市に知的障害者の入所・生活介護・就労の各施設を、2007年に就労継続A型施設を開設して事業を本格化。現在は、三鷹市・調布市内に計6カ所の事業所を構えて幅広い障害福祉サービスを展開し、知的障害のある小学生~高校生の放課後等デイサービスの支援も行っている。
 「『住み慣れた地域で』という親御さんたちの強い思いを、地域住民の方たちが受け入れてくれたからこそ、現在のにじの会があります。ですから、私たちは地域への貢献にも力を注いでいます」(石崎理事長)
 同法人が、障害者就労支援の一環で運営するイタリアンレストランや、製造している手作りパンは地域で親しまれ、「手作り豆富」は三鷹市の学校給食にも使われているという。2017年には地域貢献活動として、法人所有の送迎車を活用した高齢者買い物送迎支援をスタート。これは、週3回、近隣スーパーへ送迎を行うサービスで、併せて同法人が運営するカフェやレストランでの懇談なども行っている。2024年6月には800回の実施を記念したイベントも開催された。

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緑豊かな住宅街にあり、地域と共存する生活支援施設「大沢にじの里」

利用者の笑顔や成長が「もっと良い支援をしたい」という仕事への原動力に

 「今は、知的障害者の方が企業などに就職するための支援事業に携わっています。利用者さんの成長に感動すると同時に、より良い支援をしたいという、仕事に向き合う原動力になっています」。と話すのは、入職21年目、就労移行支援事業ワークショップハーモニーに所属する川頭主任。同法人設立時からの職員で、入職当初に配属されたパン工房でも、利用者の成長が自身の成長意欲を高めてくれたという。
 また、入職12年目、生活介護事業にじアートに所属する櫻井さんは、仕事の原動力は利用者の笑顔だと話す。
 「現在は日中活動の支援施設で働いています。今の担当は重度障害の方が多く、言葉のコミュニケーションが難しいのですが、活動の工夫などで自分の思いが通じて笑顔を見せてくれたときは、涙が出るほどの嬉しさを感じます」

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入職後に社会福祉主事と公認心理師の資格を取得したという川頭主任

週30時間勤務も可能。職員の1/3が女性で働き方の変更にも柔軟に対応

 現在、職員の約1/3を女性が占めている同法人は、女性職員が持続的に働ける環境づくりに力を注ぎ、2019年には東京都女性活躍推進大賞優秀賞を受賞した
 「妊娠中に体調不良となり、産前産後休業の予定より早く休暇に入りました。それでも部署の皆が温かく見守り、復職後も歓迎してくれたことには本当に感謝しています」(櫻井さん)
 育児休業からの復職後の働き方も職員の事情に合わせて柔軟に対応しており、櫻井さんは子どもが5歳になる今も、1日の勤務時間が7時間の短時間勤務制度を利用している。
 「なるべく多様な働き方ができるようにしたいと考えています。週40時間が基本の勤務時間を30時間とする短時間正職員制度や、一時的にパート契約に移行して正職員に復帰できる制度も用意しました。また3年前からは65歳で定年を迎える職員も働き続けられる『エルダー制度』を導入しています」(石崎理事長)
 経験と知識が豊かなベテランにエルダー職員として働き続けてもらうことは、単に人材不足を補うだけでなく若手職員にとっての大きな支えになっているという。

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同法人の設立趣旨に共感して入職を決めたという櫻井さん(左)

障害者との接し方を学び、社内外の研修・OJT・資格取得などで成長していく

 未経験の新入職員も多い同法人では、それぞれの能力に応じて担当できる業務を定めた「職能資格制度」を設けており、人材育成もこれに沿って集合研修とOJTの組合わせで進めている
 「新入職員は、基礎的なことを集合研修で学んだ後、日中勤務の事業所で障害者との接し方を学ぶことからスタートします。そこから約3カ月後に本人、上長、私の3人で面談を行い、その後の配属先を決めています」(石崎理事長)
 新人・若手から管理職まで階層別研修も頻繁に行われており、資格取得や社外研修も費用補助などで後押ししている。誰もが自ら学び成長したいと思えば、積極的に支援してくれる環境が整っている。

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利用者が手作りしたパンやクッキーを生活支援施設併設のカフェで販売

理事長からのメッセージ

共生社会を目指す上で、福祉もその実現に欠かせない「産業」だと思っています。その一員になるやりがいは、今後ますます大きくなるはずです。

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石崎理事長

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●第39号 (2024年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
社会福祉法人にじの会
設立・創業年
設立年 2001年10月
資本金
社会福祉法人のため無し
代表者名
理事長 石崎 優仁
従業員数
152名(内、女性従業員数48名)
所在地
181-0015 東京都三鷹市大沢1-6-3
TEL
0422-39-2411