探す、測る、司る、専門分野の機器を製造。自社製品の開発も盛んで若手のアイデアが製品に
<カイシャの特徴>
●事業内容:産業用機器を70年以上開発
●仕事のやりがい:自分のアイデアが製品になる
●育成制度:多様な講座や勉強会で技術を磨く
●働く環境:多目的休暇やノー残業デーあり
70年以上にわたり産業用機器を製造。自社のオリジナル製品の開発も活発
検査、計測、制御といった専門性の高い分野で70年以上にわたり機器の開発・設計・製造・販売を行う日本電波。例えば、工場で漏電している箇所がないか微弱な電気信号から検知する装置や、ガソリンスタンドの給油機に使われる装置などを手掛けてきた。大手メーカーを主な顧客に、製造を請け負うOEM生産と、設計から製造まで請け負うODM生産を行っている。
また、近年力を入れているのが自社製品の開発。電波が届きにくい工場などでも正確に時計の時刻を合わせる「電波時計レピータ」、離れて暮らす家族の服薬状況や服薬時間を知らせてくれる「見守り機能付お薬ラック MediRack-ioT」など、若手社員からのアイデアをもとに製品化を実現している。
「企画から製造まで自社内で一貫して行えるためスピーディーな対応ができますし、多品種のオーダーにも柔軟に応えることができるのが強みです。OEM、ODMで培った企画力、試作力を生かし、今後も自社製品を次々と生み出していきたいです」(石橋社長)

自分のアイデアを形にできる。若手社員のアイデアから新製品開発も
同社では社員が自ら考え行動することを大切にしている。そのため、若手社員を含め誰もがアイデアを提案し、形にできる点がやりがいにつながっている。
「建設現場でトンネルのひび割れ箇所にチョークで印をつけると、専用アプリの画像上にもチョークの軌跡がトレースされる、『Chalk Tracer(チョークトレーサー)』という製品の開発チームに所属しています。展示会用に、初めて製品パンフレットの作成を担当し、先輩方から意見をもらいながら、完成させることができました。展示会でパンフレットを持ち帰る方がとても多く嬉しかったです」(入社1年目、開発部の有川さん)
「Chalk Tracerは、市場調査から企画、試作など、周りの協力も得ながら進めた結果、無事商品化が決まった製品です。展示会に出した際に、『こういうものが世に出ると、業務が効率的になる』という来場者からの声をもらい、頑張って取り組んできて良かったと思いました」(入社20年目、開発部の秦課長)

様々な講座や勉強会に参加可能。数年かけてじっくり専門性を高める
同社の新人研修では複数の製造現場や静岡の掛川研究所を回り、製造している様々な製品の知識を身に付けていく。その後、現場でのOJTで業務に必要なスキルを習得し、3~5年かけて独り立ちを目指す。
また、社員の持続的な育成にも力を入れており、スキルアップのために必要な講座を受講できる。自分が興味を持っている分野の講座に参加できるほか、半年ごとに自身で立てる目標に合わせ、どの講座を受けるのが良いか、上司と共に考えられる。
「最近、リーダーシップ研修を受講しました。技術系でははんだごてを使って実験装置を作り、それをオシロスコープ*で計測するというセミナーを受講したこともあります。自己成長に役立つ良い機会になっています」(秦課長)
さらに、社内では月に1度、決められたテーマに関連のある複数の部署が集い、専門性を高めるための勉強会を行っている。
*オシロスコープ:電圧の波形を表示する測定器

有給休暇が取得しやすく、多目的休暇やノー残業デーでプライベートも充実
同社では有給休暇が取得しやすく、さらに「多目的休暇」として結婚記念日などプライベートのイベントで取得できる特別有給休暇を年間5日付与している。また、毎月第1・3金曜日と給与支給日はノー残業デーと定めており、ライフ・ワーク・バランスを実現しやすい。
「リフレッシュのために有給休暇を使って趣味の写真撮影を楽しんでいます。特に動物を撮るのが好きなので、休みを利用して遠くの動物園に行くこともあります。社内の雰囲気は先輩方がとても気さくで、いつも気にかけてくれます。困っているときには声をかけてくれるのがありがたいです」(有川さん)
また、家庭と仕事を両立し活躍できる環境が整っており、男性社員が1カ月の育児休業を取得した実績もある。さらにコアタイムを10時~15時45分とするフレックスタイム制も設けられ、誰もが柔軟に働くことができる。

社長からのメッセージ
前向きな精神で仕事に取り組むことが大事です。失敗したときはしっかり振り返り、自分の中で経験として蓄積し、次に生かしましょう。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。