空調設備などのメンテナンスや改修工事を担う。複数の工程に精通した人材へ着実に成長できる
<カイシャの特徴>
●事業内容:空調設備や衛生設備の改修工事
●仕事のやりがい:直接聞く顧客の感謝と成長の実感
●育成制度:複数工程を担える力を着実に習得
●働く環境:育児・仕事の両立を周囲もサポート
鉄道関係の建物を中心に空調設備や衛生設備のメンテナンス・改修を行う
空調設備、衛生設備、電気設備のメンテナンスと改修工事を手掛けるニッテク。関東地区の鉄道会社の施設や、駅ビルなどの商業施設を中心に安定した受注があり、原則外注をせず、全ての工程で社員が業務を担っている。設計や見積り、現場管理、施工工事に至る全てをワンストップで行うことで、安定して高い品質の成果を上げることが可能となっているという。また、価格競争から距離を置くビジネスモデルを目指し、高い技術力を背景に顧客からの直接案件につなげていると牧之内代表は話す。
「当社は技術的な水準を高く保つこと、きちんとした身だしなみや立ち振る舞いなどを徹底することで、お客様からの信頼を得てきました。受注のほとんどがお客様からの紹介であり、現在営業活動は行っていません。紹介元のお客様の信頼に応えるべく、丁寧に誠実な仕事をしてきました。全ての工程を社内で行えるため、機動力があり素早い対応が可能なことも強みになっています」
顧客からじかに受け取る感謝の言葉がやりがいに。成長を実感する喜び
同社の仕事の、顧客とじかに接し、感謝の言葉をもらえる機会が多いことがやりがいにつながっている。
「当社に転職して、施主やエンドユーザーと直接かかわる機会が増え、感謝の言葉をいただくたびにやりがいを感じています」(入社8年目、空調工事事業部の安藤さん)
また、日々の業務を通して技術力の向上を感じられることで、自分自身の成長を実感しながら前向きに業務に取り組めるという。
「できなかったことができるようになったときは、技術職としてレベルアップしていることを実感できて、とても嬉しいです。また、現場を任せてもらえたときは、知識や技術が身に付いてきたことが上司に認められたと感じて、やる気が出ます」(入社7年目、環境サービス事業部の武田さん)
自立して複数工程を担えるまで先輩社員がサポート。意欲を高める評価制度
同社に入社後は、自社について学ぶ3日間の社内研修と社会人マナー等を学ぶ3日間の外部研修を経て、2カ月程度をかけ複数の部署を経験していく。そこで先輩社員のサポートを通じて、仕事の全体像を把握していき、その後、適性を見て各部署へ正式配属になる。自立して複数の工程を担当できるようになるまで、先輩社員に付いて6~7年かけて業務理解を深めていく。
また、資格取得が推奨されており、これまでに10個の資格を取得したという社員もいる。資格や認定の難易度に応じて、取得費用の半額から全額の補助が出る。
「冷凍空調技士1種という資格を取りました。各メーカーの技術部と同程度の知識が必要なので、勉強は欠かせません」(武田さん)
同社の評価制度では、年に1度の牧之内代表との面談で、資格取得状況や実績の評価について話し合いが行われ、社員一人ひとりの評価を丁寧に決定していく。また、部署ごとに毎月の損益計算書を公開し、それをもとに売上げ目標について話し合う機会を設けており、社員への評価や会社の業績に関する情報の透明性が高く保たれている。
「自分が頑張った結果が給与に反映されやすいのが嬉しいです。上司や社長が、社員の努力に目を向けてくれていると感じられるところに、働きやすさを感じます」(安藤さん)
育児と仕事の両立を周囲が支援。地方出身者のための社員寮も充実
同社は有給休暇が取りやすく、育児と仕事の両立に対しても周囲からのサポートが得られやすい環境という。最近では、育児休業を男性社員が2週間取得した実績がある。
「新婚旅行のときには、慶弔休暇と有給休暇に土日を組み合わせて10日程度の休みをもらいました。今は育児中ということもあり、急に休む場合でも対応できる体制を上司が整えてくれていて助かっています」(安藤さん)
また、地方出身者のための社員寮を2棟保有し、若手を中心に多数が入居中で寮費は電気代、水道代を含めて月2万円。同年代の社員が多いため、初めて地方から出てきても暮らしやすいという。
代表からのメッセージ
技術力を磨いてお客様と対等に向き合うことを大事にしています。安定して生活できる仕事に使える技術を、身に付けることができる環境です。
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●第43号 (2025年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


