商社×メーカーの総合力。合成樹脂で社会貢献し、独自の評価制度で自律的なキャリア形成を支援
<カイシャの特徴>
●事業内容:メーカー機能を持つ合成樹脂 の商社
●仕事のやりがい:企画からものづくりに関われる
●働く環境:時間単位の有給休暇が取得可能
●育成制度:主体的にキャリアを築ける環境
商社の枠を超え、自社製品を企画・製造。環境に配慮した事業も展開
セルロイド製品の製造販売業からスタートし、事業の拡大とともに、仕入れた素材を加工して製品を生み出す「メーカー商社」として成長している三洋。
現在同社が手掛けるのは、デスクマットやクリアファイルといった文具事務用品や、傘、ビーチバッグなど、身近にある多種多様の塩化ビニル(塩ビ)製品。事業の主軸はOEM*生産だが、自社オリジナル製品の企画・製造にも注力している。柔軟に対応できる生産体制を備え、コロナ禍においては医療用ガウンなどの防疫関連製品を迅速に製造・販売することで、社会に貢献した。
「シニア層が増えていく今後を見据え、医療・介護現場の声を反映した体位固定マットの開発や、現在のトレンド市場である推し活グッズの企画・製造も行っています」(堀井社長)
植物由来のバイオマス素材を混ぜ込んだ環境配慮型の塩ビの活用や、忘れ物の塩ビ傘の塩ビ部をリサイクルする取組など、環境に配慮した事業も展開している。
*OEM:相手先ブランド名で製品を製造すること

ものづくりの最前線に深く関わることができるのが働く魅力の一つ
製造部門を持つ同社では、商社でありながらものづくりの最前線に深く関与でき、それが働く上での大きな魅力の一つとなっている。
「ものづくりがしたくて入社しました。あるキャラクターの空気入り塩ビ製品を作ったとき、図面上では問題ないのに、試作すると形にならないことがありました。製造現場と力を合わせて何度も試作と改良を重ね、結果的に高品質な製品を作ることができたこと、そしてお客様に好評だったことは貴重な経験となっています」(入社9年目、首都圏営業部の佐川さん)
入社2年目、CMS営業部の小暮さんは「社内の女性ネットワークである『女子会』では他社との差別化を図る独自のアイデアを女性目線で出し合っています。ライブ・エンターテインメント分野に関わる製品が出展され、業界関係者が多数参加する展示会では、推し活グッズの試作品を披露しました。現在お客様への提案を進めており、実際に商品化するのがすごく楽しみです」と話す。
また、同社は塩ビ素材の特徴を生かして社会のニーズに応える製品を公募する業界団体主催のコンテストに参加し、大賞をはじめとする数多くの賞を受賞している。

時間単位の有給休暇等の制度で柔軟な働き方が可能。オープンな組織風土
社員が働きやすい環境を整えるため、コロナ禍を機に時差出勤制度や年40時間まで取得できる時間単位の有給休暇を導入。これにより「子どもの送り迎えがある」といった個々の事情に合わせて、柔軟な働き方が可能になった。
社員交流の機会も大事にしている。5年に1度、国内外の全拠点の社員を対象とした自由参加の社員旅行を実施。前回の実施時には全社員約130人のうち、約100人が参加した。また、会社から1人5,000円の費用補助が出る懇親会制度や、2カ月ごとに、誕生日月の社員を集めた食事会を開催。野球やフットサルなどの部活動、ボードゲームなどのサークル活動も活発に行われている。
堀井社長がオフィスの各フロアに席を設け、定期的に社員と直接対話する機会を作っていることも、社内の風通しを良くしている要因の一つ。経営層との距離が近く、意見を言いやすいオープンな組織風土で、社員の主体性を育み、働きやすい環境の基盤を築いている。

充実した研修や勉強会。独自の人事評価制度で主体的なキャリア形成を
新入社員はビジネスマナーなどの座学研修に加え、自社工場で実際に製造ラインに入る現場研修を経験。この研修を通じて、ものづくりの流れや現場の創意工夫を肌で感じることで、製品への理解を育んでいく。
その後も、営業職向けには素材の専門知識から見積もり計算、立体を平面に描き起こす図面の作成方法までを網羅する、専門的な勉強会が定期的に開催され、自分の苦手分野を克服できる機会が用意されている。
さらに、ITパスポート試験などの合格や資格取得を支援する制度や、自身のスキルを客観的に把握し、成長目標を設定できる独自の人事評価制度を導入。社員が主体的にキャリアを築いていける環境が整っている。

社長からのメッセージ
与えられる裁量が大きく、自分で考え柔軟に挑戦していける環境です。やりたいことができる企業を選んで働くことをお勧めします。

このカイシャが10秒でわかるムービー
ムービーはこちら

●第42号 (2025年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。