自由度の高い働き方で個を伸ばしながら、世界初の製品を作る環境衛生機器メーカー
<3つの特徴>
●事業内容:環境衛生機器などの家電を扱うメーカー
●働く環境:フレックスタイム制など自由度の高い働き方
●育成制度:社員の得意を伸ばす育成方針で成長を促す
環境衛生機器をメインに各種家電を世に提供する ファブレスメーカー
次亜塩素酸を応用した空気清浄機、加湿器、クリーナーなど、環境衛生に関わる家電とその周辺機器の製造・販売、卸売を中心に事業を展開しているシリウス。同社は自社で工場を持たないファブレス経営で、アウトソーシングを主体とした家電メーカーである。
同社が開発した世界初の水洗いクリーナーヘッド「switle(スイトル)」は、手持ちの家庭用掃除機の先に取り付けるだけで水洗い可能な掃除機になるというもので、2017年に日本イノベーター大賞を受賞した。
その他、スティック型コードレスクリーナーや次亜塩素酸水生成パウダー「除菌水の素」、次亜塩素酸空気清浄機「Viruswasher(R)」など、環境衛生関連を中心にヒット商品を生み出している。
「今後は、サブスクリプションを活用した空気清浄機のレンタル事業なども展開していく予定です」(亀井社長)
しかし、同社にも低迷の時期はあった。水洗いクリーナーヘッドの成功後、次のヒット商品が生まれるまで、その期間は2年強と、長いトンネルのようだったという。
だが、その間も地道に新製品開発に取り組んだ結果、次亜塩素酸空気清浄機の開発に成功。再度市場の注目を集め、見事な復活を果たしたと、亀井社長は同社の沿革を振り返る。
「当社は社員に恵まれていました。何らかのプロフェッショナルであるメンバーが集まっていることで、低迷期を乗り切ることができました」
さらに、かつて大手電機メーカーで経験を積んできた亀井社長の企画力も、大きな強みとなっている。
「今後は社員に私の経験、ノウハウ、ネットワークなどを継承し、自社の将来につなげていきたいと考えています」(亀井社長)
フレックスタイム制やリモートワークなど 自由な働き方を推奨
同社では、フレックスタイム制やリモートワークを導入し、働き方の自由を確保している。有給休暇に関しても、積極的な取得を推奨し、飛び石連休に有給休暇を組み合わせて長い休みにするよう勧めるなどしている。
「小さな子どもがいるので、幼稚園の行事などの際に有給休暇を取得しています。状況に応じてリモートワークなどができるので、家族の結び付きも強まりました」(入社2年目、販売促進部兼管理部の高橋部長)
さらに入社2年目、海外営業課の何課長も自分で働く時間の管理ができる点に魅力を感じていると話す。
「連続して有給休暇を取得できますし、フレックスタイム制も使いやすい。ちょっとした用事で出社時間を1時間ずらすなど、自身である程度時間を決められる、融通の利く環境です」
その他、半年に一度は社長が全社員と1対1の面談を行い、仕事上の悩みや困り事、家庭の事情など個々状況をヒアリングし、社員それぞれの働きやすさを追求している。
また、同社では、若手であっても実力があれば役職に就け、相応の給与を得られる。この体制が社員のモチベーションアップにつながっているという。
さらに、女性管理職の積極登用も行い、現在、女性の課長・部長がいる。
「性別や年齢にかかわらず、社員の実力を評価してきた結果。これは何も特別なことではないと思っています」(亀井社長)
得意分野や挑戦心を先輩がフォローし、活躍できる人材を育成
同社では、ベテラン社員が後進のスキルアップに力を注ぎ、自身の持つ技術、ノウハウを伝えることに取り組んでいる。また中堅社員による若い世代の育成も盛んに行われ、社員が個々の得意分野を生かせる体制づくりに努めている。
「先輩方に支えられながら、精一杯業務と向き合うことができます。得意な語学を生かし、海外の協力会社などとの相互理解を深めるのも重要な仕事の一つ。それが自社の役に立つことだと考えています」(何課長)
また、外部研修の受講や、業務に関する書籍の購入費補助などの制度も整え、将来的に広く活躍できる人材を着実に育てている。
「ウェブなどの制作は情報の移り変わりが早いので、書籍購入費の補助を受けて日々勉強しています。また管理部門に必要な知識はオンライン研修で身に付けています」(髙橋部長)
当社の自己PR
どんなポジションに就いても、必ず優しい先輩がいて、いろいろと教えてくれます。当社は仕事と同時にプライベートも大切にしてくれる風土があるため、居心地がとても良いです。人間関係も良好で、社員はまるで家族のように温かく仲が良いのも魅力です。また、若手でもどんどん意見を発信できる風通しの良い会社です。(何課長)
●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。