消防用設備のトータルコーディネーターとして成長し、顧客の安全に貢献する
<3つの特徴>
●あらゆる消防用設備に対応し、顧客の信頼を獲得
●資格取得で確かな知識と技術を身に付ける
●手当支給で社員の健康を後押し
消防用設備の提供で 顧客の生命・財産を守る
1961年の設立以来、消防用設備の設計・施工・保守点検・防火用品の販売を手掛けてきたスエヒロ。消防用設備の設置からメンテナンスまでをトータルに扱うことで、多様なニーズに応え、個人のビルオーナーや建物管理会社など、およそ2万に及ぶ顧客からの高い評価を得ている。
顧客の信頼は、業務フィールドの広さだけで得られた訳ではない。例えば、いつでもすぐに駆けつけられるよう、各営業所から1時間圏内を営業活動の場とし、地元の消防署の指導を受けながら、住人や建物の利用者の生命・安全を守っている。
「当社が扱う消防用設備は、全て消防法という法律にのっとったものです。お客様にまずは消防法の内容を丁寧に説明して、消防用設備の適切な設置を促し、維持管理していくのが当社の第一の使命です」と道畑社長は語る。
消火器や火災警報器など、扱う製品はどれも消防法に準じたものだけに、他社と差別化を図ることは難しい。新商品や新たなサービスも生まれにくいこの業界で、独自性を出すポイントは社員のパフォーマンスだと道畑社長は胸を張る。
「同業者と差別化を図るには、社員一人ひとりの対応力が求められます。的確かつスピーディーな対応ができるからこそ、お客様から信頼を得ることができています。」

段階的に資格を取得しながら 「信頼される社員」へと成長
消防設備の仕事に従事するには消防設備士の資格が必要になる。取り扱う設備によって8種類の資格があり、入社後、まずは消火器を扱うために欠かせない乙種第6類の取得を目指し、順次、火災報知設備を扱うものや、避難設備を扱うものなど残り7つの資格にも挑戦していく。合格すれば仕事の幅も広がるため、多くの社員が業務経験を積みながら、資格取得に積極的に臨んでいるという。
「将来的には、全ての資格を取りたいと思っています。覚えることが多いので大変ですが、上司の点検作業に同行し、現場で学ぶと頭に入りやすく、とてもありがたいです」と入社3年目、営業係の中田さんは語る。
合格すると手当が支給され、5つ以上の資格を取得すると同社独自で定めた「ゴールド免許」に認定となり、さらなる手当が支給されるなど、社員の意欲向上に応えるサポート体制も整備されている。

顧客満足度を上げるために 社員が安心して働ける環境を
同社では、2016年に「働き方の大改革」の実施を宣言し、全社を挙げて、働きやすい環境づくりに取り組んでいる。
「社員にはできる限り長く在籍してもらいたい。そのためには社員が楽しく不安なく働ける環境が大切です。社員に笑顔がなければ、お客様に信頼してもらうことはできませんし、満足を提供することもできません」と、道畑社長は改革のきっかけを話す。
そこで同社では、残業時間削減、有給休暇取得推進、振替休日未取得ゼロの3つを柱に取組を推進。月平均残業時間は、かつての4分の1程まで減少し、現在は20時間を切っている。社員の満足度が高まった結果、業績は毎年上昇しているという。
また、19時になるとオフィスの照明、エアコン、PCの電源が全て落とされる「スイッチ3点OFF」というユニークな制度も残業時間の削減に大いに貢献している。
「営業など社外でお客様と会う仕事は16時頃までに終わらせて、18時には退社しています」と話すのは、入社4年目、営業係の工藤さん。早めの帰社を心掛けることで、効率的に仕事を進められるようになり、結果的にプライベートの時間が増えたと喜ぶ。
また、「さらに社員に満足を」という道畑社長の思いで昨年から導入されたのが、健康推進手当。禁煙、非メタボ、徒歩通勤などの社員には手当を支給している。その他、野菜ジュースの配布、スポーツ施設利用料支援など、積極的に社員の健康を応援。
「社員の元気な笑顔をお客様にも届けることで、お客様にも笑顔が連鎖することを願っています」(道畑社長)

社長からメッセージ
コミュニケーション能力向上で顧客満足度を高める 消防設備の仕事は、消防署など公的機関やお客様とのきめ細かいやり取りを通じて「信頼していただく」ことが重要になります。お客様との会話で最も重視しているのがコミュニケーション能力です。お客様の話をしっかり聞き、その要望に沿って確実な答えを導き出していくことが、お客様の安心感につながります。
さらに、企業としてこれからも発展していくために、リーダーシップをとって管理職を目指したい方、現場のプロフェッショナルを目指したい方など、様々な方と共に働きたいと願っています。


●第21号 (2020年8月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。