働きやすさを実現する専門商社。若手の活躍で環境と社会への貢献を目指す
<カイシャの特徴>
●事業内容:潤滑油を中心に扱う専門商社
●仕事のやりがい:若手が主体的に活躍できる環境
●育成制度:勉強会で数々の商品知識を習得
●働く環境:残業は少なく有休取得率は約9割
車・機械用の潤滑油に加え 塗料や自社ブランドなど新規事業を積極展開中
50年以上にわたり自動車のエンジンオイルなど潤滑油の販売を行っている大平潤販。自動車メーカーや運送会社、整備工場などを主な顧客としてきた。近年では農業機械販売会社など新たな顧客へのアプローチを積極的に行い、長年培ってきた経験や提案力を軸に事業の領域を広げている。
また、建設機械を塗装する水性塗料の販売も主力事業の一つに成長。油性塗料に比べて環境負荷が少なく、需要が高まっているという。
さらに、自社ブランド「DRACTIVE」では、頑固な汚れを除去する手洗いブラシをはじめ、クリーナーやエンジンオイルなどのラインナップをそろえる。
「DRACTIVEは従来製品ではプラスチックだった素材を紙に置き換えるなど、環境に配慮した製品です。また、収益の一部を子どもの教育格差解消に取り組む団体に寄付。DRACTIVEの売上げを伸ばすことで環境にも社会にも貢献できます」(中島代表)
設立以来、長期にわたり取扱い商品を潤滑油に特化していた同社。しかし近年、商材の拡大や新事業展開を活発に行うのは、自動車業界の変化が大きく影響しているという。
「今後ガソリン車が減りEV車がメインになると、エンジンオイルを扱っている我々も当然打撃を受けます。将来の変化を見据えて、今のうちから補完できる事業を軌道に乗せる必要を感じています」(中島代表)
そんな中、これまで自動車業界と石油業界にまたがったネットワークを構築してきたことが、同社の強みになっている。
「今後もチャレンジ精神を持って、新しい事業に取り組んでいきます。その一環で若手から新規事業のアイデアを積極的に発信してもらっています」(中島代表)

ブランドの立ち上げや業務効率化などで 若手社員が活躍中
同社では未経験の若手でも、主体性を持って、自分の興味があることに積極的に携わる姿勢を大切にしている。
入社6年目、事業企画開発部の大沼マネージャーは、チームで自社ブランドDRACTIVEを立ち上げた。
「ブランドコンセプトの企画やプロモーションは全くの未経験でしたが、実際に商品化してお客様の手元に渡り、喜んでいただく流れを感じられたのは大きなやりがいになりました」
入社4年目、業務部の髙田さんは、ルーティンワークをただこなすだけでなく、業務効率化の推進を意識して日々の業務にあたっている。
「受発注業務で手作業によるミスを減らし、効率化するために、表計算ツールの関数を活用しました。社員の意見に耳を傾けて良くしていこうという会社の雰囲気が気に入っています」

タスク・フォースで 新規事業を提案。業務の専門知識も学べる
同社では専門性の高い商材を扱うため、取引メーカー主催の勉強会に参加して知識を習得している。石油製品や塗料は国が定める規則が改正されることもあるため、特に若手社員は知識の吸収に励んでいるという。
また、同社は若手社員の意見を事業化する取組として「タスク・フォース」と呼ばれる社内横断プロジェクトを実施している。チームに分かれて季節商品の選定や販促計画を行うこともあり、若手社員が自分の考えを経営者に発信できる場にもなっている。
「私のチームは新規事業として農業に関する企画を提案しました。実現はしなかったのですが、ゼロから考える過程が自分の成長につながったと思います」(入社3年目、業務部の藤島さん)

休みを取得しやすい環境。 コンプライアンスを順守し風通しの良い雰囲気も魅力
「定時に帰るためにどう働くかを社員には考えてほしい」と中島代表が話す通り、平均残業時間は月3時間程度と全社で残業削減に努めている同社。また、有給休暇取得率は87.8%とめりはりのある働き方ができる環境もある。加えて、育児休業を取得後に復職する女性社員も多く、働きながら子育てがしやすい。
「採用面接の際に産前産後休業や育児休業の実績についてしっかりと説明してもらい、安心して入社できました。女性の管理職もいて、キャリアアップもできる環境です」(藤島さん)
さらに、定期的にコンプライアンス研修も実施しており、ハラスメントのない職場づくりを徹底している。
「風通しが良い社風なのも、働きやすさにつながっています」(髙田さん)

代表からのメッセージ
自分の才能を信じて目標を定め、多くの企業の中から自己の興味とマッチングする企業を見付けて、一歩踏み出してください。

このカイシャが10秒でわかるムービー
ムービーはこちら

●第34号 (2023年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。