幅広い領域で地域密着型障害福祉サービスを提供。専門性を高められる講座と休みやすい環境も魅力
<カイシャの特徴>
●事業内容:地域密着の障害福祉サービス事業
●働く環境:利用者と一緒に楽しんで支援
●育成制度:休みやすくプライベートも充実
●仕事のやりがい:豊富な講座で専門性を高める
地域に根ざし「自己決定」をテーマに幅広い領域で障害者福祉事業を展開
台東つばさ福祉会は、台東区に12の事業所を構え、共同生活援助、就労支援、放課後等デイサービス、生活介護、相談支援など幅広い障害福祉サービスを展開している。
同法人は、「利用者本位のサービス提供」という理念を掲げて「自己決定」を重視する。職員は一方的にサービスを提供するのではなく、児童から高齢者まで、様々な年齢の利用者の意思を尊重して返事を待つことで、利用者ができる最大限の自立をしてもらうことを目指している。
また、台東区と協力した活動ができる点も同法人の大きな特徴だという。
「当法人の生活介護施設で利用者が制作した小物などは、台東区役所のスペースを借りて定期的に販売しています。提供する支援サービスの予算や設備の整備など行政に声を通しやすいことも、利用者や職員に良い環境を提供することにつながっています」(入職19年目、サービス管理責任者の島村さん)
さらに、浅草・上野・谷中という区内の観光資源を生かして利用者のレクリエーションを充実させたり、地域の清掃や企業からの受注作業を就労支援事業として請け負い利用者の働く場づくりにもつなげているという。

自由な発想で挑戦。利用者と共に楽しむことが若手職員のやりがいに
同法人では支援する職員が自由な発想を持ち、利用者と一緒になって楽しむことを大切にしている。
「趣味のダンスを生かして、ある利用者さんの個別支援計画にダンスを取り入れました。これをきっかけに、利用者同士の交流が生まれたときは嬉しかったです」(入職2年目、グループホーム、生活支援員の湯浅さん)
「1年目にクリスマス等のイベントのリーダーになり、内容を企画したり、物品の調達や各職員の人員配置などを担当しました。初めての経験でしたが、先輩職員がしっかりサポートしてくれましたし、利用者も喜んでくれたので自信がつきました」(入職3年目、放課後等デイサービス、児童指導員の鈴木さん)

入職直後から有給休暇が付与され、個々でキャリアプランを築ける
同法人は全ての事業所が「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業」に登録されている。有給休暇は入職直後から付与され、新入職員も希望通りに休みを取得しやすい。また、勤怠管理は電子化されており、有給休暇の消化が少ない職員にはアラートを出したり、残業が増えたりしないようにしている。
「観劇が趣味なので、見たい舞台などがあれば先にチケットを取り、有給休暇を申請しています。仕事のモチベーションにつながっています」(鈴木さん)
さらに、育児休業制度も男女共に利用実績があり、子どもが小学校3年生になるまで短時間勤務制度が利用できるなど、ライフステージに合わせた柔軟な働き方をサポートしている。
ジョブローテーションも積極的に行われており、平均して5年ごとに異動があるという。同法人では障害福祉サービスの多くの領域を網羅しているため、例えば放課後等デイサービスから生活支援事業に異動し、複数の領域で専門性を高めることも可能となっている。なお、異動は職員の意思も尊重され、年に3回面談をする中で自身の振り返りやキャリアプランづくりを行い、異動希望を出すことができる。

各事業所や名所を回る新人研修。豊富な講座で障害者支援の専門性を高める
同法人では、入職後実施される1週間の座学研修と並行して、全施設の職場見学を実施。また、利用者のレクリエーションや就労場所としても関わることが多いため、台東区内の名所や関係機関なども見学する。新人研修後は配属先のOJTで仕事を覚えながら、専門性を高めるため、施設内外で行われる講座を受講できる。
「入職初年度は10種近くの講座を受講しました。介護職員初任者研修のような必須のものに加え、障害特性など支援をする上での専門知識も学ぶ講座もあります。現在、私は新卒採用を行うチームに所属しているので、採用活動について学ぶ研修も受講しました」(湯浅さん)
さらに、法人が指定する資格については受講費用・受験費用・登録費用などを最大10万円まで補助。資格取得後は資格手当が基本給へ加算される。

サービス管理責任者からのメッセージ
福祉の分野に進みたいと希望している人には、とにかくたくさんの事業所や幅広い事業形態を見学して自分に合った職場を決めてほしいです。

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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。