時代の流れに合わせ変革し続け、建設事業と不動産開発事業を展開。DX化で業務効率向上
<カイシャの特徴>
●事業内容:建設事業と不動産開発事業
●仕事のやりがい:施工した建物が社会の役に立つ
●育成制度:6カ月間の現場研修期間を用意
●働く環境:アプリの導入など、DX化を推進
120年の歴史を持ち、常に時代の流れに合わせ変革していく不動産開発会社
不動産用地の仕入れから建物の建設、売却までを行う不動産開発を事業の柱とする竹徳。同社には社会のニーズに合わせて事業を変化、拡大してきた歴史がある。1905年に竹材の販売で創業し、1951年頃からは、海外プラント工事への資機材輸出をきっかけに、国内外の発電所の建築や修復工事がある際に、人員が宿泊するためのベースキャンプを建設する規格建築事業へと進出。2012年に現在の主力事業である不動産開発事業に乗り出した。
「注文通りに建てる請負ではなく、自社での開発に事業転換した結果、不動産開発事業が売上げの8割を占めるまでになっています。現在はマンションの施工実績が多いです」(鈴木代表)
同社は経営理念に、「蛻変(ぜいへん)の経営」を掲げる。
「蛻変とは、セミの卵が幼虫になり、さなぎ、成虫へと形を変えていくことを指します。企業として、常に時代の流れを読み、意識的に変化していくことが大切だと考えています」(鈴木代表)

建物が完成して世の中の役に立っているのを実感できるのが魅力
自身が担当した仕事で世の中に貢献でき、社会に認められていることを実感できるのが、同社で働くやりがいになっているという。
「初めて参加した現場での新築マンションの骨組み工事が終了し、今後の工事や住まう方の安全安泰を願う上棟式という儀式に参加したときには感動しました。自分が携わった建物にこれから多くの人が住むんだという実感を得られて、ものづくりの醍醐味(だいごみ)を感じました」(入社1年目、技術員の須藤さん)
「工事には自社の社員だけでなく、協力会社の職人など、たくさんの関係者が参加しているので、皆としっかりコミュニケーションを取りながら進めていく必要があります。天候など様々な事情による工期のずれや建設計画の変更を調整するといった難しさはありますが、苦労した分、建物が無事に完成して、買主様に引き渡す瞬間は感動します」(入社2年目、建設本部建築工事部の鈴木主任)

トータル6カ月の研修で建設現場を知る。資格取得も奨励
同社では入社後、座学期間を経て、3カ月間ベースキャンプの規格建築の現場に入り、その後3カ月間、マンション等の一般建築の現場を経験する。建設現場の具体的な仕事内容を基礎から学び、様々な社員や職人と人間関係を構築してもらうのが狙いという。
「生まれて初めての建設現場だったので、最初は不安でしたが、積極的に先輩社員と話すようにしたり、分からないことを聞いたりしていく中で、少しずつ業務内容を覚えることができました。入社する前はコミュニケーションが得意な方ではなかったのですが、いろいろな人と話せるようになり、自分の成長を実感します」(須藤さん)
資格取得も奨励しており、1回目の受験に関しては取得にかかる受験料や講習料は会社が全額負担し、資格によっては毎月の資格手当が支給される。須藤さんも研修期間中に玉掛け技能講習、職長・安全衛生責任者教育、フルハーネス特別教育などを会社の費用負担で受講したという。

アプリの導入などDXで業務効率化を進め、ライフ・ワーク・バランスを実現
福利厚生の充実やライフ・ワーク・バランスの実現に力を入れているのも同社の特徴。有給休暇の取得率の向上や長時間労働の削減を進めている。業務効率化のため、DXの推進にも積極的で、特に現場で撮影した写真を整理する施工管理アプリの導入により、作業時間が大幅に短縮された実績がある。
「ライフ・ワーク・バランスの取れる職場に絞って転職活動をしていました。他社と比べて現場管理人を多く配置しているので、社員間での休みの調整がしやすく感じます」(鈴木主任)
また、時差出勤制度を導入するなど、柔軟に働ける体制を取っている。

代表からのメッセージ
20代のうちはとにかく自己研鑽(けんさん)を図ることが大切。結果は必ずついてくるので、自分が成長できる環境を選びましょう。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。