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多摩冶金株式会社

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機械部品の熱処理専門会社。多品種少ロットに対応し、航空・宇宙関連に独自の強み

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機械部品の熱処理専門会社。多品種少ロットに 対応し、航空・宇宙関連に独自の強み

<カイシャの特徴>
●事業内容: 航空機関連など 金属部品の熱処理
●仕事のやりがい:多様な業務に対応する変化の楽しさ
●育成制度: 社外での体験も豊富な新人研修
●働く環境: 20~30代の社員が 5割を占める

国際的な認証も取得して航空・宇宙関連部品の熱処理を受託

 「世界最高の信頼を提供する熱処理ブランドTAMAYAKINを目指す」を企業ビジョンに掲げる多摩冶金。加熱と冷却により、強度や耐久性など金属の性質を自在に変える「熱処理」の専門会社として1951年に設立された。 40年近く前から高度な品質が求められる航空、宇宙関連の部品も手掛けはじめ、着実に技術力を高めてきた
 「2012年にNadcap(国際特殊工程認証制度)*の認証を取得してからは、欧米の主要な航空機メーカーのエンジン部品も受注できるようになりました。Nadcap認証は、世界中を飛ぶ旅客機の部品を手掛ける上で不可欠なもので、日本に約500社ある熱処理専門会社のうち、この認証を取得しているのは当社を含めた数社だけです」(総務グループの平岡マネージャー)
 Nadcapは認証基準を満たしているか毎年監査が入るなど、取得だけでなく維持も厳しく、国際基準の企業に進化する後押しにもなったという。
 2023年には自動化など最新の技術を取り入れた南工場も稼働を始めた。巨大な装置が多数並ぶ工場の現場で熱処理を行う社員は約3割。顧客の要望に合わせて処理方法を決める技術者や生産管理、品質管理などの要員が多くを占めるという。

*Nadcap(国際特殊工程認証制度)=:航空宇宙・防衛産業の特殊工程の品質を保証するための認証プログラム。通称「ナドキャップ」

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本社工場の一角。真空状態で熱処理を行う設備が10基 近く並ぶ

仕事の内容が変化に富む。考える楽しさがあり若手が成長を実感

 航空・宇宙関連部品の熱処理が売上げの6割を占める同社は、アルミ、ニッケル、チタンなどの多品種少ロット生産にも対応しており、自動車部品、医療用機器など様々な金属部品を扱えることが面白さでありやりがいになっている
 「材質、形状、処理方法は部品によって様々で、毎回何かしらの工夫が必要になるので飽きることがない仕事です」(入社5年目、設備グループの本間さん)
 本間さんは各種設備の保全や改良などを担当しているが、入社して間もなく南工場の建設が本格化し、新規設備の導入計画や実行に加わるという貴重な経験もしたという。
 入社2年目、総務グループで経理・総務を担当する河内さんが実感するやりがいも、業務の内容が多様で、その都度知恵を絞り乗り越え、成長できることにあると話す。
 「社内のいろいろな困り事に対応するので、人の役に立っていることも実感できます。経理についてはベテランの先輩に教わりながら知識を高めているところです。将来は、決算業務に携われるようにスキルを磨いていきたいです」

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最先端の熱処理炉がある南工場で設備の稼働状態を確認する本間さん

金属加工会社との交換研修、旅客機の整備工場見学など多彩な研修メニュー

 同社が新卒採用を始めたのは2016年。面接でじっくり話し合い、ビジョンが共有できるかを見極める丁寧な採用活動を行っており、新人には1~2年上の先輩が世話役として付いて会社や仕事に慣れるまでを支える。入社から3カ月は基礎研修。社外での熱処理に関する研修もある。その後本配属となるが、 業務の合間に近隣の金属加工会社との交換研修や、取引先の製鉄会社の工場見学、航空会社の整備工場見学など多彩なメニューが用意されている。
 2年目以降は、自分が新人の世話役となって仕事の学び直しをしつつ、主にOJTによって知識や経験を深めていく。同社では年6回、業務の向上について講師を招いて学んだり、部署内で議論する「よくする日」を設けており、これも役職や年次を超え、皆で成長を目指す機会になっている。

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南工場。焼き入れ・焼き戻し工程を人の手に頼らない自動搬送機も導入

20~30代が半数を占める若い社内。風通しの良さと社員思いの制度も特徴

  全社員のうち3割弱が20代、2割が30代と、若手社員が多いのも同社の特色といえる。
 「入社1、2年目でも思ったことは自由に言え、大きな仕事も任せてもらえました」(本間さん)
 「総務の仕事も経理の仕事も、社内の各部署への相談や頼み事が多いのですが、皆さんすごく協力的で、会社の一体感を感じます」(河内さん)
 また、同社では新卒入社3年目までを対象に、家賃の大半を会社が補助する借り上げ社宅制度を用意。有給休暇の取得率は8割ほどで、年1回の定期健康診断の日は、ゆっくりと体をいたわってもらいたいとの考えから受診後は特別有給休暇としている。

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女性社員数が約4割。女性が長く活躍できる職場と話す河内さん

マネージャーからのメッセージ

 医療用酸素ボンベの熱処理なども行っています。金属の性質を変化させる仕事で、人々の安心や安全に寄与できるのは私たちの大きな誇りです。

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平岡マネージャー

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●第41号 (2025年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
多摩冶金株式会社
設立・創業年
設立年 1951年12月
資本金
2,000万円
代表者名
代表取締役社長 山田 毅
従業員数
130名(内、女性従業員数50名)
所在地
208-0023 東京都武蔵村山市伊奈平2-77-1
TEL
採用情報