基礎から学べる研修制度で知識を身に付け、 高品質なリサイクル事業を展開する
<3つの特徴>
●事業内容:廃棄物の回収からリサイクルまで請け負う
●働く環境:提案できる社風で業務効率向上
●育成制度:実地に基づいた研修で理解度アップ
「混ぜればゴミ、分ければ資源」の方針で リサイクルにも着手
廃棄物の収集運搬、処分、リサイクルまで、トータルで行う利根川産業。
「昨今では、いかなる事業も地球環境に配慮をするという流れが生まれています。当社は、そんな時代の要求に沿って、事業展開を図ってきました」(利根川取締役)
再生利用されるのは、プラスチックや古紙が中心。特にプラスチックのペットボトルは細かく粉砕されたのち、メーカーや商社を通して繊維として製品化され、有名ブランドの靴や洋服などとして生まれ変わる。あるいは「ボトル to ボトル」として、新たなペットボトルに再生されることもある。コンビニエンスストアやスーパーで使われる透明トレイなども、ペットボトルをリサイクルして生まれ、利用されるケースが多いという。
「当社の特徴は、リサイクルまで行えることです。廃棄物の収集のみを行っている業者は数多くあります。しかし土地や設備の関係で、リサイクル事業まで手を伸ばすとなると、高いハードルがあります」(利根川取締役)
そこで同社では、収集しか行えない近隣他社の廃棄物も引き受けて自社で処分、リサイクルを行っている。
「混ぜればゴミ、分ければ資源」をモットーとする同社は、廃棄物の回収・処理を、生活に欠かせない社会インフラの一部と捉えている。同業他社との協業も、その思いがあってこそだと利根川取締役は語る。
同社の設立は1986年。元々は青果店やスーパーなどを中心に、梱包材として使用された段ボールなどの古紙回収を行っていた。その後、顧客の要望を受け、生ごみなどその他の廃棄物回収へと業務を拡大してきた。
「廃棄物に関する法律が厳しくなり、リサイクルへの意識が強まった時代の流れに合わせ、2000年以降はリサイクル事業も展開していきました」(利根川取締役)
事業とともに設備を拡充させ、現在は足立区内に2つのリサイクル工場を持つ同社。
SDGs(持続可能な開発目標)の取組や、レジ袋有料化など、世界規模で環境への意識が高まる中で、利根川取締役は、「今後も地球環境を守り、全ての人に快適でクリーンな世界を提供することがミッションです」と語る。
社員の自主性を表彰し、モチベーションアップを狙う
同社では社員の良い点に着目する加点評価を重視。社員のモチベーションを向上させるために、表彰制度を設けている。
安全運転や省エネへの意識、運搬車の美観を保っているかなど、細分化された部門を作り、優秀な結果を残した社員が表彰される。中でも「清潔」に関する意識は高い。
「同業者の方に、いつも運搬車がきれいだと驚かれます。社員は皆自ら清掃を怠らず、気持ちよく働ける環境を作っています」(利根川取締役)
また、誰もが意見を言いやすい雰囲気で社内の人間関係も良好。社員は、これまで業務の効率化等に関わる提言を数多く行ってきた。例えば、ごみ置き場を変えてほしい、より運搬しやすいカートに変えてほしいなどの意見が社員から挙がってくるという。最近は、廃棄物収集の出先でも社内交流ができるチャットシステムを導入。活発に活用されているという。
「細かなことでも、自分の意見で会社がより良い方向に動くことを実感でき、やりがいの一つになっています」(入社11年目、業務部運搬課の大川副リーダー)
座学と実技を並行して学べる効率的な研修制度
入社後は廃棄物の基礎知識やそれにまつわる法律、廃棄物のリサイクル方法などについて学ぶ研修が行われる。半日は研修、半日は現場といったスタイルで実施されるため、学んだことをすぐ目の前で確認できるのがメリットという。研修の講師となるのは、現場をよく知る先輩社員。そのため、マニュアルに記載されていない事項についてもその場で学ぶことができる。
「今は目の前の業務に一つずつ取り組む毎日ですが、作業を終えた後はやはり爽快感があります。様々な業務に携われるので、仕事に対する理解も深まります」(入社3年目、業務部資源推進課の佐藤さん)
当社の自己PR
先輩方とも話しやすく、新人に対する気配りが行き届いている環境です。そんな当社ですので、人間関係などで悩むことはありませんでした。仕事面では覚えることは確かに多いですが、それが自身の業務に具体的に役立ちますし、何より社会的に必要とされる仕事です。日々、達成感を得ることができます。(佐藤さん)
●第25号 (2021年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。