水道・ガス工事等で住宅のライフラインを支える。アットホームな環境で、若手が誇りを持って働く
<カイシャの特徴>
●事業内容:水道・ガスなど住宅の設備工事
●働く環境:半日有休を活用しママ社員も活躍
●仕事のやりがい:一人ひとりが誇りを持って働ける
●育成制度:OJT中心に資格取得を支援する
給排水、ガス配管など住宅のライフライン工事に総合的に対応
東和商会は、暮らしの土台となる、ライフラインに関する一連の工事を請け負う。宅地内の給排水やガスの配管設備から、宅地の造成、古い建物が残っていればその解体・調査まで、ワンストップで工事を担える領域の広さが特徴。総合力を備えた設備工事会社として、本社がある東京のほか、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に営業所を設けて事業を展開している。
同社は、野田社長が1994年に、偶然の縁で水道工事の手伝いを始めたのがきっかけとなり、設立された。30年かけて徐々に事業の幅を拡大、都市ガスの指定工事店にもなり、現在は100人以上の社員を擁する企業に成長した。
「水道工事の手伝いを始めたとき、形のあるものを作り、それを暮らしの中で長年使い続けてもらえる楽しさを知ったのが原点です。社員が増えると、皆の生活水準を少しでも上げたいという思いも生まれ、取引先の開拓や事業の拡大に懸命に取り組んで今に至っています」(野田社長)
同社が成長を遂げてきた理由の一つは、年間を通して安定的に仕事が入るよう営業活動を行ってきたことにある。繁忙期と閑散期の差をなくし、常に安定した仕事に取り組めるよう取引先の開拓を進めてきたという。

子育て中のママ社員も現場で活躍。半日単位の有給休暇も利用できる
現在、同社は隔週で土曜日出勤がある週休2日制となっているが、2025年5月から完全週休2日制を導入する予定で準備を進めているという。
「数カ月かけて全社員の残業時間の洗い出しと分析を行ったのですが、部門間の情報共有で無駄が生まれていることが見えてきました」(野田社長)
社内で住宅インフラ設備工事の全工程を担えることもあり、営業、設計、施工それぞれの連携を高め効率化を進めれば、さらなる残業の削減や完全週休2日制の導入も十分実現可能だと話す。
また、同社は社員の約3割が女性で、子育て中のママ社員も多い。「社員の子どもが急に具合が悪くなったと聞いたときには、仕事のことは気にせず駆けつけなさいと言っています」と野田社長が話すように、家族的な社風で周囲が温かくサポートする環境がある。
入社3年目、積算設計部に所属し子育て中の女性社員は、解体工事の現場監督補佐を務めながら、工程管理や申請書の作成などで活躍している。
「入社したときは、子どもが大きくなっていたので私自身は短時間勤務制度を利用していませんが、周囲には制度を利用中の女性社員が複数名います。また、有給休暇が半日単位でも利用できるので、気兼ねなく平日の学校行事に参加したり休みを取ったりできます」

幅広い現場で丁寧な仕事を心掛け、一人ひとりが誇りを持って働く
入社4年目、宅内工事部の主任として現場監督を務める男性社員は、宅内給排水工事に特化して専門性を磨けることが同社の仕事の面白さだと話す。
「住宅の給排水工事で全体の進行管理や職人さんの手配をしつつ、時には自分も作業に加わっています。水道の配管は見えない場所にあるものですが、だからこそ仕上がりにはこだわっています。一つとして同じものがない配管を、きれいに設置できたときにはやりがいを感じますし、自分でも見とれてしまいます」
積算設計部の女性社員が感じる仕事の面白さは、現場の多彩さにあるという。
「主に23区内の現場を担当しています。解体する建物は広さや造りなどが1軒1軒異なり、解体方法も変わるため、毎回新たな学びがあり、飽きることのない仕事です」

OJTを中心に担当分野の資格取得を支援しつつ、各社員の多能工化も目指す
同社の若手社員は、現場で先輩に付いて仕事を覚えるOJTを中心に成長していく。また、上下水道工事やガス工事など担当する分野ごとに必要な専門知識もあり、給水装置工事主任技術者などを中心に資格取得の支援に力を注いでいる。
「いろいろな機関から講習の案内が届くので、それを回覧して受講者や受験者を募っています。資格を取れば費用の一部を補助し、資格手当を毎月支給しています」(野田社長)
さらに、今後は上下水道工事の担当者がガス工事に加わるなど、分野を超えて幅広い業務を担える多能工化を図っていくという。

社長からのメッセージ
これから社会に出る若い方には「将来をしっかり見よう」という言葉を贈ります。夢を見るのは大切ですが、どう実現するかも含めて将来を考えましょう。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。