企業は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に廃棄することが法律で厳しく定められている。そこで発生する複雑な書類申請などの、廃棄物をめぐる企業側の課題を解決する仕組みを提供しているのがトラスト＆フォーサイト。
　同社が手掛けるクラウドサービス「4-site（フォー・サイト）」では、廃棄物を処理したい企業と廃棄物処理業者同士をつなぎ、契約書や許可証などの文書管理やデータ共有をスムーズに行うことができる。　
　「4-site」の特徴は多拠点展開している小売業や工場などが、どこの拠点でも同じように自社の廃棄物関連のデータを確認できる点。
　「全国に複数店舗展開しているような企業だと、各店舗と本部のデータの共有に時間がかかることがあります。『4-site』を活用することで、スムーズな共有が可能です」（立川代表）
　また、顧客が必要とする書類を期日までに整備することも同社の重要な業務の一つ。書類が正しくそろわないことで重大な問題に発展するリスクがあるが、顧客も様々な業務を抱えているため、漏れなく対応するのが難しいことも多い。
　「お客様の業務負担軽減のため、事務サポートとして廃棄物処理業者に対して請求する書類取得のスケジュール管理や事務サポートも行っています」（立川代表）
　SDGsへの意識の高まりとともに、環境に配慮した事業を行うことは今や企業の使命となっている。
　「法令にのっとった企業の廃棄物関連業務を、クラウドシステムと事務サポートの両面で実現することで、当社は企業の社会的責任を果たし、より良い社会環境の実現を目指していきます」（立川代表）
　現在、同社が新たな事業として始めているのが、産業廃棄物のリサイクルの提案。例えば、パン工場などで出るプラスチックの箱はこれまで廃棄するしかなかった。しかし、コストをかけて廃棄していたものをリサイクル資源として無料で引き取るルートを構築することで、同社の顧客はコストダウンと同時に環境への配慮を実現できる。
　「ペットボトルや段ボールはリサイクル素材として知られていますが、その他にも再利用が可能な素材がたくさん廃棄されています。これまでは廃棄していたものを、メーカーに相談して引き取ってもらうルートを確立するなど、様々な可能性が考えられます。廃棄物に特化して幅広い業種と関わってきた当社ならではの気付きを生かして、提案をしていきたいです」（立川代表）

　同社は子育て中の女性も多く活躍しており、柔軟な働き方ができるのが魅力。子どもの送り迎えや急な体調不良によるテレワーク等に対応している。
　「仕事とプライベートのメリハリがしっかりしている会社です。急な欠席があっても、互いをフォローできるように、一人で完結できない業務は必ず皆で情報共有することを大切にしています。相談しやすい環境なので、何かあったときは相談しやすい安心感もあります」（入社５年目、事務部門の山崎ユニットリーダー）
　また、ユニークな福利厚生として、社内で炊く白米やシリアル、飲み物、菓子の無料提供を行っている。
　「社員の出費を少しでも減らしたいという、社長のアイデアで設置されました。社員みんなで活用しています」（山崎ユニットリーダー）

　素直さと自分の意見を持つことを両立させる姿勢が大切。就職して１、２年は目の前の仕事を精一杯頑張ってほしいです。