東京カイシャハッケン伝!

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株式会社スワロースポーツ

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野球用品に特化したECサイトを運営。全員参加型の経営で成長を続ける

野球用品に特化したECサイトを運営。全員参加型の経営で成長を続ける

<カイシャの特徴>
●事業内容:愛好家に野球用品をネット販売
●仕事のやりがい:自分で考え実行する風土を徹底
●育成制度:ゲーム型研修経営を模擬体験
●働く環境:入社すぐに有給休暇を取得可能

ネット時代を先取りし リアル店舗からECへと大胆にかじを切って成功

 スポーツ用品店をルーツとするスワロースポーツ。1996年に法人化し、インターネットでの通信販売を始めたことが大きな転機となった。
 「当時はインターネットの黎明(れいめい)期。必ず大きなビジネスに育つと確信し、ECサイトを始めました」(矢野代表)
 この狙いが当たり、2000年代に入ってからはネット販売の売上げは急拡大。現在は売上げのほぼ100%が、自社サイトや大手モール型ECサイトでの販売となっている。顧客は、当初はレアなブランドものを求めるマニア層が中心だったが、現在は中・高校生や草野球のプレーヤーにまで広がっている。リピート客も多く購買者が全国にいる点も、ネット販売ならではといえる。
 「強みは圧倒的な品ぞろえです。特にグローブ、バット、スパイクの3つのカテゴリーの充実ぶりには自信があります」(矢野代表)
 野球愛好家や野球用品に興味がある人たちの間では、同社のショップ名はよく知られているという。今後はこの知名度を生かして、長期的な視点でビジネスの拡大に挑んでいくと話す矢野代表。
 「まずは、現在のECサイトの販売力をさらに高めていきます。次に野球に関する知識・データなら何でもそろうよう、情報の発信力を高めていきたいと考えています。そしてアプリ開発や会員組織化も視野に入れて、野球の総合サイトを目指していきます」
 野球に興味のある人ならば、誰もが最初にアクセスするようなポータルサイトになることが、将来の目標。どこにも負けない圧倒的なアクセス数につなげ、さらにECビジネスを成長させていくという好循環を生み出したいと矢野代表は語る。

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スビート感を大切にする同社。社名はツバメの飛ぶ速度からイメージしたもの

ボトムアップの実践で 新人も経営計画に参画し 業務改善等に結び付ける

 「徹底したボトムアップが当社の経営方針です。経営者は方針を決めますが、具体的施策は現場社員が考え、自ら推進していくスタイルです」(矢野代表)
 ECサイトの生命線である仕入れや値付けも、基本ルールをもとに担当者に一任。業務プロセスの改善なども、矢野代表が提案はしても、決定するのは社員という。
 「まだ新人のときに経営会議で提案したことが、実際の業務改善に反映されました。自分で考えて実行できる仕事に、とてもやりがいを感じています」と話すのは、入社5年目、ソリューション部でカスタマーサポートを担当する福田さん。
 また入社12年目、ソリューション部でマネジメントを担当する大畑マネージャーも次のように語る。
 「経営計画の策定にも、社員の意見が反映されています。文字通りの全員経営を実感しています」

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野球に関わる仕事がしたいと入社した福田さん。「人間関係の良さも決め手に」

ゲーム感覚の経営研修で 楽しみながら学び経営者目線を身に付ける

 全員経営の社風が根付いている背景には、主体的に行動する姿勢を育てるための社員研修がある。特に年に4回行われる「経営研修」は全社員が受講している。
 「私は講師としても参加しています。一人ひとりが経営者となりゲームを通じて経営の本質を学べる研修で、皆で楽しみながらスキルを習得しています」(大畑マネージャー)
 「経営者目線で仕事のことを考え、改善策を提案できるようになりました。他社事例を学べる点も興味深いです」(福田さん)
 競争環境が激しく変化するECの世界だからこそ、社員が主体的に考えて行動するスピード感が会社を強くする。同社にとってこの経営研修は、事業を推進する原動力となっているという。
 「社員の成長なくして、会社の成長はない。私の考えは、これに尽きます」(矢野代表)

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「自ら変化に挑み、社員の力で良い会社にしていきたいです」と大畑マネージャー(左)

長く働ける安心感が 会社と一緒に成長したいという意欲につながる

 働き方の改善や業務効率化を目指して、働き方改革に取り組む同社は、「TOKYO 働き方改革宣言企業」に承認されている。めりはりのある働き方ができるのはもちろんのこと、新入社員でも体調不良等で休める安心感があるようにと、入社直後から有給休暇が付与されるなど社員思いの制度もある。
 「産前産後休業、育児休業取得後に復職して働いている女性の先輩がいますし、男性社員も育児休業を取得しています。会社とともに成長して長く働きたいと考えている私にとって、大きな安心感につながっています」(福田さん)

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和気あいあいとした社風で、雑談から業務改善のヒントが生まれることもある

代表からのメッセージ

 「野球の楽しさと喜びを提供します」という経営理念のもと、今後も野球用品に特化していきます。野球の世界は奥が深く、私たちのチャレンジは無限です。

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矢野代表

このカイシャが10秒でわかるムービー

ムービーはこちら

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●第33号 (2023年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社スワロースポーツ
設立・創業年
設立年 1996年9月
資本金
1,000万円
代表者名
代表取締役 矢野 正弘
従業員数
35名(内、女性従業員数18名)
所在地
176-0001 東京都練馬区練馬4-15-11 城南内田ビル5F
TEL
03-5984-4860