若手の挑戦を応援する温かな社風の中、文字起こしサービスで社会に貢献する
<カイシャの特徴>
●事業内容:音声データの文字化がメイン事業
●仕事のやりがい:挑戦しながら人の役に立てる
●働く環境:月平均残業時間約5時間を実現
●育成制度:部署全体で新人を育てる
音声データの文字起こしを中心に、翻訳や字幕作成 などを担う
会議や講演、インタビューなどの音声データを文字化する「反訳」に特化し、事業を展開する東京反訳。日本語の文字起こしのほか、英語をはじめとした多言語での文字起こしを行っている。
また、文字起こしのノウハウを生かし、外国語の翻訳や動画の字幕作成、原稿制作など、文字に関わる様々なサービスも手掛けている。
同社では、各部門に専門のコーディネーターを配置。依頼主である顧客と業務委託で文字起こしを行う「ワーカー」の橋渡しをし、適材適所で業務を進めていく。ワーカーは国語能力などを測るための同社独自の試験をクリアした実力のある人物のみに委託している。
「お客様は上場企業、官公庁、医療関係、法律事務所、大学研究者など多岐にわたり、総受注件数は20万件を超えています。『記録を残すサービスを通じ、フェアで透明性の高い社会のために尽力する』というミッションのもと、プロフェッショナルな納品ができているという自負があります」(田邊社長)
さらに、近年需要が増しているというのが、セキュリティーを重視した案件。例えば、裁判の内容や企業の経営戦略会議など、機密性の高い音声データを扱う場合は、監視カメラを備えた社内のセキュリティールームで作業を行うなど細心の注意を払っている。
様々なサービスを展開する同社のビジネスの特徴は、ウェブマーケティングで顧客を集めている点。
「当社には営業部がなく、ウェブサイトへの問合せから新規のお客様を集めています。リピーターのお客様も多く、設立以来黒字を維持しています」(田邊社長)
昨今はAIによる音声認識ツールが多く登場し、精度も向上しているが、田邊社長はそれが自社の脅威にはならないと語る。
「セキュリティーの担保や高品質なデータ作成には人の手が欠かせないため、現時点でAIと人の手による文字起こしは補完関係にあると考えています。今後も、当社だからこそ実現できるハイクオリティーなサービスをお客様に提供し続けます」

顧客の役に立てる貢献度の高さや 挑戦できる環境が魅力
同社でのやりがいは、貢献度の高さだと話すのは、入社2年目、業務一部でコーディネーターを担う田丸さん。
「当社が案件を受けることで、例えば本来お客様が行う予定だった議事録作成などの業務負担が減り、その時間でお客様は新しいビジネスを考えることができます。誰かの役に立てることが、仕事のモチベーションになります」
また、入社1年目、マーケティング部の松野主任は、挑戦できる環境にやりがいを感じると話す。
「新規のお客様が当社を発見しやすいよう、サイト内に掲載する文章を変更したいと提案したところ、『やってみたら』とすぐに上司に背中を押してもらい、安心して取り組めました」

チームで協力し、月平均の残業は約5時間。めりはりある働き方を実践
同社では若手でも上司に役職名をつけず、「さん」付けで呼んでいる。こうしたフラットな関係性が、互いに意見を言いやすい環境を作っているという。
「入社後1カ月間は毎週面談の時間を設けてもらったり、悩んだときにはすぐに上司が相談に乗ってくれたりと、社員一人ひとりを大切にする、温かい会社だと感じます」(松野主任)
また、毎日の朝礼、昼礼、夕礼時に業務の進捗状況を共有。特定の社員に負担がかかっていれば他のメンバーが役割分担することで、残業を減らす効果を生んでいる。その結果、現在の月平均残業時間は約5時間という。
「早く帰宅できるので、趣味の楽器演奏を定期的に行うことができるようになり嬉しいです」(松野主任)

部署全体で新入社員を育む社風。社員のスキルアップも支援
新入社員は1週間程度のビジネスマナー等の研修を経たのち、配属先でOJT研修に入る。主となる育成担当が付くが、部署全体で新人をフォローしていく雰囲気があり、先輩社員たちが中心となって小さな疑問にも対応していく。
また、外部セミナーへ参加する際や資格取得時には、その費用を会社が負担している。
「私は、業務改善に関するセミナーに参加しました。ITパスポート試験に合格し、現在は、公認情報セキュリティマネージャーの資格を取るため勉強中です」(田丸さん)

社長からのメッセージ
成功しても失敗しても、若手のチャレンジを歓迎する環境があるのが当社の特徴です。自分で考え行動できる人材が当社で活躍しています。

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●第36号 (2024年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。