機能向上を目指すリハビリで自立を支援。子育て世代の女性が笑顔で活躍できる職場
<3つの特徴>
●リハビリ特化型のデイサービスを4店舗運営
●子育て中の社員が多く、働きやすい環境
●先輩2名体制によるOJTで手厚く指導
機能を向上させるリハビリで 利用者の自立をサポート
日野市を中心に、高齢者向けのリハビリに特化したデイサービス「中央リハビリステーション エボルブ」を4店舗運営するA-LINE。2020年1月には訪問看護・訪問介護事業も立ち上げた。
「現状維持ではなく、機能向上を目指す」をポリシーに、デイサービスに関節可動域を広げる体操を取り入れ、柔道整復師や理学療法士によるマッサージや、プロサッカートレーナー経験者が考案した歩行トレーニングなどのリハビリを行っている。坂本代表は、柔道選手として活躍し、出身大学の柔道部監督を経て、29歳で同社を起業したという。
「高齢になっても運動機能を向上できれば、自立した生活を続けることができます。そこに私の選手や指導者としての経験を生かしていきたいと思い立ったのが、起業のきっかけです」
訪問看護と訪問介護、それぞれの事業所を新たに立ち上げたのも、自立支援への強い思いが起点になったと話す。
「高齢者は転倒などによってけがをすることあります。それが原因で長い自宅療養を強いられることも。そこで、自宅でのリハビリで機能低下を防ぐため、事業所の新設に乗り出しました」
利用者が楽しみながら体を動かし、前向きな変化を喜ぶ姿に何よりのやりがいを感じると、坂本代表。
「90代の女性が元気に小走りをしてくれたり、『元気になってアイドルのコンサートに行ってきた』と、嬉しい報告も聞きます」
こうした自立の喜びを広げていくために、同社は店舗の新設を目指し、店舗を任せられるよう人材育成にも力を注いできたという。
時間単位の有給休暇取得や時差出勤なども可能
入社3年目、「中央リハビリステーション エボルブ」でチームリーダーを務める吉岡さんは、入社時に店舗の雰囲気の良さに驚いたという。
「スタッフがとても明るく、利用者さんも笑顔で体を動かしている姿を見て、ここなら楽しく働けると確信しました」
利用者の喜ぶ姿を見ることが仕事のやりがいにつながっていると多くの社員が口にする。
「利用者さんも『いつも元気をもらえる』と喜んでくれています。店舗を異動するスタッフに、利用者さんたちが歌を披露して感謝を伝えてくれる、そんな場面に遭遇することもあります」(吉岡さん)
そうした雰囲気の良さは社員同士の関係性にも根付き、仕事や子育てについて何でも相談し合えるという。
「当社には子育て中の社員が多数います。お子さんが体調を崩したときや、学校行事に参加する際には、チームで業務を分担してフォローし、快く有給休暇を取得してもらっています」
そう話すのは、入社4年目、管理部で各店舗の運営サポートや販促・総務などを担う濱田部長。
育児休業取得後は短時間勤務制度を利用して復帰する社員が多く、保育園の送り迎え等に応じた時差出勤も可能。有給休暇は、年5日間まで1時間単位でも柔軟に取得できるという。
「デイサービス勤務は残業もほとんどありませんし、土日は休み。お盆や年末年始にはまとまった休暇を取ってリフレッシュできます」と、吉岡さんも働きやすさを実感している。
会社からの支援を受け 国家資格の取得も実現
濱田部長や吉岡さんをはじめ、多くの社員が入社後に一から介護の知識・スキルを習得するという同社。入社後1カ月間は、年次の近い先輩とその補佐役の2名が、OJTで新人を指導する。
「入社1カ月後には自信を持って体操のインストラクターを務められるようになりました」
そう振り返る吉岡さんは、2020年に、介護福祉士の国家資格を取得したという。同社では研修受講費や受験料など、介護系の資格取得に必要な諸費用を会社が全額負担し、現在までに5名が介護福祉士の資格を取得した。
「社員から『こんな研修や制度を導入してほしい』という希望があれば、代表は積極的に耳を傾けてくれます。これからも、皆が楽しく働き、成長できる会社を目指します」(濱田部長)
採用担当からメッセージ
チャレンジ精神が旺盛で 自発的に行動できる人 社員の意欲を大切にし、「何事もまずはやってみよう」というのが当社の社風です。例えば、デイサービスで行っているリハビリメニューも、利用者に日々接している現場のスタッフが「こんなメニューを取り入れよう」と意見を出し合って作り込んでいます。当社では、慣れないことにも前向きにチャレンジし、自発的に行動に移せる人を求めています。最初から「できない」と決め付けるのではなく、どうすればできるようになるのかを考え、やってみて、改善を重ねていく。そうした姿勢はどこの企業でも歓迎されるに違いありません。
●第22号 (2020年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。