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有限会社マルシモ

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プロの研修で能力向上を図り、IT活用で新たな介護サービスと業務効率化を実現

プロの研修で能力向上を図り、IT活用で新たな介護サービスと業務効率化を実現

<3つの特徴>

●新しい介護サービス「選択的介護」を推進
●IT化で社員の事務負担を大幅に削減
●介護用具を備えた研修室で疑問を随時解決

見守りカメラを活用し 介護者の負担を軽減

 「笑顔が生まれる介護」を目指し、訪問介護、居宅介護支援、デイサービスと、介護をトータルに手掛けるマルシモ。2018年からは豊島区と協定を結び、介護保険と保険外サービスを組み合わせて提供する「選択的介護」を推進している。
 介護保険と保険外サービスを柔軟に組み合わせることで、利用者へのサービスレベル向上と、社員の働きやすさの改善を図るというこの取組。同社は、利用者の自宅に見守りカメラを設置して、必要に応じてヘルパーが訪問介護を行う24時間見守りサービスを導入したという。
 入社10年目、小堀広報課長は、「全てはご利用者とご家族の笑顔のため」と話す。
 「ご利用者のご家族は外出先でも、スマートフォン上で自宅のライブ映像を確認できます。心のゆとりができ、『外出時の気持ちの負担が和らいだ』と、ご家族から好評を得ています」
 同社の仕事は地域の医師や看護師、福祉関係者との連携が欠かせないため、地域の医療機関や協力事業所を招いた他職種交流会も毎年開催しているという。
 さらに、社員はじめケアマネジャー、ヘルパーたちのコミュニケーションも円滑で、日頃から意見やアイデアを交わし合い、新しいサービスに積極的に反映していると小堀広報課長は話す。
 「現在も社員の発案から、補聴器のレンタルサービスの立ち上げを準備しているところです」
 社員の声を起点にしたサービスの幅が広がるなど、ますますの躍進が期待される同社では、2020年9月に板橋区に新事業所を立ち上げた。
 「社員の活躍の場を広げるためにも、さらに拠点拡大を進めていきたい」と、小堀広報課長は力を込める。

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スマートフォンやタブレット端末などを活用し、IT化に努める同社。介護以外の業務負担を約7割削減できたという

訪問の合間も有効活用。IT化で残業はほぼゼロに

 同社の理念「笑顔が生まれる介護」には「働く仲間の笑顔」の意味も込められており、働きやすい環境づくりにも注力している。中でも効果を上げているのが、業務のIT化とペーパーレス化。入社3年目、訪問介護員の地葉さんは、事務の負担が大幅に軽減されたと喜ぶ。
 「会社から支給されるタブレットを使って、毎日の報告書も移動の合間にクラウド上で作成できます。ご利用者の介護履歴もタブレットで閲覧でき、現場で気付いたことはチャットツールでも共有。移動時間も有効に使えて、残業はほとんどありません」
 同社のスタッフは介護現場に行く前後にオフィスへ立ち寄る。
 入社10年目、訪問事業責任者を務める山田さんは、「オフィスではご利用者の状況を話し合うほか、趣味の話で盛り上がることも。仲間と顔を合わせる機会が多く、何でも相談し合える関係が築けています」と笑顔を見せる。
 さらに、最長10日間連続で取得できる有給のリフレッシュ休暇があり、取得率は毎年100%。産前産後休業や育児休業から復職した社員も多く、個人の事情に応じた働き方や休み方を支援しているという。

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山田さんは会社から支援を受け、入社5年目に介護福祉士の資格を取得

月1回以上の集合研修で専門知識やスキルを向上

 入社後のOJTでは、64時間分の実践カリキュラムを設けているが、本人が自信を持てるまで、先輩たちが新入社員を帯同して訪問するという。並行して、介護ベッドや車椅子などの介護用品をそろえた研修室にて、身体介護や生活援助の手ほどきを随時受けられるようになっている。
 「『こんなとき、どうすれば』ということがあれば、上司や先輩に気軽に相談できますし、研修室でレクチャーを受けることもできます」(地葉さん)
 さらに集合研修も月に1回以上のペースで行われているという。そこでは、専門学校で講師も務める小堀広報課長をはじめ、スペシャリストの先輩たちからの指導が受けられる。現場ですぐに生かせるこの研修は、自宅からも動画の生配信を通して参加できるという。
 「スキルアップの機会をどう活用し、どんな目標をかなえていくのかなど、上司が職員と個々に面談してアドバイスしています」(小堀広報課長)

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専門学校でペットについて学んだ地葉さんは、「ペットセラピーにも興味があります」と話す

広報担当からメッセージ

小さなことからでもチャレンジできる人
 当社では、たとえ小さなことでもチャレンジし続ける人、チームワークを大切にできる人を求めています。私たちが大切にしているのは、「新しいヒラメキをカタチにする」ことです。当社が挑んでいる補聴器レンタルなどの新サービスも、社員の声が起点。難しく思われそうですが、「日報の入力をもっと簡略化しよう」「事業所のレイアウトをこう変えれば動線がスムーズ」など、小さなヒラメキをみんなで出し合い、チームでカタチにしています。失敗を恐れず、チャレンジする気持ちがあれば、仲間が全力でサポートする会社です。

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「業界に先駆けてIT化を推進中です!」小堀広報課長
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「豊島区ワーク・ライフ・バランス推進認定企業」として、育児との両立支援にも注力

●第22号 (2020年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
有限会社マルシモ
設立・創業年
設立年 2002年8月
資本金
1,500万円
代表者名
取締役社長 下地 正泰
従業員数
34名(内、女性従業員数21名)
所在地
170-0005 東京都豊島区南大塚2-31-11共栄大塚ビル3F 
TEL
03-5940-6048