考え方から学ぶ研修で基礎知識を習得し、社会に不可欠な業務システムを多数開発
<カイシャの特徴>
●事業内容:エンジニアチームが顧客先に常駐しIT課題を上流から解決
●育成制度:半年間の新入社員研修や開発現場での指導を通じ普遍的なスキルを学ぶ
●働く環境:記念日休暇制度などしっかり休める環境でめりはりある働き方を実現
コンサルティング力で顧客の課題解決に直接的な貢献を続ける
顧客のもとに常駐しエンジニアチームがシステム開発を担う、SES(システム・エンジニアリング・サービス)型IT企業であるアーキテクトコア。同社は、目立たないところで人々の利便性を支える、社会に不可欠なシステムを手掛けている。
例えば、大手コンビニエンスストアチェーンの店舗管理システムや電話網の故障検知・修理管理システム、お薬手帳のウェブ管理システムなど様々なシステムを開発してきた。
同社は30年以上の歴史を持つ中堅IT企業2社が2019年に統合して誕生した。2社それぞれの歴史を通じて培ってきた信頼が、大手企業からの安定受注に結び付いている。
「長年にわたって継続的に発注をいただいているお客様がほとんどです」と語るのは、入社18年目、システム開発部の和田統括部長。日本を代表するような大手企業との直接取引によるプロジェクトが多いことが、同社の一番の強みという。
「システム開発の上流工程である要件定義や基本設計から手掛けています。コンサルティング力の高さは、お客様から高く評価されています」(和田統括部長)
また同社は「ビジネスをITでデザイン構築できる集団へ」という理念を掲げ、顧客に提供するのはシステムそのものではなく課題解決につながるソリューションと位置付けている。「エンジニアの仕事は顧客の成長に貢献すること」という考え方が顧客に評価され、同社の成長にもつながっているという。
今後も大企業の大規模システムを中心に手掛けていく方針を継続していくが、現状に満足することなく、新たな領域へのチャレンジも始めている同社。例えば、現在進行中の「ベンチャー企業の成長を支える中枢システム」の開発プロジェクトはその第一歩となる。
このプロジェクトは従来の大企業案件を通じて蓄積してきたノウハウを生かし、ベンチャー企業とともに同社も新たな成長へと踏み出していこうという狙いもあるという。
同様の案件を今後増やしていく方針で、特に若手のエンジニアにこうしたプロジェクトの推進役になってほしいと和田統括部長は期待を寄せる。中小企業におけるDX推進のトレンドもこの案件に対する追い風になると、同社では考えている。

基礎力を大切にした育成方針が奏功し、入社5年後も約9割が定着
同社では、正式にプロジェクトに配属されるまで、約半年間にわたって新入社員研修を実施。ロジカルな考え方や普遍的な技術の習得などに多くの時間を割き、エンジニアとしてスタートするための基礎を築いている。
また、同社ではエンジニアが1人ではなくチームで働くことを大原則としている。顧客先に常駐しつつもリーダーや先輩に学びながら業務に取り組めるため、プロジェクトへの参加自体が育成の場となっているという。
さらに、同社では新卒社員の約9割が5年後も働き続けており、高い定着率の背景には確かな育成の環境がある。
入社7年目、システム開発部の藤森さんは、入社3年目からチームリーダーとして活躍。現在は4人のチームを率いている。
「メンバーそれぞれの持ち味を尊重し、長所を伸ばしていくことを心掛けています。今後はリーダーとなる人材を育て、新規事業部などの立ち上げにも携わりたいと考えています」


めりはりを付けて働ける。記念日休暇制度は取得率ほぼ100%
同社では、有給休暇以外に年1回誕生日や結婚記念日などに休める特別有給休暇の記念日休暇制度が設けられ、取得率は100%に近いという。
入社1年目、システムエンジニアリングユニットの浜田さんも休暇制度を十分に活用しているという。
「夏季休暇と有給休暇を合わせて、1週間しっかりと休めました。めりはりのある働き方ができ、社員を大切にしてくれる会社と感じています」
さらに、ダーツ部や駅伝部、ゴルフ部などのレクリエーション活動にも力を入れ、社員同士がコミュニケーションを深められるように配慮している。
こうした取組が同社の特徴であるチーム力をさらに強くすることにつながっている。

統括部長からのメッセージ
文系出身者も含め、未経験者をITのプロへと育成します。将来は独立できるほどの力を身に付けられるはずです。

読者からひとこと
社員とお客様を大事にする会社
課題解決のためのソリューションを提供している点に共感しました。新入社員にロジカルな考え方や技術を教える研修は、社員を大事に育成しているようで魅力的です。記念日休暇も社員を大切にしていることの表れのように思います。

●第32号 (2023年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。