企業向けのソフト開発とインフラ構築の2本柱。毎月の交流会でチームワークを高める
<カイシャの特徴>
●事業内容:ソフトウェア開発とインフラ構築
●働く環境:月1回は本社に集まり社員交流
●仕事のやりがい:社会に根付いたシステムを手掛ける
●育成制度:知識ゼロでも研修・OJTで一人前に
企業、官公庁向けのソフトウェア開発とインフラ構築が事業の2本柱
システム会社の開発エンジニアだった髙石代表が仲間5人と2001年に立ち上げたアクロウェーブネットは、設立時から業務系ソフトウェアの開発と、サーバーやネットワークなどICTインフラの設計・構築を事業の2本柱にしてきた。
「社員50人ほどのシステム会社でソフトウェア開発とICTインフラの構築の両方を手掛けている会社は珍しいと思います」と髙石代表。社員の構成はソフト開発とインフラ構築で6:4ほどだという。どちらの事業も大手システム会社と取引があり、企業や官公庁が使うシステムの開発・運用に携わっている。
顧客企業にエンジニアを派遣し、技術的なサービスを提供するSESを中心に展開する同社の特徴は、要件定義や設計などシステム開発の上流工程に強いこと。様々なシステム会社からメンバーが集まるプロジェクトでもリーダーを務めることが多いという。
また、必要に応じて外部からエンジニアを集めることもあるが、協力会社とのネットワーク体制も強みの一つ。
「当社に依頼すれば必要な開発要員をそろえることができると、お客様に信頼いただいています」(髙石代表)

任意参加で集まる月例会を開催。料理を皆で楽しみ交流を深める
社員の多くは普段、様々な顧客のオフィスで働いているが、毎月1回は交流を目的に、任意参加で本社に集まる「月例会」を開いている。皆で集まり、料理や会話を楽しむ。設立以来、同社はそうした文化を保ってきた。
「元シェフの営業社員がおいしい料理を作ってくれるので、月例会にはほぼ毎回参加しています。とても楽しい雰囲気で会費もないので、若手の参加率も高いです」(入社3年目、インフラ担当の安次富さん)
また、社員の1年間の頑張りを表彰する制度もあり、プラチナ、ゴールド、シルバー、社長賞の各賞を用意し祝い金も支給。
「業績への貢献だけでなく、新人のサポートに努めたといった点も評価に含めています」(髙石代表)

自分の手掛けたシステムが社会で活用され、身近な人にも使われる楽しさ
公共系のシステムの運用と開発に携わり、多くの人に利用され、日常の助けになっていることにやりがいを感じると話すのは、入社8年目、システム開発担当の相沢さん。
「例えば、私が関わったシステムを友人も使っていることが分かり、自分の仕事が身近な人の役に立っていると実感しました」
また、採用時の業務説明で、自分の性格に合っていると感じてインフラ関係の仕事を希望したという安次富さん。
「サーバーの設計、構築、更新などが主な仕事で、システムの土台となる部分に携われる責任感と面白さがあります」

基礎から学べる外部研修や社内での復習、OJTで新入社員をサポート
同社の新入社員には文系出身者も多く、入社後3カ月は社外の研修機関でITの基礎知識を学ぶ。研修期間は週に1回本社に戻り、先輩に疑問点などを聞く復習の機会を設けている。
「会社に戻って先輩たちと話す機会があることで、知識を補えるのはもちろん、安心感がありました。入社前の懇親会のときに『何かあったらすぐに言ってね』と声を掛けてもらえていたこともあり、気軽に質問をすることができました」(安次富さん)
その後は常駐先のチームに仮配属されて仕事の流れを学び、半年後には本配属が決まる。入社1年目は、本配属後も育成担当の先輩が付き、OJTを通して成長していくことができる。
同社では、成長度合いによって2年目から設計など上流工程の業務を任せることもあるという。資格取得の推奨に加え、5年目までの若手を中心に月1回、業務に生かせる各種知識を学ぶ勉強会も開かれており、社員の成長を後押ししている。

代表からのメッセージ
自分が携わったシステムを、自分の親や子どもが使う可能性もある。そんな面白さを感じられるのがIT業界のやりがいです。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。